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更新日:2018.11.14 / 掲載日:2018.04.02
英ジャガー、高級クロスオーバーSUV「F-PACE」の新グレード「SVR」を発表

高級クロスオーバーSUV「F-PACE」(Fペース)の新グレード「SVR」
英ジャガーは、高級クロスオーバーSUV「F-PACE」(Fペース)の新グレード「SVR」をニューヨークで発表した。F-PACEは、2015年9月に、独フランクフルトモーターショーで市販モデルが初公開され、同社初のSUVとして注目を集めたモデルだ。
日本では、2016年1月に予約受注が開始されている。今回発表されたF-PACE SVRは、パワーを44%向上させたハイパフォーマンスモデルで、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)の手によるもの。5.0リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジンを搭載し、最高出力550PS、最大トルク680Nmを発生する。0-100km/hの加速は4.3秒。最高速度は283km/hと公表された。

5.0リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジンを搭載

ダイヤモンドキルト・シートは、エンボス加工の“SVR”ロゴを装備する
インテリアは、側面のサポートを重視したスリムライン・スポーツシートを採用。ダイヤモンドキルト・シートは、エンボス加工の“SVR”ロゴを装備する。スポーツ・シフト・セレクターやステアリングホイールは、手触りのよいアルミニウム製パドルシフトを採用することで、スポーツカーのフィーリングを取り入れている。
内装色は、レッド(ジェットステッチ)、ライトオイスター(ジェットステッチ)、シエナタン(ジェットステッチ)、ジェット(ライトオイスターステッチ)の4色をラインナップする。なお、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)は、ジャガーとランドローバー両社のモデルを、より高性能にパワーアップし、ラグジュアリー性を高め、高い走破性能を実現するスペシャリスト・チーム。ジャガー・ランドローバーのデザイナー、エンジニアなどで構成されている。

リア・エレクトロニック・アクティブ・ディファレンシャル(EAD)は、F-PACEとしては初採用
エクステリアは、フロントのエアインテークを大型化したほか、サイドフェンダーベントによるホイールアーチ内の減圧で、揚力の減少と冷却性能の向上を実現。ボンネットには、専用ベントが設けられ、エンジンベイからの熱風を逃がす機能を有している。リヤは、クアッドテールパイプ付きバンパーに専用スポイラーを装着している。
足回りは、21インチアロイホイールを採用。ハンドリング性能を向上させるため、フロントに比べリヤが25mm幅広くなっている。オプション設定になる22インチホイールは、フロントで2.4kg、リアで1.7kgの軽量化に成功。ブレーキは、フロントディスクブレーキが395mm、リヤディスクブレーキが396mmと、大型化している。ブレーキディスクは、フロントとリヤで、ツーピース構造を採用し、軽量化とハンドリング性能の向上に貢献する。
リア・エレクトロニック・アクティブ・ディファレンシャル(EAD)は、F-PACEとしては初採用。トルクオンデマンド式の4WDシステムのインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)の制御を最適化するほか、アダプティブ・ダイナミクス・サスペンション、電動パワーアシスト・ステアリング(EPAS)、ダイナミック・ドライビング・モード用のソフトウェアは、SVR専用に開発されている。