新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2016.03.04
スバル レガシィB4 試乗レポート
スバル レガシィ B4 試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表/2015年9月10日
スバルコール 0120-052215
文●森野恭行 写真●編集部
■ドライブフィールが改善された誠実さが伝わるこだわりの改良
社内で「年改」と呼ばれる年次改良は、スバルのまじめなクルマづくりを姿勢として示すもの。レガシィB4の新型については、「アドバンスドセーフティパッケージ」の標準化が目を引く程度で、ニュースリリースを見ても走りの改良についてはほとんど触れられていない。だが、新型になったB4の乗り味は、明らかに上質になっていた。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
乗ってまず気づくのは、ステアリングのフリクション感の減少。改良前のモデルは、「切る」に対してはあまり抵抗しなかったが、「戻す」の動作がスムーズにいかないため、ドライビングの一体感や動きのリニアさに不満があった。だが、電動パワステの制御だけでなく、ステアリングの機械的部分にも改良を加えた新型は、十分に素直といえる「スッ」と戻るステアリングを実現している。
また今回は、パッシブ可変式ダンパーのスタブレックスライド(リミテッドに採用)にも、減衰力特性の見直しを実施した。簡単に言えば、サスが素直にストロークするように変わった。全体にクルマの動きのつながりがよくなったのが新型の注目点だが、それはステアリングとサス改良の相乗効果によるものなのだ。ゴツつき感が減り、ロードノイズ遮断が向上したことで、乗り味がワンランク上質になったのも新型の要点と言える。
そしてエンジンについては、FB25型の十分な性能を改めて確認することができた。スムーズさや静粛性が改善されたように感じたのは、気のせいではなく熟成が生む効果だと思われる。見えない点、そしてアナウンスされていない点に、改善を発見できるのが「スバルの年改」のおもしろさ。B4にも、成長と進化を感じ取ることができた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ブルー照明のメーターやアルミパッド付きスポーツペダル(リミテッドに標準)が走りのムードを盛り上げる。リミテッドは手触りが上質なレザーをステアリングやシフトノブに使用。
Dセグメントとしては大柄なボディを持つセダンだけにキャビンは広い。後席足元にも余裕がある。リミテッドには本革シートを標準採用。ブラック色のほか、アイボリー色も選べるようになった。
■インテリア/エクステリア写真[2]
かつてのB4はターボのイメージが強かったが、今の心臓は175馬力/24.0kg mの自然吸気2.5Lボクサー。ミッションはCVTを採用。
525Lの大容量が自慢のトランク。ゴルフバッグ4つを収め、6対4分割可倒のトランクスルーも採用。
「アドバンスドセーフティパッケージ」を標準化したが、リヤビークルディテクションやハイビームアシストの搭載に伴うルックスの変化はない。リミテッドは18インチ50タイヤを標準で履く。
スバル レガシィB4 リミテッド(CVT)
全長×全幅×全高 | 4795×1840×1500mm |
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ホイールベース | 2750mm |
トレッド前/後 | 1580/1595mm |
車両重量 | 1530kg |
エンジン | 水平対向4DOHC |
総排気量 | 2498cc |
最高出力 | 175ps/5800rpm |
最大トルク | 24.0kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 14.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/50R18 |
価格
スバル レガシィB4 | 291万6000円~313万2000円(全グレード) |
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