新車試乗レポート
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2016.02.26
トヨタ ランドクルーザー プラド 試乗レポート
トヨタ ランドクルーザー プラド 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年6月17日
トヨタ自動車・お客様相談センター
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●編集部
■ゆとりのトルクと低燃費を実現するクリーンディーゼルを設定
■ドライビング/ユーティリティ

Report 森野恭行
昨年実施したマイチェンの目玉は、日本では4L V6に代わるカタチでの設定となった4気筒クリーンディーゼルの1GD-FTV型の存在。新開発の2.8Lユニットで、DPFと尿素SCRシステムの採用により高度なクリーン化を達成したのが見どころだ。でも、ユーザーとして直接的なメリットを実感するのは、45.9kg mの大トルクが生むゆとりある走りと、優れた燃費と軽油の安さがもたらす優秀な経済性のほうだろう。
豪華仕様のTZ-Gの車重は2.3トンに達するが、高速道路で上り勾配にさしかかっても息継ぎとは無縁で、急勾配の山道もグイグイと登っていくのだから思わずにんまり。ディーゼルというとノイズや振動が気がかりだが、それを意識するのはアイドリングや低速走行のときだけだから、快適性の面から見ても満足度はとても高い。
なら、シャシーの能力はどうか?ペースを上げる場面では、重い車重と高い重心高のことを頭に入れておく必要がある。が、通常のドライブペースなら、プラドを操るのに特別な経験やドラテクは必要ない。むしろ、現代的クロスオーバーとは異なるゆったりしたドライブ感覚にほれこむひともいるだろう。加えて、電制ダンパーとリヤエアサスをおごるTZ-Gは乗り心地も良質だ。しかも、従来型V6モデルと比べて燃料費をグッと抑えられるのだから・・・売れているのも当然だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
フロアが高く乗降には難儀するが、高い目線がもたらす見晴らしのよさは格別。センターコンソールには駆動メカの切り替えスイッチがズラリと並ぶ。TZ-Gは電制サスも標準で装備。
日常の取りまわしに困らないサイズに、3列7人乗りシートを配置したパッケージは秀逸。TZ-GとTX“Lパッケージ”のシートは本革張りだ。ブラック内装も設定する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
新開発1GD-FTV型はプラドにピッタリの心臓。低回転からの大トルクと燃費のよさが大きな魅力だ。
3列目シートは床下に収納。さらに2列目を倒せば、広くフラットな荷室をつくり出せる。レジャーユースにおいても頼りになる1台だ。
フレーム式ボディを採用するためフロア位置は高め。大径タイヤと相まって、本格SUVらしい頼もしい存在感と個性をアピールする。最低地上高は220mm。TZ-Gはリヤの車高アップも可能だ。
トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4760×1885×1835mm |
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ホイールベース | 2790mm |
トレッド前/後 | 1585/1585mm |
車両重量 | 2300kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 2754cc |
最高出力 | 177ps/3400rpm |
最大トルク | 45.9kg m/1600-2400rpm |
JC08モード燃費 | 11.2km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | トレーリングリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 265/60R18 |
価格
トヨタ ランドクルーザー プラド | 350万4109円~513万3927円(全グレード) |
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