クルマのお役立ち情報[2018.04.26 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!気になる中古車試乗判定 メルセデス・ベンツ CLA

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メルセデス・ベンツ CLA 2017年モデル メルセデス・ベンツ CLA180 AMGスタイル

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション!果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、グーワールド
写真●グーワールド

今月の中古車は メルセデス・ベンツ CLA

DETAIL CHECK 1

メルセデス・ベンツ CLA コックピット
SLS AMGのテイストを受け継ぐスポーティな室内

 SLS AMGの流れを組む丸型のエアアウトレットや2眼式メーターなど、スポーティなテイストでまとめられたインテリア。レーダー型衝突警告システム「CPA」、居眠り運転を防ぐために、ドライバーの運転を解析し、警告する「アテンションアシスト」などの安全装備を全車に標準装備。

DETAIL CHECK 2

メルセデス・ベンツ CLA 内装
ヘッドレスト一体式のスポーティなシートを採用

 シートバックとヘッドレストが一体化されたスポーツシートを採用。表皮は通気性と吸湿性に優れる素材で、長時間ドライブでの疲労を軽減する。車検証上の乗車定員は5名となるが、リヤシートの頭上空間から考えると、後席に快適に座れるのは小柄な大人または子供。

DETAIL CHECK 3

メルセデス・ベンツ CLA ラゲッジスペース
ラゲッジ容量は470Lと優秀トランクスルーも装備

 ラゲッジ容量は470L(シューティングブレークは495L)。リヤシートは2対1の分割可倒式で、用途に合わせたシートアレンジにも対応する。「フットトランクオープナー」装着車は、リヤバンパー下側に足を近づけることで、トランクリッドを自動解錠可能となっている。

DETAIL CHECK 4

メルセデス・ベンツ CLA エンジン
第3世代直噴ターボエンジンにデュアルクラッチ式ATを搭載

 1.6Lまたは2Lの直4ターボエンジンを搭載。第3世代直噴システム「BlueDIRECTテクノロジー」、アイドリングストップ機能を搭載する。組み合わせるトランスミッションは、7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」で、滑らかなドライブフィールを提供する。

新たなる市場を開拓したコンパクトな4ドアクーペ

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

九島 メルセデスはCLAによって新しいファンを増やしたね

竹岡 高級感のある室内はメルセデスらしくて好印象

ダウンサイジングの流行を作った立役者

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は、メルセデス・ベンツからコンパクトな4ドアクーペ、CLAが登場です。お借りした車両は2017年モデルで、グレードは「CLA180 AMGスタイル」、走行距離は6000kmとなっています。

竹岡●一時期すごく流行ったよね、輸入車のコンパクトセダンって。

九島●なんか凄く盛り上がったよね。

竹岡●昔からのメルセデスファンにとっては、AクラスやBクラスにちょっと違和感があったなかで、CLAは昔の190Eの現代版というか、「小さくて使いやすそう。これに乗ってる方が賢いんじゃないか」、みたいな気持ちにさせてくれた。世のなかのダウンサイジング的な流れに乗ったんじゃないかな。

編集部●CLAはメルセデスがNGCC(ニュー・ジェネレーション・コンパクト・カー)の一環として開発したモデルで、2012年のコンセプトカー「コンセプトスタイルクーペ」をベースにした4ドアクーペということになっています。

九島●宇宙船みたいな斬新なデザインだけど、僕はこの絞り込まれたテールランプとか嫌いじゃないよ。

竹岡●外観に比べると内装は思い切りメルセデステイストだよね。インテリアは運転している間ずっと目に入るものだから、すごくメルセデスに乗っているんだって実感がある。この手法は上手だと思う。

九島●CLAの使命は顧客年齢の若返り。これはどのブランドもそうだけど、メルセデスは相当危機感があったんだろうね。社内でもかなり議論があったんじゃないかな。横置きエンジンの前輪駆動というメカや斬新なデザインは、頑固なドイツ人ジャーナリストたちからのブーイングを承知の上での決断だったと思う。

竹岡●実際、若いひとたちにも売れたみたいだから、そのチャレンジは成功だったということだね。

編集部●では、改めてCLAの概要を説明します。日本での発売は2013年7月から。1.6L直4ターボの「180(122馬力)」、2L直4ターボの「250(211馬力)」、そして4WDモデルの「250 4MATIC」というラインアップで登場しました。2014年にはAMGパーツを取り入れた「AMGスタイル」を追加。2015年にはバリエーションモデルとして、荷室部分が広がった「CLAシューティングブレーク」も登場しました。

九島●シューティングブレークは、クーペをベースにしたワゴンボディで、もともとはイギリスの貴族が狩猟用にクーペを改造したところから始まったもの。だから、商用車の流れを組むバンとは一線を画すんだけど、上手なネーミングだよね。

編集部●2016年にはマイナーチェンジが行われました。外装がリフレッシュされ、ディスプレイも8インチに大型化しています。また、2017年には「220 4MATIC(184馬力)」も加わっています。

竹岡●今回お借りしてきたクルマは、そのマイナーチェンジ後のモデルってことね。ベースグレードでもAMGルックなのはいい感じ。

編集部●それでは、お二人には試乗をお願いします。

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

編集部●さて、試乗から戻ってきたお二人に感想を伺いましょう。いかがでしたか?

九島●よくできたコンパクトカーだね。たおやかなメルセデスらしい乗り味ではないけど、機敏な感じでパワーだって十分。

竹岡●AMGのホイールを履いていることもあってタイヤが薄いから、ちょっと乗り心地が硬い印象があるけど、出始めの頃から比べると、走りの質感は上がってると思うの。

九島●そうだね。前はもう少し発進でギクシャクした感じがあったけど、今日乗ったクルマは自然だったよ。

竹岡●あとね、上手だなって思ったのが、内装の質感が高いところ。ドアの内張りってコンパクトカーだとコストダウンを感じてしまうケースが多いんだけど、ステッチなんかも豪華で、メルセデスなんだなってことをちゃんと感じさせてくれるよね。

九島●CLAっていくらくらいなんだっけ?

編集部●新車価格が404万円から545万円なのに対して、中古車相場は200万円から460万円で、中心価格は300万円弱といったところでしょうか。年式からすると、強気のプライスだと思います。

竹岡●けっこうするんだね。ということは中古車の人気は高いんだね。

九島●メーカーがクルマの価値を買い支えてくれているっていう側面もある。いいことだと思うよ。

竹岡●シートに座った瞬間からメルセデスらしさをアピールしてくるし、小さい高級車としてアリだよね。女性が似合うクルマだと思う。いわゆるセクレタリーカー的な。

九島●後席はあるけど、クーペとして2人乗りで使うのがカッコいいね。

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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