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更新日:2019.04.05 / 掲載日:2019.04.05

今、買うべき1台はこれだ!平成最後のSUV王座決定戦【カテゴリーB】

SUBARU フォレスター

価格も性能も優等生 買って損なしのオールラウンダーSUV

ベーシックなツーリングでも価格は280万円強と、このクラスでは上級設定になるが、ミドルSUVであることを考えれば納得できる。この価格帯では街中仕様のツーリング/プレミアムと、レジャー需要を狙ったX-BREAKを狙うことができる。

  • FB25型と呼ばれる2.5Lエンジンは184PS/24.4kg・mを発揮。登場時に直噴化に加えて90%の部品が新設計された、スバルNAエンジンの最新仕様を搭載する。

カテゴリー1位 パワートレーン&駆動方式 2.5L・NA+ 4WDモデル 160/180点

●フォレスター (2.5L・NAモデル) グレードバリエーション

  • インパネはインプレッサ系の流れを汲むレイアウト。

  • X-BREAKはパネルやステッチなどの専用加飾で差別化される。

  • 先代に比べると操作系の改善と質感も大きく向上している。

  • 横幅は最大1300mmと開口部が広く取られたラゲッジも見所の一つ。

  • 余裕ある室内高(884mm)に加えて、シート格納時の荷室床がフラットになるなど、使い勝手も良くなっている。

  • エクステリアにアウトドアテイストを盛り込むX-BREAKに対して、ツーリング/プレミアムは都会的な洗練されたスタイリングが与えられた。

  • 動力性能などに差はないので、好みで選べばいい。

チェックポイント1 オフロードのみならずオンロードも得意

  • 走りの印象はバランス重視。街中での普段乗りにも、ロングドライブを伴うツーリング用途にも適している。1クラス上の余裕と車格感は走りでも実感できる。

  • 排気量が500ccほど余裕ができたこともあり、アクセル踏み込みの反応性も向上。強力な運転支援を実現するツーリングアシストの追従性も良好だ。

  • 歴代モデル同様にオフロード適正は依然としてトップクラス。優れた悪路対応力を持つX-MODEの採用もあって、多少のぬかるみ程度ならば躊躇なく突っ込める。

チェックポイント2 上質感も大きく高まった スバル新世代の内装仕立て

キャビン周りの質感は、先代までは大きな泣き所だったが、現行インプレッサから続く内装質感の劇的向上はフォレスターにも踏襲。ドアトリムのステッチや立体感のあるツインキルト加工で差別化もされた。

チェックポイント3 アイサイトはツーリングアシスト付き 運転支援機能もトップレベル

  • 車線中央維持機能と先行車追従操舵機能を備えるアイサイト・ツーリングアシストを全グレードに標準装備。

  • ライバル勢も強化している分野だが、未だその性能に陰りはない。

MITSUBISHI エクリプス クロス

  • ミツビシ車らしい真面目さが光る スタイル良し、走り良しの万能SUV

    設定グレードは3タイプ。いずれも4WD車を選択することができるが、そうなると車格に対して割高な価格がさらに際立ってきてしまう。できれば機能装備が充実してくるG以上の4WD車を選びたいだけに、価格設定は

  • 1.5Lターボは低速域重視のセッティング。2000回転前後で24・5kg・mの最大トルクを発揮するため非常に乗りやすい。NA車感覚で扱うことができることも美点だ。

カテゴリー2位 パワートレーン&駆動方式 1.5Lターボ+ 4WDモデル 147/180点

●エクリプスクロス (1.5Lターボモデル) グレードバリエーション

カテゴリ6位 パワートレーン&駆動方式 1.5Lターボ+ FFモデル 140/180点

  • ラゲッジスペースはボディ相応の広さだが、アレンジを考慮した設計を採用する。

    造りに安っぽさは感じない。

  • キャビンの仕立ては上級志向を巧みに追求装備類も充実。

チェックポイント1 道なき道を踏破可能な 伝統の4WDシステムを採用

  • 4WD車には高い走破性能を実現する車両運動統合制御システム「S-AWC」が標準装着。他社のライバル勢と比べるとその走破性は明らかに上位クラス。ミツビシの伝統はエクリプスクロスに確実に受け継がれている。

  • 前後の駆動力配分とブレーキ制御量を自動で制御し、安定した走りを披露するS-AWC。悪路のみならず、オンロードでもその恩恵を実感できる。

チェックポイント2 内装仕立てはクラストップレベル 所有欲も大いに 満たしてくれる

  • 車格に対して内装の質感が良いことも強みの一つ。前後シートとも頭上空間のゆとりも十分に確保されるほか、グラスエリアも広々としているので、車体周辺の状況も掴みやすい。

  • 最上級のG Plus Packageは、スマートフォン連携ディスプレイオーディオが標準装備。アプリのグーグルマップを純正ディスプレイに表示して、ナビ案内することも可能。

採点チェック

  • 【川島茂夫】キャビン&ラゲッジの設計も優秀 弱点はやや高めの価格設定くらい

     スペシャリティ志向を狙ったコンパクトSUVだが、キャビンスペースやユーティリティも配慮した設計が与えられていることが特徴。レジャー適正の高さに加え、街中でも便利に使うことができる。走りもパワフルな1.5Lターボにスポーティなフットワークを持つなど、オン&ラフロードでファントゥドライブをこなせる点もセールスポイント。特にS-AWCを備える4WD車は、コスパの面こそ今一つだが、マルチに使えるSUVである。

