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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.05.28 / 掲載日:2018.05.28

完全指南!梅雨対策メンテナンス PART1 雨の日の視界を向上させる!

雨の日の視界が悪化する要因は様々。1つでもトラブれば確実に視界は悪化してしまうので、本格的な梅雨のシーズンに突入する前に考えられるトラブル要因の対策をひと通り実施しておきたい。

フロントガラスに撥水コーティング処理を施す

撥水処理すれば油膜の付着も防止できる!
 雨の日に視界が悪化する原因は窓ガラスの内と外の両面にある。
 内側は湿気による「くもり」、外側なら潰れた雨粒がガラス表面に貼り付くことで生じる「視界の歪み」や油膜による「光の乱反射」、ワイパーゴムの劣化による「拭き残し」で、ひとつでもトラブれば確実に視界は悪化する。しかも、それぞれの要因に応じて対応策は異なるから厄介!安全運転のため手を抜くことなくキッチリ対処したい。
 さて、その外側の視界悪化の原因である、雨粒が貼り付くことによる歪みや油膜によるギラつき。これらに関しては好みの問題はあるものの「ガラスコーティング剤」の利用がベスト! 撥水処理すれば付着した雨粒は弾かれて流れ落ちていくため視界が格段に向上。雨粒と共に油膜も弾き、再付着も効果的に防止でき、汚れが付着しても水拭きするだけで簡単に落とすことができるようになるからだ。

使った用品
ソフト99ガラスリフレッシュ

ガラス用コンパウンドでは落とせなかったウロコ状のシミを新開発トリプル研磨粒子で強力に除去。フッ素系撥水剤や油膜もスッキリ落とせる。

ソフト99ぬりぬりガラコハヤデキ

塗布後瞬時にガラス面に定着する「高反応性シリコーン」の採用で拭き取りまでの乾燥時間が不要という、作業性を飛躍的に向上させた製品。

STEP1 まず、ウォータースポットや油膜をキッチリ処理する

撥水コーティングをムラなく均等に、また確実に付着させるためにガラス表面のウォータースポットや油膜は確実に取り除いておく。

泥汚れや砂ボコリが付着しているとガラス面をキズつけてしまうため、まず水洗いし、残った水分をキレイなタオルなどで拭き取る。

ボトルをよく振ってから付属の専用パッド(白い面)に適量を絞り出し、強めの力で擦り取るような感じに磨き上げていく。

均等に磨き上げるために30~40cm四方を目安に縦・横方向に交互に動かしつつ強めの力で擦り取るような感じに磨いていく。

また、液剤が弾かれてしまう部分は油膜が残っている証拠。弾かなくなるまで擦ってやることが大切だ。

均等にそしてきれいに磨き上げると、乾燥したコンパウンドで隅々まで白い膜に覆われる。念のため磨き残しがないかチェックする。

OKなら白い粉が残らないよう水できれいに洗い流す。ガラス面にベタッーと張り付けば油膜は完全に除去できている。残った水分を確実に拭き取って一段落だ。

STEP2 いよいよ塗り込み。新製品は塗り込みの手間が半分以下!

ガラス面が完全に乾燥しているか確認したところでキャップを外し、フェルト部をガラス面に密着させた状態でボトル側面を押して液を染み出させる。

多少の塗りムラは問題ないので、ガラス半面または50cm四方を目安に手早く(縦/横、連続円のどちらでもやりやすい方法)で塗り込む。

塗布したら液が乾いてしまう前に、乾いたキレイなタオルで塗り広げるように、ただちに拭き上げる。これで完了!

付着した水滴はきれいな水玉になり、一定速度以上の走行風があたったり、寄り集まって一定の大きさになるとコロコロと流れていく。

POINT 撥水剤はサイド& リヤガラスにも有効!
撥水効果はフロントウインドウだけでなく全てのガラス面に威力を発揮する。特に効果的なのが「サイドウインドウ」だ。

「リヤウインドウ」も忘れずに塗布したい。フロントに比べて立っているためより自重で流れやすく、後方視認性が確実に向上するからだ。

ヘタッたワイパーブレードを撥水被膜対応ワイパーに交換する

撥水加工したらワイパーも対応品に取り替えたい
 ワイパーブレードはガラス表面に付着した水滴をラバーで押し潰して、切れ目のない薄い水の膜で覆うことでクリアな視界を確保している。つまり、作動時は水膜の上を移動していることになる。
 ところが、ガラスコーティングを施したガラス面は水を弾いてしまうため、ワイパーで払拭すると水膜が途切れて「空拭き状態」になってしまうのだ。
 このため、撥水ガラスに未対応の一般のワイパーブレードでは動作時に摩擦抵抗が生じ「ビビリ」や「拭きムラ」が発生しやすくなる。つまり、撥水加工したガラス面をスムーズに拭き取らせるためには、払拭時の摩擦抵抗を小さくした「低摩擦ワイパーブレード」に交換する必要があるのだ。初めてガラスコーティングを塗布したなら同時に交換しておきたい。

