新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2016.04.08
三菱 ミラージュ 試乗レポート
三菱 ミラージュ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年12月17日
三菱自動車お客様相談センター
0120-324-860
文●森野恭行 写真●川崎泰輝
■1.2Lエンジンに1本化して走りを強化 ルックス面でも質感向上を図った
今回のマイナーチェンジでミラージュは方向修正を実施。メッキ加飾やLEDポジションランプ付きヘッドライトの採用で存在感を高めたフロントマスクに表れているように、ねらいはグレード感を高めることにある。そしてエンジン。1Lでデビューしたのちに1.2Lを追加したが、新型は1.2Lのみの設定となった。気になるのは、内外装の質感向上に合わせて走りの質がどう変わったかだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
15インチ55タイヤとフロントスタビライザーは、1.2Lの導入時にすでに採用していたが、今回はより踏み込んだ改良を実施している。具体的には、サス取り付け部の剛性を高め、前後の減衰力とフロントのバネレートを見直したという。効果がわかりやすいのは高速道路のジョイント通過で、「ドタン」と響くショックとノイズが抑制され、走りのしっかり感と快適性のレベルが高まった。
しかし、制御を見直した電動パワステについては、戻す操作でのフリクション感がまだ気になり、素直にほめることは難しい。低速域での乗り心地のゴツつき感や、効きがプアーと感じるブレーキも、さらなる改良を望みたい点だ。自動ブレーキの「e-Assist」を全車標準とするなど、目を引く改良点もあるだけにもったいない。15インチのポテンザではなく、コンフォート寄りのタイヤを履かせたほうがマッチングはいいだろう。
エンジン展開を1.2Lに絞ったことについては、1Lとの走りのゆとりの差を考えれば正解。自動車税は1ランク上となるが、得るものは大きい。ただし、3気筒特有の揺すられ振動やこもり音、アイドリングストップの制御についてはもう一段の進歩を望みたい。細かな改良を積み重ねることで、今後も魅力の向上を図れると考える。
■インテリア/エクステリア写真[1]
Gはレザーステアリングを標準装備。ピアノブラック加飾を加えて高級感を演出している。メーターは常時発光タイプへと格上げされた。内装色はブラック基調(写真)のみの設定だ。
サイズはAセグとBセグの中間。ボディは小柄だが、大人4人が十分快適に座れるスペースを確保する。Gのシートはステッチ入りの上級仕様となる。前席シートヒーターもオプション設定する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
アイドリングストップを減速時(約13km/h以下)から作動するようにし、モード燃費を0.4km/L改善。
荷室の容量は大きくはない。だが、床下にフロアボックスを設けたことで使い勝手は向上。分割可倒式の後席を倒せば床面は平らに。
前後のランプ類やバンパー、フロントグリルに加えて、ボンネットも一新してルックスの車格感を高めた。アルミホイールやルーフエンドスポイラーも新作だ。ただ、厚化粧になった感じも漂う。
三菱 ミラージュ G(CVT)
全長×全幅×全高 | 3795×1665×1505mm |
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ホイールベース | 2450mm |
トレッド前/後 | 1430/1415mm |
車両重量 | 900kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 1192cc |
最高出力 | 78ps/6000rpm |
最大トルク | 10.2kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 25.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 175/55R15 |
価格
三菱 ミラージュ | 138万240円~148万5000円(全グレード) |
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