カーライフ
更新日:2018.11.23 / 掲載日:2018.11.05

車のバッテリー上がりの原因は?注意したい症状といざという時の対処方法

車のボンネット内部

自動車のトラブルの中でも、非常に高い頻度で起こるバッテリー上がり。できれば遭遇したくないものです。ここでは、車のバッテリー上がりの原因と防止方法、そして万が一に備えた対処策を紹介しています。バッテリー上がりと間違えやすい症状も知っておくと、いざという時に安心です。

車のバッテリーが上がる原因

それではまず初めに、バッテリーが上がる原因を見ていきましょう。バッテリーが上がる原因を簡単に分けると「電力を過剰に使用した場合」と「充電がほとんどされていない場合」です。どちらも当てはまらない場合は、「バッテリーの寿命」が考えられます。

ライトのつけっぱなし・消し忘れ

ライトのつけっぱなしや消し忘れは、バッテリー上がりの原因として最もよく見られます。バッテリー上がりに至る時間は、ヘッドライトの場合だと3~5時間程度です。室内灯は消費電力が少なめなため、長ければ40時間弱は持ちます。電気はすべて消したはずと思っていても「半ドアで室内灯がついたままだった」ということもあるので、注意が必要です。

電力の使い過ぎ

車にはライト以外にも、エアコンやブレーキランプなど電力を大きく消費する装置はたくさんあります。車の中でも最も電力の消費が大きな装置はエアコン、次いで大きなものがブレーキランプ、その後はリアデフォッガー、ヘッドライト、ワイパーと続きます。これらの電力を使う際には、できるだけ必要限度にとどめておくように気を付けましょう。

車の使用頻度が少ない

車の使用頻度が少ないとは、つまり「バッテリーの充電がほとんどされていない状態」です。バッテリーは全く充電されないままで放置しておくと放電が起こるため、満タンの状態からでも約2~3か月でバッテリーが上がってしまいます。

バッテリーの寿命

「電力を使いすぎた場合」と「充電がされなさすぎる状態」のどちらにも当てはまらない場合は、バッテリーの寿命が考えられます。バッテリーの寿命は本体の大きさや使用環境などにより違いが出ますが、概ね2~3年です。

車のバッテリー上がりの対処方法

万が一バッテリーが上がってしまった場合の対処方法は、以下のとおりです。

JAFに連絡をする

確実な方法は「JAFにレスキュー要請をすること」です。ただしこちらはお金もかかり、混み合っている時は時間がかかることもあります。非会員の場合、昼間の一般道で12,880円かかります。会員は無料ですが、入会費と年会費で合わせて6,000円が最初に必要です。

ブースターケーブルやジャンピングスターターを使う

救援車が見込めるなら「ブースターケーブル」が手っ取り早い対処方法です。車はエンジンをかければ自分で充電を始める仕組みなので、エンジンをかけられるだけの充電なら数分でかまいません。次のエンジン始動でバッテリー上がりを起こさないためにも、エンジンをかけてから30分以上は走るようにしてください。

「ブースターケーブル」は、カーショップに行けば1,000円程度から購入できます。「ジャンピングスターター」は安いものでも5,000円程度と少し高額ですが、救援車が見込めない状況でもバッテリーの充電が可能です。

バッテリー交換

前回の交換から2~3年が経過するなら、バッテリーの劣化も考えられます。普段車を運転している時に「エンジンのかかりが悪い」「ヘッドライトが暗い気がする」「パワーウィンドウの動きが重い」などの症状が出ている場合は、バッテリー上がりの前に交換を検討しましょう。

車のバッテリー上がりを防止するには?

バッテリー上がりを防止するためには、普段から何らかの対策をしておきたいところです。対策は一つより複数用いた方が、その分防止できる確率もアップします。

定期的にバッテリーの交換をする

走行時に異常が感じられない場合でも、バッテリーの寿命は突然やってくることがあります。したがって、バッテリーの保証期間を目安に定期交換を心がけておくと、寿命によるバッテリー上がりは高い確率で防ぐことができるでしょう。

定期的に車を動かす

バッテリーを全く充電しない期間が続くことがバッテリー上がりの原因の一つであることは、先に紹介したとおりです。バッテリー上がりを防ぐためにも、車のエンジンを30分以上かけたままにして充電をしましょう。道路を走らせることができない場合は、アイドリングでもかまいません。

長期的に動かせない場合はマイナス端子を抜く

何らかの理由で車を動かすこともできないまま放置する場合は、バッテリーのマイナス端子を抜いておく方が良いでしょう。バッテリーのマイナス端子を抜くことで、バッテリーの電力消費がなくなって自然放電のみになるため、抜かないままで放置するよりはバッテリーが長持ちします。

車のバッテリー上がりと間違えやすいこんな症状

車が動かないからといって、すぐにバッテリー上がりと決めつけるのは早計です。中にはバッテリー上がりと間違えやすい症状もあります。

ガス欠

バッテリーと並んで、ガス欠も車が動かない原因でよく見られるものの一つです。車が動かない時は慌てずに、まずはガソリンメーターが0になっていないか確認しましょう。

燃料噴射ポンプ故障

車には燃料をエンジンに送り込むポンプがあります。この燃料噴射ポンプが故障している場合も、バッテリー上がりとよく間違えられる症状です。スターターモーターは動くのに車が動かせない場合は、燃料噴射ポンプの故障の可能性も考えられるでしょう。

スターターモーター(セルモーター)の故障

バッテリー上がりとよく似た症状には、スターターモーターの故障もあります。バッテリー上がりとの違いは、電気系統の問題の有無です。

もし可能であれば、バッテリー電圧をチェックしてみましょう。エンジン未始動時の電圧の目安は12Vです。これより高い電圧であれば、スターターモーターの故障の確率が高いと言えます。電圧チェックが難しい場合は、ヘッドライトや室内灯の明るさに問題がないか確認してください。

バッテリー上がりは、多くのドライバーが経験しています。今まで起こったことがないという人でも、いつどこでバッテリー上がりが起こるか分かりません。不意の場合に備えた対処方法を知ることはもちろん、事前に防止策を採っておくことも大切です。ドライビングを心から楽しむためにも、バッテリー上がりへの対策は万全にしておきましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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