使った用品
ソフト99ガラコワイパーパワー撥水ブレード

ガラスが乾いた状態でワイピングするだけで撥水被膜を形成。事前に塗り込んだ撥水被膜の修復や撥水効果を長持ちさせる働きもする。

ソフト99ガラコワイパーグラファイト超視界ブレード

ワイパー表面に高密度なグラファイトコーティングを施すことで、ガラスコーティング剤を施工したガラス面でも安定したワイピングを実現。

Uクリップタイプのワイパーブレード交換手順

取り外し方
アームに対してブレードを直角方向に起こしていくと、樹脂クリップの付け根に設けられたロックレバーが現れる。

そのロックレバーを押し込みながらアームの回転軸方向にワイパーブレードを押し下げてUクリップから樹脂クリップを引き出す。

Uクリップから抜き出したら並行方向に起こしていく。

そして、樹脂クリップ横の穴から引き抜く。

POINT Uクリップの頭部を押さえてロックするタイプもある
Uクリップ前方にカバーがあったらブレードを直角方向に起こしてもロックレバーは見つからない。このタイプの場合、まずカバーを引き上げる。

するとロックが解除され、Uクリップから樹脂クリップを引き出すためのクリアランスが生まれるので、アームの回転軸方向にブレードを押し下げる。

ブレードを押し下げるとUクリップから樹脂クリップが抜けてくるので、完全に抜き出したらブレードを下方に押し出すようにして引き抜く。

取り付け方
Uクリップにワイパーブレードの樹脂クリップ部をあてがって、はまり込む方向を確認する。

樹脂クリップをUクリップに密着させ、その体勢のまま下げていって樹脂クリップ横の穴にUクリップを落とし込む。

アームと並行になるよう保持しながら、まっすぐ引き上げるようにしてカチッとロックされるまで樹脂クリップをUクリップに確実にはめ込む。

ラバーのみ交換することもできる!

取り外し方

ホルダーの爪がはまり込んでいるロック穴側のラバー端をしっかり持つ。

手前にまっすぐ引っ張って爪から引き抜けば、そっくり引き出せる。

取り付け方
ロック穴のない側から差し込む。

ロック穴まで差し込んだら樹脂クリップを外す。

しっかり握って引っ張り、爪を確実にはめ込む。

樹脂製リヤワイパーの交換方法

樹脂製リヤワイパーには2種類の取り付け形状があるが、脱着手順は基本的に同じ。外す時はアームに対して直角方向に起こすよう回転させる。

引っかかる位置からさらに回すと、支点ピンがホルダーから抜けて外れる。

取り付ける時は位置決めピンを合わせてはめ込み、逆の手順で。

サイドミラーの視界を悪化させる雨粒の付着を防止する

後方の視界確保も重要なポイント!
 目に近い位置に配置されたドアミラーに雨粒が付着すると、1粒1粒がレンズとなって背景を映し出してしまうため非常に見にくくなる。しかも、後ろ向きになるため走行風があたりにくく、そこそこのスピードで走ってみても水滴が流れ落ちずにそのまま溜まり続けるからとても厄介なのだ。
 そんな状態では後方の安全確認が疎かになりがち。状況によっては自分ばかりか他人をも危険な状況に陥らせることになる。ドアミラーの視界確保を目的とした専用ケミカルも市販されているので、キッチリ処理しておきたい。
 ただし、目に見えないナノレベルの超微細突起で水滴が溜まることができない「超撥水タイプ」と、水を弾くのではなく、周囲になじませることで薄い水の膜に形成する「親水タイプ」の2つのタイプがあり、施工方法は製品によっても異なってくるので、利用する時は注意が必要だ。

ソフト99 ガラコミラーコートZERO

ナノレベルの超微細な連続突起で水滴がとどまることができない超撥水性能を発揮し、水や汚れのひっかかりを軽減する超撥水ミラーコーティング剤。

ソフト99 クイッククリアー

新開発「超密着親水ポリマー」が強力に親水被膜を形成し、スプレー直後から透明でクリアな視界を確保する。超親水性水滴防止スプレー。

POINT ドアミラー専用の アイテムがおすすめだ!

