中古車購入[2017.11.28 UP]

BMW 2シリーズアクティブツアラーはFFの教科書、VWゴルフと比べてどうなんだ!!

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ベストカー

BMW初のFF採用

【本記事は2014年12月にベストカーに掲載された記事となります。】 BMW2シリーズアクティブツアラーがついに日本上陸!! アクティブツアラーは“いちおう”2シリーズにカテゴライズされているものの、2ドアクーペの2シリーズとはまったくのベツモノで、なにしろBMWブランドとして初めてとなるFFを採用しているのがポイント。全高1550mmのスペースユーティリティカーという位置付けで、メルセデスベンツBクラスが真っ向ガチンコのライバルとなるクルマである。

まぎれもないBMWのハンドリング

BMW2シリーズアクティブツアラーベージュ系のインテリアカラーも手伝って、明るく開放的な印象のインテリア。ヒップポイントとは比較的高く視線は高い BMW2シリーズアクティブツアラーベージュ系のインテリアカラーも手伝って、明るく開放的な印象のインテリア。ヒップポイントとは比較的高く視線は高い

■BMWはFFを上手に料理できたのか!? まずは気になるのがここだろう。BMWは縦置きエンジンのFRには一日の長があり、世界中の自動車メーカーがベンチマークとしているほど。だが、FFとなると未経験。いったいBMWの作るFF車はどんなクルマになるのだろう!? 多くのクルマ好きが注目の眼差しでアクティブツアラーの「走りっぷり」に注目している。当然、この記事を書いている編集部梅木もその一人である。 結論から言ってしまえば、「まぎれもないBMWのハンドリング」であった。直進状態からステアセンター付近で左右に小刻みに振るような微少舵角にはやや“ダル”なように反応をしつつ、ジワリと切り込んでいけばリニアにノーズが向きを変えていく感覚は、まさにBMWのハンドリング。FF特有のトルクステアを感じるような場面はなく、ハンドルを切った状態でアクセルを踏み込んでいってもステアリングに不快なキックバックを感じることもない。操舵感そのものもスムーズでフリクションも少なく、3シリーズや5シリーズとまったく同じフィーリング。操舵感覚はやや軽め。これはどっしり重めの操舵感のベンツBクラスなどとは対照的。FFにしてはフロント荷重が軽く、前後重量配分は57.7%対42.3%(F=860kg、R=630kg)。だが、しっかりとフロントタイヤにトラクションがかかりながらもBMW流のスタビリティを作り出している。

鋼のゴルフ 柔のアクティブツアラー

VWゴルフいかにもゴルフらしい、カッチリしてタイト感あるコックピット。試乗車はブラック基調のインテリアでシックな雰囲気 VWゴルフいかにもゴルフらしい、カッチリしてタイト感あるコックピット。試乗車はブラック基調のインテリアでシックな雰囲気

BセグメントFFハッチの世界的基準車としてVWゴルフを取材に同行したのだが、ガッチリした『剛』のゴルフに対し、アクティブツアラーは軽快な『柔』のイメージ。前輪を軸にスタビリティと操安性を作り出しているゴルフに対し、アクティブツアラーは4輪を使って軽快なフットワークを作り出している印象だ。

安定のターボエンジン

エンジンはBMW218iアクティブツアラーが1.5L、直3ターボなのに対し、ゴルフは1.4Lの直4ターボを搭載する エンジンはBMW218iアクティブツアラーが1.5L、直3ターボなのに対し、ゴルフは1.4Lの直4ターボを搭載する

■3気筒を感じさせない1.5Lターボエンジン 218iアクティブツアラーに搭載されるエンジンは1498ccの直列3気筒DOHCターボ。最高出力136ps/4400rpm、最大トルク22.4kgm/1250-4300rpmを発揮する。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは6速AT。 外で音を聞くと、アイドリングでは“ボロボロボロ”とやや3気筒を感じさせる音がするけれど、室内ではまず気にならない。60km/hあたりで走っているとエンジン回転は1600rpm程度で、この領域で一定速で走っていると、ステアリングに小さくブルブルブルと微振動を感じるのが唯一の「3気筒感」。トルクは1500rpmも回っていれば充分たっぷりで、キックダウンしないようにジワリとアクセルペダルを踏んでいけば、スルスルスルとストレスなく車速を上げていく。ちなみに80km/h時のエンジン回転は1750rpm、100km/h巡航時は2100rpm程度である。6500rpmまで淀みなく吹け上がっていくけれど、とにかくトルクがフラットなため、『エンジン回転の上昇とともに感動的にトルクが盛り上がる』という感覚はなく、淡々とエンジンが吹けていくといった印象。

FF採用の最大成果

後席を最後方にスライドすると見てのとおりニースペースは余裕たっぷり。最前にしても拳ひとつ分のスペースは確保される 後席を最後方にスライドすると見てのとおりニースペースは余裕たっぷり。最前にしても拳ひとつ分のスペースは確保される

■とにかく広々した室内空間 驚きなのがリアシート。ヒップポイントは意外と高めなのだが、ヘッドクリアランスはたっぷりあり、ヒザスペースも余裕たっぷりで広々空間。ややアップライトな着座姿勢となることもあり、長距離ドライブでも疲労が少なそうなシートポジションとなる。足元はフロアが掘り下げてあり、ヒザが無理に曲がることがなく快適なのだ。 このリアシートは前後に130mmスライドするので、荷室に多くの荷物を積み込む際は前方にスライドさせればいい。最前方にスライドしてもヒザスペースにはまだ余裕があるので充分実用的。この室内空間は、FFを採用したことで生み出すことができた最大の成果だろう。

やっぱりBMW

手前がアクティブツアラーだが、やはりボリューム感あるボディ 手前がアクティブツアラーだが、やはりボリューム感あるボディ

■FFだとかFRだとかは関係ないのだ!! ということで結論。FFだとかFRだとかで一喜一憂するのは我々クルマ好きのサガなのだが、こうして出来上がったクルマに乗ってしまえば「そんなことはどうでもいいんだな」と妙に納得してしまう。そう、駆動方式云々ではなく、ちゃんとBMWのハンドリング、乗り味が作り上げられているのであった。

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