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更新日:2019.02.15 / 掲載日:2019.02.15

メルセデス・ベンツ、「AMG GT」に初の4ドアを投入

特別仕様車「メルセデス AMG GT 63 S Edition 1」

メルセデス・ベンツ日本は、2月14日、「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」の受注を開始。AMGのトップスポーツモデル初となる4ドアボディを採用し、快適性・利便性を確保している。納車は5月以降を予定している。

なお、「メルセデス AMG GT4 ドア クーペ」の発表を記念した特別仕様車「メルセデス AMG GT 63 S Edition 1」も同時に受注開始となっている。

4ドアながら流麗なクーペスタイル

メルセデス AMG GT 63 S Edition 1

メルセデス AMG GT 63 S Edition 1

メルセデス・ベンツのデザイン思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」に則ったスタイリングは、ひと目でAMG GTファミリーであることがわかるスポーティな仕上がりだ。

フロントはロングボンネットと2つのパワードームを採用し、マルチビームLEDヘッドライト、縦ルーバーがのAMG専用ラジエターグリル、逆スラントの「シャークノーズ」備える。GT43/53には流麗な「Aウイング」デザイン、GT63Sには両端部を際立たせた改良型「ジェットウイング」など、AMG GT ファミリーならではのスポーティな要素をふんだんに盛り込んでいる。

また、フロント下部には約1秒で開閉する電子制御式垂直ルーバー「エアパネル」を装備し、空気抵抗や揚力の低減、冷却効率の確保を図っている。

リヤまわりも薄いLEDリアコンビネーションランプやリトラクタブルリアスポイラーなどでAMG GTファミリーらしさを表現。GT43/53には円形のデュアルエグゾーストエンド、GT63Sにはスクエア型のデュアルエグゾーストエンドが採用され、より大型のリアディフューザーが装着されている。

サイドは大きく傾斜して上下幅の狭いサッシュレスウィンドウを採用。利便性の高い4ドアでありながら、流麗なクーペフォルムを形成している。アルミホイールはモデルと選択するオプションにより19インチから軽量な鍛造21インチホイールまで用意されている。

AMG GT 63 S

ワイドなリアのショルダー部は「メルセデス AMG GT 4ドアクーペ」の筋肉質でスポーティなフォルムを印象付けるとともに、リアトレッドの拡大に寄与している。

  • AMG GT 43

  • AMG GT 53

リトラクタブルリアスポイラーは、高速走行時の安定性を高めながら空気抵抗を低減。コーナリング時にはウイングを立てることで安定したハンドリングをもたらす。

5人乗車と高い積載性を実現

「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」のインテリアの大きな特徴は、4ドアであることによる空間な余裕だ。リアシートは大人であっても十分な空間が確保され、乗車定員は5人。荷室容量は最大で461リッターを確保し、リアシートを格納して1,324リッターまで広げることも可能だ(GT45/53は5リッター減)。

インテリアデザインは高級感と高性能を感じさせるもの。ワイドさを強調するインテリアトリムやタービンエンジンをモチーフにしたエアアウトレット、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで覆うコックピットディスプレイなど、基本デザインは最新のメルセデス・ベンツモデルと共有。

一方、センターコンソールは「メルセデスAMG GT」譲りの、V8エンジンをモチーフにしたデザインが採用され、航空機のコックピットのようにスイッチやボタンが機能的に配置。最新のAMGモデルに共通のスポーティなデザインのステアリングホイールには、手を離さずに走行モードを変更できる「AMGドライブコントロールスイッチ」を装備している。

GT43はレザーARTICO/DINAMICAのAMGスポーツシートが標準装備で、オプションでナッパレザーが選択可能。GT53はナッパレザーのスポーツシートが標準装備で、オプションでナッパレザーのフルレザー仕様や、セミバケットタイプのAMGパフォーマンスシートなどが選択可能。GT63Sは、黄色や赤のアクセントステッチが入るフルレザー仕様(ナッパレザー/DINAMICA)も選択可能だ。

最大639PSの高出力ユニットを搭載

V型8気筒ツインターボ「M177」+AMGスピードシフトMCT

GT63に搭載されるV型8気筒ツインターボ・M177エンジン。

「GT63S」には、AMG4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。ツインターボチャージャーをVバンク間に配置し、最高出力639PS、0-100km/h加速3.2秒、最高速度315km/hを達成している。

気筒休止機能「AMGシリンダーマネジメント」が環境性能を高めるとともに、電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」により損失低減や軽量化を果たすなど、燃費やレスポンスの向上に貢献している。

AMGスピードシフトMCTはシフトダウン時の自動ブリッピング機能や自動ダブルクラッチ機能、レーススタート機能を搭載。シフトダウン時にギアを飛ばして選択することも可能だ。

直列6気筒ターボ&スーパーチャージャー「M256」+ISG

GT53とGT43に搭載される直列6気筒ターボ&電動スーパーチャージャー・M256エンジン+ISG。

「GT43」と「GT53」には、直列6気筒エンジン「M256」と「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(以下ISG)」を搭載。「GT53」は最高出力435PS(320kW)、最大トルク520Nm、「GT43」は最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nmを発生させる。

