自動車保険Q&A:車両料率クラスで変わる保険料
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車両料率クラスで変わる保険料
自動車保険(車両保険)の保険料を算出する要素に「車両料率クラス」というのがある。これは、保険料を決めるうえで比重が高い車両保険に大きくかかわってくる数字だ。つまり、全体の保険料を安くしたいなら車両料率の低いクルマを選べばいいわけ 、と簡単に言い切れないのが自動車保険。というのも、ボクらが乗りたくなるようなかっこいいスポーツカーや輸入車は、この「車両料率クラス」の設定が高いクラスに指定されてしまっているからだ。でも、「乗りたい! ほしい!」だけじゃいけないんだな、これが…。
Q1 同じスカイラインでも 2.0 のセダンとGT-Rで保険料が異なるのはなぜ?
A1 車両料率クラスの違いで保険料は大きく異なります
   下の表を見てほしい。車両料率クラスが上がると倍率(保険の掛け率)も上がることになる。つまり、この低いほうが保険料が安くなるってこと。質問のスカイライン(R33)では2.0 のセダンで料率は5クラス、不滅の人気を誇るGT-R(同じくR33)は9クラスになる。これは今だに人気の高いR32も同様で、とにかくスポーツタプや高級セダンは保険料がとびっきり高くなってしまうのだ。仮に同排気量で車両保険の残存価格が同じ100万円の料率1クラスと9クラスのクルマがあったとすると、9クラ スのほうは単純計算で車両保険が4.1倍になってしまうのだ!
Q1 車両料率はどうやって決まるの?下げることはできませんか?
A1 事故率の統計や修理代などから算出されるのが車両料率です
   車両料率クラスは、修理する確率とその費用が高いクルマほど料率が上がり、保険料が高くなる仕組み。この料率は事故の統計などにもとづき1年に1回見直されているが、事故率の高いスポーツカーや盗難に遭いやすい高級車・輸入車などはどうしても倍率が高くなってしまう。もし、スポーツタイプの車両料率クラスを下げたいなら全国組織のオーナーズクラブでも作って、会員に安全運転を呼びかけるしかない。 保険料が高いからといって保険未加入は非常識! スポーツタイプのクルマに乗るということは、別の面での金銭的負担も背負うのだ。

並行輸入車は無条件で9クラス?
極端に流通量の少ないクルマや並行輸入車などは、車両料率クラスを算出するのに必要な型式認定が取れていないことがある。そのため「型式不明」として登録されてしまい、車両料率が9クラスとされることが多い。当然保険料も高くなってしまうわけ。前述したように9クラスに分類されると車両保険は一気に4倍強!ま、ある意味趣味性の高い並行輸入車だから、そこらへんのことも理解して乗るしかない。すべての並行輸入車の車両料率が9クラスになってしまうわけではないのだが…。
若い人でも安くなるリスク細分の項目
●自由化が進んだ自動車保険業界では、車両価格の残価設定と車両保険の料率も各保険会社で設定が異なるので、上の表はあくまでも目安だと考えていただきたい。保険料の見積りを取るとまったく同じ条件なのに価格が違うのは、こうした理由もあるからだ。
料率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
倍率 1.0 1.3 1.5 2.1 2.3 2.7 3.0 3.5 4.1
排気量別賠償クラス
賠償クラス 排気量
A 小型乗用 1.5.以下
B 普通・小型乗用 1.5.〜2.5.以下
C 小型乗用 2.5.超
P 小型乗用 2.5.超の5ナンバーディーゼルエンジン
軽自動車・小型貨物自動車 660t車など