CVTフルード交換など　日野市　八王子市　多摩市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かりしましたお車です。88,210kmと結構乗られていらっしゃいますが、相対的にコンディションは良好ですね。

前回のエンジンオイル交換前、大分交換していなかったそうで、ご心配されていましたが、それ程酷い状態ではありません。とはいえ1万km経過していたので、フラッシングして交換。

また排ガスの濃度が高かった為、吸気系の清掃を実施致しました。

その他にはブレーキ、前後デファレンシャルギヤ、ＣＶＴフル－ドの交換、バッテリー、ワイパーゴム、ラジエターキャップの交換を致しました。

ＣＶＴフルード（通常のオートマでいう所のオートマオイル、ＡＴＦです）はディーラーさんでもほとんど交換しない様ですが、やはり空気に触れている以上酸化し、劣化します。

ミッションメーカーは2,3万km毎交換を推奨しているのに、それを取付している自動車メーカーは、なぜか「交換必要無し」とか言うんですよね～。

因みにスバルの普通車のCVTフルードは、基本無交換、シビアコンディションのお車は、4万km毎交換となっています。

とは言え、スバルのＣＶＴのオイル量、全体量は13リットル弱。大体半分の、6リットルぐらいしか抜けないのですが、量が多いので、費用は結構します(このお車の場合￥28,436-、オイルはWAKOSのシーブイティーエフ プレミアムスペックを使用しました）。
またアイドリング状態で、特定の油温の時（この車はＣＶＴフルード温度が35℃～45℃）に油量を測定しないといけないので、ツールも必要。非常にシビアなので、ＤＩＹでやるのは無理です。ハードルが高い作業ですね。
しかも、ATFだと交換後、かなり変化を感じますが、CVTの場合、特性上、交換後の変化をあまり感じないんですよね。

でもミッション保護の観点からみれば、交換はした方が良いです。通常のオートマミッションよりもオイル交換は早めにやった方が良いとミッションメーカーは言ってますしね！

吸気系清掃のイメージ図です。 スロットルボディをクリーナーで清掃し、VICの溶剤をスロットルボディ以降の配管から吸わせて清掃。 後はフューエル1で燃料噴射ノズル、インジェクターを清掃します。 施工すると、アクセルのフィーリングが抜群に良くなります！

こちら清掃前のスロットルボディ。9万km弱で、オイル交換をそれ程マメにやられていないお車だったので、それなりに汚れていましたね。

こちら清掃後です。

で、こちらがCVTのオイルパン、オイルを溜めているタンクですね。この部分の栓をしているボルトを外し、オイルを抜き取ります。

抜きったオイル量を計測すると6リットルぐらいでした。整備書には全体容量しか記載が無いので、注入量を把握する為、オイル量の計測が必要です。

そしてこちらがオイルの注入口です。ここからオイルが垂れてくるまで注入します。

注入したらエンジン始動！
ミッションを温め、「ＡＴＦ油温」が35℃～45℃になるのを待ちます・・。
規定の油温は車両によって違うので、整備書で確認が必要ですね。

油温は、コンピューター診断器、スキャンツールで、オートマミッション・コンピューターのデータを見て判断します。
こちらは当社が今メインで使っている「G-ｓｃａｎ2」です。良い仕事してくれます！

規定温度になったら、アイドリング状態のままリフトアップし、注入口のボルトを外します。
エンジン停止状態だと全量入らないので、この時点で大体1リットルぐらい補充出来ます。
なので、エンジン停止時にこのボルトを外してしまうと、結構な量が排出されてしまいますので、注意が必要です。