ドアミラーの鏡面には走行風があたらないため、撥水剤を塗布すると小雨や霧雨時は鏡面に細かな水滴が密集して付着。1粒1粒がレンズとなって背景を映し出すため非常に見にくくなる。このため、専用アイテムを使うことがベストだ。

親水タイプの使い方

雨粒が付着して見にくくなったところで、約10cm離してミラー面に付着した水滴がなくなるように直接スプレーする。

拭き取り不要で、スプレーした瞬間、水滴が潰れて薄い水膜に変化。多少の歪みはあるものの背景を明確に識別できるようになる。

この手の製品は雨粒が付着してから使用するのが原則で、塗布後はしばらく効果が持続するもののそれほど耐久性はない。

超撥水タイプの使い方

汚れや油分、撥水剤が残っていると十分な効果が得られない。ミラーに付いた汚れやホコリは確実に洗い落とす。

残った水分を拭き取り、ミラーカバーのフチまでしっかり乾燥させてから、パッケージの台紙でミラー周囲をカバーする。

ミラーカバーやボディなど周囲の塗装面に飛散しないよう注意して、ミラー面に隙間なくたっぷりスプレーする。

そのまま1時間以上、乾かして完了だ。なお、一時的に白くなるが乾燥すると透明に仕上がる。また、完全に乾燥するまで水に濡れないよう注意。

施工後、水滴が付着してもは瞬時に流れ落ちるようになる。ただし、触ったり、タオルで拭くと効果がなくなるので注意したい。

撥水ウォッシャーで撥水コーティング被膜を長持ちさせる

残ったウォッシャー液をすべて排出してから注入!
 ワイパーを動かすと、フロントウインドウの表面が擦られることでどうしても撥水被膜が剥がれてくる。
 撥水ワイパーブレードを利用すればそれを効果的に防止できるが、もうひとつ撥水ウォッシャー液を利用する方法がある。使い方は一般のウォッシャー液と同じで、ウォッシャータンクに入れておくだけだ。ただし、原液注入だったり、指定の倍率に薄める必要があるなど製品によって使い方は異なる。また、洗剤成分が混ざるとウォッシャーノズルが詰まる可能性があるため、初めて利用する時はタンク内に残ったウォッシャー液をすべて排出する必要がある。

使った用品
ソフト99 ガラコウォッシャー強力洗浄

浸透性に優れた洗浄成分を配合することで洗浄力を強化した撥水ウォッシャー液。撥水効果と共に虫・花粉・鳥フンも強力に洗浄する。

初めて利用する時はタンク内に残っている古いウォッシャー液をすべて排出する。

噴射させて空にするか、ホースを利用して残っている液をすべて吸い出す。

ウォッシャータンクに付属のじょうごをセット。注ぎ口を点線にそってカットし、ウォッシャータンクに全量ゆっくりと注入する。

側面に表記された点線にそってカットして口を広げ、容器内側の線まで水道水を注入。

そのままウォッシャータンクにゆっくり注いで入れ替え完了だ。

ガラスの内側のくもり対策!

ガラスが汚れているとくもりやすくなる!?
 ガラス内面にくもりが発生する原因は外気と内気の「温度差」や「湿気」だが、汚れているとより発生しやすくなる。くもりの正体は細かな水滴の集合体。ガラス表面が汚れているとその汚れ粒子に水滴が付着しやすくなるからだ。
 このため、梅雨時はウインドウをきれいにしておくことが大切。そして、どうせやるならくもり止め効果のあるガラスクリーナーの利用がベストだ。

使った用品
ソフト99ガラスのくもり止め

ガラスに吹きつけ、拭き取るだけで、視界をさえぎるくもりを解消。予め塗っておけば、くもり発生の元となるホコリやチリの付着防止に。

缶をよく振り、ガラスに直接吹き付けるか乾いたキレイなウエスにスプレーし、泡がなくなるまで薄く拭き伸ばす。

使い古しのワイパーブレードを利用してハンディワイパーを自作しよう!

ガラス磨きのプロはガラスを磨く際、水拭きしてハンドワイパーでサッと汚れごと拭き取ってしまう。この技を応用すれば窓拭きも手早く行えるが、狭い車内では一般のハンドワイパーは使いにくい。そこで……。

使い古しのブレードの最も短いアームが接続されたアームの接続ピン端を削り落とす。

接続ピンを引き抜き短いアームが接続されたアームを本体フレームから分離する。

長尺で両端にアームが設けられていた場合、片側のアームを接続ピンを抜いて取り外す。

残した短いアームにブレードラバーを組み付け、はみ出した余分な部分をカットする。

払拭面にラバーを押し付けた時持ちやすい角度となるよう、グリップ面を曲げて完成だ。

廃品利用で追加パーツ不要ゆえ製作費は0円。けっこう役立つので、作っておきたい。




提供元:オートメカニック


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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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