スクープ
更新日:2019.08.01 / 掲載日:2019.06.27

スクープ! ダイハツの新SUVは2019TMSでお披露目。発売は2020年前半

DNトレック

2019年8月1日更新

2017年の東京モーターショーに出展された、ダイハツビーゴ/トヨタラッシュの後継モデルとなるコンパクトSUV、DNトレック。2019年の東京モーターショーでは市販モデルを展示かとお伝えしたが、いよいよそれが現実的になってきた。次のショーに出展されるのは、ズバリ市販前提のプロトタイプだという。

前回ショーに出展されたコンセプトカーでは1.2Lハイブリッドか1Lターボが搭載可能とアナウンスされていたが、実際に搭載されるのは1LのNAとターボになりそう。駆動方式はFFと4WDが用意され、トランスミッションは全車CVTになるという。

ダイハツでは、トヨタのTNGAに準じる、DNGAという新世代の車両開発思想を打ち出し、2019年7月に発売された新型タントから適用している。DNトレックの市販モデルは、同じプラットフォームから生まれたDNGA第二弾となる。第一弾のタントは日本専用の軽自動車だったが、こちらはダイハツが得意とするアジアを中心とする、世界戦略小型車の第一弾となるだろう。同じプラットフォームは、続いてコンパクトカーのブーンと、そのトヨタへのOEM車となるパッソにも使われるはずだ。

当然、その出来栄えはワールドクラスが期待できる。1Lの小さなクルマでも、クラスを越えた使い勝手と乗り心地を楽しめ、高い環境性能と走りの楽しさを両立させたSUVになるだろう。近年、世界の市場でオンロードSUVが大きな市場になっているが、海外メーカーには、これほど小さなSUVを高い完成度で成立させる商品企画は難しいことだろう。軽自動車で培った日本の小型車作りのノウハウは、これから世界にその活躍の場を広げていくのだ。

なお、車名は先代に当たるビーゴではなく、DNトレックまたはトレックを名乗ることになりそうだ。一方、トヨタへのOEM車はこれまで通り、ラッシュの車名で販売される見込み。

秋の東京モーターショーに出展後、発売は年を越えた2020年前半を予定しているという。完成度が楽しみな、日本にしか作れないコンパクトSUVの誕生だ。

  • DNトレック

  • DNトレック。コンセプトカーは観音開きドアだったが市販車はオーソドックスなヒンジドアになるはず。

DNトレックのライバルはズバリ!スズキのクロスビーだ。

スクープ! ダイハツ新コンパクトSUV登場!? 日本発のコンパクトオンロードSUVはこれから世界を席巻か?

DNトレック

今や世界のクルマのメインストリームとなりつつある感さえあるオンロードSUVを“発明”したのは日本だ。1994年のトヨタRAV4と、翌年のホンダCR-Vが世界で初めて乗用車をベースとしたフレームを持たないSUVとして登場。オンロードでの快適で経済的な走りと、一般的なオフロードでは必要十分な走破性の両立ぶりが瞬く間に認められて、世界中のメーカーに後を追わせることになった。同様に、フレーム付きの本格クロスカントリー4WD車が基本だった時代には大型車がメインだったSUVを、小さくて使いやすいサイズで成立させたのも日本。1970年に誕生した軽自動車規格のジムニーに始まり、1974年にはダイハツから1Lのコンパクトなタフトが登場。トヨタにもブリザードとしてOEM供給された。1988年にはスズキからエスクードが、1990年にダイハツからロッキーが出て1.6Lクラスが充実。1997年にはダイハツテリオス/トヨタキャミが、1.3Lクラスの5ドアという新しい使い勝手を提供する。テリオス/キャミは2006年に登場した2代目ではダイハツビーゴ/トヨタラッシュと改名して、2016年まで販売されていた。これらは専用シャシーに縦置きエンジン+FRまたは4WDという小さいながら本格派だが、RAV4などの兄貴分と同様に、最近は乗用車ベースのコンパクトSUVも出てきた。大ヒットとなった軽SUV、ハスラーの兄貴分として誕生したスズキのクロスビーは1Lのターボエンジンを横置きにしたFFベースのモノコックボディで登場し、新しいライト級オンロードSUV像として認知されつつある。

  • DNトレック

  • DNトレック

そうなると黙っていられないのがダイハツだ。すでに2017年の東京モーターショーにはDNトレックの名で、コンパクトオンロードSUVのコンセプトカーを展示している。その市販モデルがいよいよ次のモーターショーでお披露目されるはずだ。コンセプトカーでは、1.2Lのハイブリッドと1Lターボが搭載可能とされていたが、そのパワートレーンも含めて、DNGAと呼ぶダイハツの新しい設計思想によるプラットフォームをベースに構築されるはず。新世代プラットフォームはまず2019年7月に発売される軽スペースワゴンの新型タントでデビューして、より上級のA/Bセグメントの小型車にも発展していく予定。DNトレックに続いて次期パッソ/ブーンにも使われて、ダイハツとトヨタの世界戦略のベースを支える。もちろんDNトレックはビーゴと同様にトヨタへもOEM供給されるはず。車名は現在のところ不明だが、ビーゴ/ラッシュを継承する可能性もある。なかなかスタイリッシュだったDNトレックのイメージが市販モデルにもうまく継承されれば、使いやすいサイズのSUVとして注目を集めそう。クロスビーとともに、ありそうで意外とないマイクロオンロードSUVとして、世界への展開も期待したいところだ。

  • トヨタ・ラッシュ

  • ダイハツ・ビーゴ

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