200万円の軽でも売れる理由は?固定費は無駄か?だから軽は人気者
我が家は自家用車が4台ある。別に地主でもなんでもないので、2台は月極駐車場を借りているのだが、家人はそれについて常々、「もったいない」と強く主張している。そしてこうのたまう。
「お隣が売りに出たら、買って駐車場にしようよ」。
アホか!!隣の土地買うには1億近くかかるだろうが!とキレると、「そっか〜。でも駐車場代、もったいないから」と言うのである。
彼女の中では、月々数万円をドブに捨てるより、1億で隣の土地を買った方が得だという、確固とした信念があるのである。

ことほど左様に、人は固定費を嫌う。買ってしまえばあとはタダ、あるいは維持費が安いことを喜ぶ。それがトータルで見れば億単位の出費増であったとしても、固定費よりは買い切りを善しとする感覚が存在するのである。
軽自動車は維持費が安い。税や保険料をトータルすると、年間10万円くらい安くなる場合もあり、それは確かに大きい。軽が売れるわけだ。しかし、だからと言って200万円の軽を買うってのは、トータルではあんまり安上がりじゃない。でもやっぱり軽なのだ。軽なら維持費が安いから安心なのだ!
ダイハツのタントは、センチュリーより広い室内空間を持つ。ほとんど違法建築スレスレ感覚のウルトラスペースを誇っている。しかし、タントカスタムRSの4WDは、車両本体価格173万7750円。ナビなどのオプションをつければ、支払総額は200万を超える。
それとて、1億の駐車場に比べれば、安いものである。