M256はエアコンやウォーターポンプなどの補機類も電動化。直列6気筒の左右のスペースに補器類を配置し、補機類のベルト駆動装置も不要なため、コンパクトなエンジンとなっている。フリクションロスの低減により高回転まで伸びやかに加速する。ターボが苦手とする低回転域では電動スーパーチャージャーで過給を行ってターボラグを解消。電動スーパーチャージャーとISGによる動力補助、そしてターボ過給との組み合わせにより、全域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。

ISGは最高出力21PS(16kW)、最大トルク250Nmの電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能を兼ねている。このモーターと「48V電気システム」により、回生ブレーキで発電し、約1kWhのリチウムイオンバッテリーに充電。モーターによる動力補助や、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことが可能で、効率性や快適性、静粛性を高めている。

このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能としている。

高剛性シャシー+電子制御サスペンション

「AMG 4MATIC+」&電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ

ハイパフォーマンスエンジンの強大なパワーを4輪に最適配分する「AMG 4MATIC+」を搭載。トルクを50(前):50(後)から0(前):100(後)の範囲で配分し、発進時はもちろん高速走行、高速コーナリング、コーナーの立ち上がり加速時に高い安定性を発揮する。さらにGT63Sに標準で、GT53にはパッケージオプションとして、駆動配分0:100の完全後輪駆動に固定する「ドリフトモード」が選択可能となる。また、走行状況に応じてロッキング機構を電子制御する「電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ」は、加速時のトラクションや減速時の安定性を高めたり、コーナー出口の加速タイミングを早めるといった効果を発揮する。

GT63SにはAMGリア・アクスルステアリングを採用。俊敏さと安定性の両立を進め、AMG GT 4ドアクーペの運動性能と走行安全性を強化する。速度が100km/h以下ではリアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大1.3度操舵し、100km/hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大0.5度操舵する。低速域の小回り性能と高速域の走行安定性を高めるとともに、リアホイールに働く横Gの増加ペースが高まることで、ステアリング操作に対するレスポンスも改善される。

GT53は、マルチチャンバーを備える「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」を標準装備。コーナリングやブレーキングでは、 硬いスプリングレートに瞬時に切り替え、安定性と俊敏なハンドリングを両立させてくれる。走行状況に合わせて電子制御される連続可変ダンピングシステムを採用し、ボタンひとつで車高を上げられるため、段差やスロープを安心して進むことができる。

一方、GT43が標準装備するのはコイルスプリング+電子制御式可変ダンパーの「AMG RIDE CONTROLサスペンション」だが、パッケージオプションとして「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」も装着可能だ。

  • AMGリア・アクスルステアリング

  • AMG強化ブレーキシステム

状況に応じた設定が可能なAMG DYNAMICS

ドライブモードはGT63Sで6モード、GT43/53で5モード(53はオプションで6モードも可能)が用意され、センターコンソールのAMG DINAMIC SELECTで最適な制御を選択できる。各ドライブモードによってエンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングが調整され、各モードごとに自動選択される「ベーシック」、「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」の4つのモードに従って、4輪駆動システムやESP(横滑り防止装置)の制御が変化する。例えば、「レース」「マスター」モードでは、ヨーレートの引き上げやアクセルペダル、ギアシフトシステム、リア・アクスルステアリング、リアの電子制御リミテッド・スリップ・デフ、4WDシステムのブレーキ力配分のレスポンス高速化などを行う。

また、ドライブモードとは別に、センターコンソールの液晶表示ボタンの操作により、マニュアルシフトモードへの切り替えや、車高やエグゾーストサウンドの調整などが可能だ。

V8エンジンがモチーフのセンターコンソール。サスなどの選択モードが表示される左右4つずつのボタンの間に、AMG E-SELECTレバーやタッチパッドをレイアウト。タッチ式メニューバーも新採用している。

最新の安全運転支援システムやコネクト機能を搭載

最新版の運転支援機能「インテリジェントドライブ」を標準装備。高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーが周囲の交通状況を的確に把握し、多彩な機能を提供する。また、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」も搭載している。

■安全運転支援システム一覧
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)
・アクティブステアリングアシスト
・アクティブレーンチェンジングアシスト
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
・緊急回避補助システム
・トラフィックサインアシスト
・アクティブレーンキーピングアシスト
・アクティブブラインドスポットアシスト
・PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
・PRE-SAFEサウンド
・ドライブアウェイアシスト
・アクティブパーキングアシスト
・マルチビーム LED ヘッドライト

■「Mercedes me connect」一覧
「安心安全サービス」
・24時間緊急通報サービス
・24時間故障通報サービス
「快適サービス」
・リモートドアロック&アンロック
・リモート(車両)ステータス確認:
・MB Apps
・駐車位置検索
・Send2Car
「おもてなしサービス」
・メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービス

ラインナップ&価格

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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