新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2009.03.18
ホンダ エリシオンプレステージ 試乗レポート
ホンダ エリシオンプレステージ 試乗レポート
試乗
発表/2006年12月21日
文●竹岡 圭 写真●犬塚直樹
■Lクラスミニバン・ナンバー1のパワーユニットと存在感を持つ
■ドライビング/ユーティリティ
「描いてみたらイメージはダースベーダーだったんですよ」というデザイナーの言葉どおりの迫力だ。ググッと迫るイカツイ顔に、これでもかというくらい太いリヤコンビ、4本出しのマフラー。メッキでギラギラ光らせるのではなく、黒光りするような強い黒をイメージして描かれたというだけあって、ロー&ワイドさが強調された堂々たる風格である。
実際の数値は低床フロアが採用されているため全高は抑えられているが、全長と全幅はLクラスミニバントップ。ドアを開けると、7人乗りセダンをイメージしたというドッシリとしたセンターコンソールが目をひき、たっぷりと厚みのあるシートなど、どこを見ても豪華仕様にまとめられているのが強烈な印象として残る。
ところが実際走らせてみると意外と軽快だったりするところは、さすがはホンダ車。大きさを感じさせないドライバーとの一体感がきちんと具現化されており、キビキビ感たっぷりに走ってくれる。狭いところでもさほど苦労しないくらい、取り回しも悪くない。逆に高速走行などでは、見た目に見合うドッシリとした重厚感がもう少しほしい・・・と思ってしまうくらい軽やかなのだ。タイプRではないホンダの新しいプレミアムスポーツは、見た目はワルだが実際はフレンドリーな性能に満ちあふれていると言っていいだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
パパが運転手ではなくドライバーとしてきちんと存在できる空間をということで、パーソナル感を強めたインテリア。ブラック&木目で重厚感と上質感を演出している。横基調で見た目同様ワイドさをアピール。
大きさもクッションストロークのたっぷりしたキャプテンシートを採用。着座位置が低めなので、足を投げ出してエラそうに座りたくなってしまう感じ。
たっぷりしたサイズのシートは、上級グレードには8ウェイパワーシートとなる。本革シートはシートヒーターとのセットオプションだが、ぜひ装着したい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3列目シートとしてはトップレベルの大きさ。不要な凸凹もなく横幅もたっぷり取られているので、ロングドライブもOK。2列目へのウォークスルーもラク。
ひと目で印象に残ってしまう後姿だが、このリヤコンビランプは未来感を出しつつロー&ワイドに見せる手法なんだとか。ドアノブのところのメッキもブラッククロームっぽくシックにまとめられている。
3.5L&5ATということで、とにかくパワフル。ドーッと伸していくような重厚なトルク感よりも、レスポンスよく加速性能が高いのがホンダらしいところ。
エリシオンプレステージSZ(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4920×1845×1790mm |
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ホイールベース | 2900mm |
トレッド前後 | 1590mm |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | V6 OHC |
総排気量 | 3471cc |
最高出力 | 300ps/6200rpm |
最大トルク | 36.0kg m/5000rpm |
10・15モード燃費 | 8.5km/L |
サスペンション前後 | ダブルウイッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/50R18 |
全国メーカー希望小売り価格
エリシオンプレステージ | 357万~451万5000円 |
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