カッコよすぎて目立つのが裏目に
変化への挑戦とそれに伴う「痛み」
みんな、なにかと言うと異常気象だと騒ぐ。雪が降っても夏が暑くても異常気象だと怖がり、訳知り顔のコメンテーターが、「地球はどうなって行くのでしょう」とテレビでほざく。
気象なんてのは、いつだって変わるんだ。つまり地球誕生からずっと異常続きなんだ。今の異常気象は、人類による二酸化炭素排出が原因であるところが異常だとも言われるが、かつて何十億年も前、植物プランクトンが二酸化炭素を消費しすぎたことで、地球が猛烈に寒冷化したこともある。生物は常に気象に影響を与えてきたんだ。今に始まったことじゃない。
それに、温暖化は、寒冷化に比べたらイイことである。地球の歴史を紐解けば、寒冷化した時代は生物活動が低下し、温暖化の時代は活発になっている。恐竜が巨大化した白亜紀は温暖期だ。確かに海面は上昇して陸地は減るが、長い目で見れば温暖化はマイナスとばかりも言えないのだ。
みんな、先を読む材料がないから、目の前の変化を異常に怖がってしまうんだ。歴史を知っていれば、そんなに怖いことはない。地球の平均気温の10度くらいの上下は、地球は何度も体験済みなんだから!とは言うものの、変化は必ず一旦現状にダメージを与えるのも確かだ。
三菱iは、その変化に挑戦した。これほど革新のカタマリのような軽自動車が登場するなんて感動だ。
しかし変化は、やはり現状にダメージを与えるらしい。iの販売がいまひとつ伸びないのは、カッコよすぎて目立つことが原因だという。人類はいつの時代も、急激な変化が怖いのである。