  • 【まるも亜希子】普段使いからロングドライブまで 幅広く楽しめる実力モデル

     アウトランダーとプラットフォームを共用しつつ、コンパクトなサイズと都会的なアグレッシブなデザインが与えられたことで、走りもマイルドと思われがちだが、実際はアウトランダーよりも高いオフロード性能を持ち、オンロードでも絶妙なハンドリングや乗り心地を楽しめる実力派。もちろんFF車はオンロード寄りだが、4WD車なら悪路や雪道で安心して楽しめる懐の深さがある。キャビン空間も余裕があり、普段使い優先で選ぶのもアリだ。

  • 【山本シンヤ】1クラス上がライバルになる 高めの価格設定が泣き所

     スタイルと居住性&ユーティリティを上手にバランスさせたパッケージングは、最後発モデルゆえの強み。ライバルをよく研究している。1.5Lターボ+CVTが生み出す走りも、十分以上のパフォーマンスを備えているし、安全支援システムも充実。全体的なバランスは非常に高い。ネックは価格に割高感があること。看板のS-AWC制御を備える4WD車にすると、予算的に1クラス上のモデルがライバル関係になってしまうことが残念。

このクラスのSUV、私はこう評価する!

  • 【川島 茂夫】デリカD:5も 検討の価値ありだが 設計の古さがネック

     C-HRやヴェゼルなどはハイブリッド車が主力となるが、適応用途に変化はない。この価格帯ではエクリプス クロスも選択肢に加わり、スペシャリティと実用の両立を狙うユーザーにとっては選択肢が拡大した格好だ。実用重視の選択なら、ミニバン色も強くなるがデリカD:5の評価が高くなるのは自然。特にキャビンの実用性は圧倒的だ。ただD:5は従来型の継続モデルでしかもFF。走行性能や運転支援も含めたバランスの良さではフォレスターが上だ。

  • 【まるも亜希子】SUVとしての バランスの良さが 三菱勢躍進の理由

     一番の激戦区のトップに選んだのはアウトランダー。僅差でエクリプス クロス、デリカD:5と三菱勢が強かった。しかもアウトランダーは10点を1つも獲得していないが、全項目で9~8点とバランスの良さが光る。またデリカD:5は併売のガソリン車ながら、圧倒的な広さが生み出す使い勝手の良さでキャビンとラゲッジ評価を10点とした。CX-5は2L・NA車のみが対象だったが、こちらは走行性能の良さと安全装備の充実度、内装の上質感から高評価とした。

  • 【山本シンヤ】有力モデルの集まる 屈指の激戦区だが ミドルSUVに買い得感あり

     最もバリエーションが豊富で、コンパクトとミドルクラスが混在する価格帯だ。総合力が最も高かったのはフォレスターだが、それに続くのはエスクードとエクリプス クロス。特にエスクードは知名度こそマイナーだが、走りのレベルは高く、知られざるダークホース的存在である。C-HRやヴェゼル、CX-3、スバルXVは上級グレードがメインとなるが、この価格帯となると割高感は否めない。やや厳しい評価となってしまった。

カテゴリーB 250万円~300万円クラス 採点結果

このモデルにも注目!

  • NISSAN エクストレイル (2L・NA+ 4WDモデル)139/180点

     レジャーワゴンとしてバランスのいいモデル。約27万円高になるハイブリッド車も同価格帯に入ってくるが、燃料費での価格差の回収は難しく、コスパ優先ならガソリン車がオススメだ。またFF車では限界も低かった悪路適正も4WD車ならば相応に上がるため、レジャー適応力の面からも4WD車を推したい。NA車ゆえに高速域の余力に乏しいことはネックだが、ある程度は全車速ACCと走行軌跡制御LKAのプロパイロットでカバーできる。(川島)

  • SUBARU スバルXV (2Lハイブリッド+ 4WDモデル)146/180点

     遅れて設定されたe-BOXER車は、スバルXVの最上級グレード。モーターアシストによる巡航ギヤの維持能力向上や初期加速の切れ、燃費向上が見所だが、燃費を期待するハイブリッドではない。むしろオン&ラフロード性能の底上げをしてくれると考えるべきだろう。ただし、フォレスターのように専用機能装備は備わっていないため、余力や燃費の多少の違いにこだわらなければ、無理してe-BOXER車を選ぶ必要はない。1.6L&2L車でも十分楽しめる。(川島)

  • MITSUBISHI アウトランダー (2L・NA+FFモデル)乗ると意外にもスポーティ 知られざる実力SUV 132/180点

     普通のユーザーが持つアウトランダーのイメージは、オフロード優先のモデルと感じるかもしれない。だが実際に走ってみると、オンロードでもスポーツカー並みの俊敏なハンドリングを持ち、想像以上に走りの良さを実感できる。この価格帯で狙えるのは2Lガソリン車でさらに駆動方式もFFのみになってしまうが、絶対的な速さはないものの高回転までヒュンヒュンとエンジンが回ることもあり、軽快感もしっかり楽しめる。(まるも)

  • MAZDA CX-5 (2L・NA+FFモデル)コスパの良さのみならず その実力も十分なレベル 138/180点

     CX-5はガソリンの2.5Lターボ車やディーゼルターボ車などに注目しがちだが、実はCX-5のデザインやパッケージを優先する人にとっては、ベーシックな2L・NA車も扱いやすくてオススメだ。乗り味にはやや上質感は欠けるものの、動力性能的には過不足なく、街中でもキビキビと軽やかに操りやすい。装備面もLパッケージ車は選択できないが、アルミホイールやLEDライト、全車速追従機能付きACCなど一通りの装備は備わっているのだ。(まるも)

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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