車のエンタメ
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2017.12.22
インプレッサ WRXをなんと自作でEVにした根性あるアメリカのスバリスト!

今回ご覧いただく映像は、スバル インプレッサの「WRX」です。最新型でもなく、コンセプトカーでもありません! ごく普通のアメリカに住む男性の愛車です。しかし、タダごとではないのが、そのパワーユニットです! 「ブーストアップで500馬力」でもなく、「ディーゼルターボ」でもございません。なんと、EVなのです!
もちろんスバルからそんなモデルは販売されておりません。そうです、アメリカのスバリストが自作した電気で走るWRXなのです! 彼のあふれるエコマインドとスバル愛をどうぞ感じてください!

どこにでもありそうなスバル インプレッサ WRXと、普通の男性。なんの変哲もない愛車とのツーショット映像です。でも、このWRXが普通でないのはその中身なのです。

なんと、エンジンルームの中には自慢のボクサーエンジンが収まっていないのです。では変わりに何ものが鎮座しているのでしょうか? そうです、なんとモーターだったのです。つまり、ガソリンエンジンからコンバートした電気自動車というわけです。やりますね、この男性。
それにしてもキレイなエンジンルーム、いやモータールームです。11インチのDCモーターは約160馬力を発生するとのことです。

リチウムイオンバッテリーはトランクルーム内のリヤシート裏と、トランクの床下に収納。運動性能を高めるため、重量物は車両中央と低い位置に寄せて積まれているわけですね。後続距離は40マイル(約64キロ)だとか。ロングドライブは無理なようです。

さあ、走ってみましょう。エンジン音がなくシューン!と速度を増していく鋭くも滑らかな感覚はまさに電気自動車。見た目はちょい古のWRXなのに、こんなに洗練された加速感なんて驚きです。面白いのはガソリン車用のギヤボックスをそのまま残していることです。通常は3速でスタートしてそのまま走り続けるようで、2速でスタートするとスタートが力強すぎるのだとか。
自らの手でコンバージョンしたオーナーさん。スキルからすると電気関係のエンジニアか何かのお仕事でしょうかね。彼によると、「エアコンとクルーズコントロールが無いことを除けば、コンバージョン前と同様に車内のほとんどの機能が使える」とのことです。
騒音を減らすためにシステムの状態に合わせ、モーターやバッテリーを冷却するブロワーの制御を変えるなど、細かい部分の作り込も凄く凝っています。 その作り込みの繊細さや美しさに驚かされる、個人がコンバートしたスバルのEVでした。