NISSAN　日産　ROOX　ルークス　充電警告灯　点灯　ヒーター　効かない　点検　診断　オルタネータ　凍結　ロック　ファンベルト　切れ　カウルトップ　雨漏り　修理　交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

こんにちは！
今回は充電警告灯が点灯して走行できないという故障事例です
ちょっと特殊な故障の仕方なのでご参考になればと思って掲載いたします
また、ヒーターも使えなかったということでした
さっそく見ていきましょう！

メーターの一番上のバッテリーの形をした警告灯が充電警告灯です
バッテリーへの充電が不良の時に点灯します！
たまにバッテリーが弱くなったときに点くものだと勘違いされている方もいらっしゃいますが、正確に言えば弱くなる原因となる故障が発生しています
点灯したままですとエンジンが止まってしまうので、点灯した際は速やかにエンジンを止め、レスキューを依頼してくださいね！

で、その点灯の原因がこれです
ファンベルトが瞬断されています
経年劣化というよりは、なにかこう・・・強い力で思いっきりぶっちぎられたような感じの切れ方です
切れるとバッテリーに充電する装置が動かなくなってしまい、やがてエンジンが止まってしまいます
また、ウォーターポンプという冷却水の循環装置も動かなくなりますので、ヒーターが使えません
お客様の訴えと同じですね！
そんなわけでさくっと交換してしまいましょう

て交換して終了だったら素人です（笑）
問題が残ってますよね！
なぜベルトが瞬断されたかです
原因を突き止めるべくよく見てみましょう

クランクプーリー

ウォーターポンプ

オルタネーター
このオルタネーターがバッテリーへの充電装置です
クランクプーリーとウォーターポンプ、オルタネーターを一本のベルトで回しているんですね！
ところが、オルタネーターのベルトが掛かる部分だけが明らかに様子が違います
ベルトのカスでいっぱいになっちゃってますよね
ということは、オルタネーターに問題が発生したということです
ところが、手で回すとオルタネーターのプーリーはスムーズに回転します
ベルトが切れるくらいなので回らないかと思ったのですが・・・

ここで一旦エンジンルームから視界を外してみましょう
するとカウルトップという、ワイパーの裏にあるプラスチックの化粧板が劣化しており、ガラス面と隙間が発生しています

水をかけてみます
すると隙間ができているのでカウルトップの中に水が入ってしまいます
やがてカウルトップからあふれた水はエンジンルームへ・・・
そしてオルタネーターへ落ちていきます

実はこちらのお車が入庫する前、気温が氷点下だったんです
もしこの水が凍ったら・・・
オルタネーターがロックしますよね？（笑）
真犯人はこの雨漏りです
なのでこの雨漏りを修理しない限り再び凍結でオルタネーターがロックしてベルトの切断の恐れがあるわけです

ファンベルトとカウルトップを交換後、ガラス面との密着が改善され雨漏りしなくなりました！
これで大丈夫ですね！
今回はカウルトップが大きく変形していたため交換しましたが、変形していない場合はシーリング補修でも大丈夫です
バッテリも放電しきっていたので新品へ交換
ここまでちゃんとやれば、安心ですよね！
データでもきちんと充電状態やヒーターの作動が正常なことを確認しています！

修理のご利用ありがとうございました！
当社はきちんと点検したうえでの整備をお約束しますよ！
この雨漏りは、K6Aエンジン搭載のスズキの軽自動車やそれらのOEM車によくあります
ルークスも、スズキのパレットですしね！
今回はトラブルがさらなるトラブルを生んだ事例でした