輸入車[2019.04.02 UP]

911らしさはそのままに全方位で性能を進化させた【グーワールド コラム/インプレッション】

文と写真●文●九島辰也 写真●ポルシェ 問い合わせ●ポルシェ カスタマーケアセンター TEL:0120-846-911 URL:http://www.porsche.com/japan/jp/
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年5月号の内容です)


 911である。どこからどう見ても911。ではなぜ改めて注目するのか。それは8世代目にフルモデルチェンジしたから。911にそれほど明るくない方は気づかないかもしれないが、全面的に刷新されたまったくの新型となる。発表されたのは2018年の11月なので詳細は省くが、当然ボディは新設計。新型はワイドボディのみとなりフロントのトレッドも広がった。前後異なるサイズのタイヤサイズもニュースだろう。
 では走らせた印象をお知らせしよう。ステアリングを握ったのはスペインのバレンシアで、市街地と高速、峠道とサーキットを試した。クルマはカレラSと同4S。ただその大半は、カレラSであった。
 現行型から30馬力パワーアップした450馬力のエンジンは不足なし!というか笑っちゃうくらい元気。高速道路での加速はもちろん、サーキットで底知れぬ加速を味わわせてくれた。スポーツプラスモードの走りは格別で、レースカー並みのエキゾーストサウンドと安定したハイスピードターンを見せる。しかもパドルシフト不要のプログラミングは感動。ブレーキに対するシフトダウンのタイミングとブリッピングは想像以上である。
 ユニークなのはとんでもないレベルのウェット性能を備えていたこと。自慢の電子デバイスが、濡れた路面上で総合的にクルマの挙動を管理する。そこそこのスピード域でも驚くほどの安定性だ。しかもRWDで。
 ウェット性能の向上は日常を鑑みての進化に思えるが、総体的にはやはりサーキットを意識しているのを感じる。雨のレースもあるからね。なので、トータルでよりレーシーになったというのが今回の結論。それがキャラであるが、いったいどこまでいくのだろう。

Profile
自動車ジャーナリスト

九島辰也
長年にわたり男性ファッション誌や一般誌でも活躍し続ける自動車ジャーナリスト。海外での取材数は業界内でもトップクラスだ。

関連情報

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見た目ではLEDヘッドライトユニットの中身(光り方)とテールランプ、前後バンパーの違いが大きい。ホイールは前20、後21インチ。リヤスポイラーは二段階に稼働。

インテリアは大きく変わった。元ネタは初代911で、シンプルにまとまる。そしてタッチ式大型スクリーンとのマッチングもバッチリ。5連メーターは新型でも健在。ウェットモードの切り替えはステアリング上のダイヤルで行う。

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