新車試乗レポート
更新日:2018.10.23 / 掲載日:2015.06.26
日産 ティアナ 試乗レポート(2015年06月)
日産 ティアナ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年2月10日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●森野恭行 写真●澤田和久
■エマージェンシーブレーキ搭載でより選びやすくなったティアナ
ユーザーの「安全」への関心は高まるばかりで、近ごろは自動ブレーキの設定の有無が販売に大きな影響を及ぼすようになった。2015年2月の改良で、ティアナが「エマージェンシーブレーキ」と「踏み間違い防止アシスト」を導入したのも、そうしたニーズを考えてのことだ。国産の高級セダンでは、いまも対応できていないモデルもあるだけに、ウリの要素となるのは間違いない。ちなみに、ティアナのシステムは、フロントカメラで車両や歩行者を検知する比較的シンプルなタイプだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
小規模な改良ゆえにメーカーからのアナウンスは限られていて、走りに係わる部分の変更については触れられていない。だが、新型に乗ってみると・・・改良や熟成を実感することができた。
デビュー当時の3代目L33型は、ステアリングの切り始め1センチほどがいわゆる不感帯で、頼りない手ごたえ感とあいまいな応答性が気になったもの。しかし、新型はミリ単位の操舵から応答を示し、走りのしっかり感が改善されている。その反面で、細かいうねりで上屋が揺すられる傾向は少し強まった気もする。これは、新車の硬さが残るサスと17インチタイヤの組み合わせが災いしていた可能性も高いが、落ち着いた乗り心地と操舵のしっかり感が両立できれば最良だろう。
4気筒2.5L+CVTの心臓に関しては、改めて十分な能力を持つことを確認できた。とくにパワフルではないが、全体にゆとりがあり、高速走行やスポーティ走行の場面でもスムーズさと静かさを保つのが美点だ。そこで注文をつけるなら・・・そろそろアイドリングストップぐらいはほしい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
高級セダンに求められる豪華さを表現しながら、品よくまとめられたインテリア。シルキーベージュ内装はとくに魅力的な仕上がりだ。最上級のXVは本革シートを標準で装備する。
「もてなし」を伝統とするティアナの自慢は助手席パワーオットマン。XLとXVに標準装備だ。そして後席。頭上高の余裕は大きくはないが、足元は文句なしに広く、快適度は高度なものだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
北米仕様のアルティマには3.5L・V6もあるが、国内仕様は2.5Lの直4のみ。ミッションはCVTだ。
容量506L。大柄なFF車だけに荷室は大きく、ゴルフバッグ4つを収納できる。リッドのヒンジが荷物と干渉するのは減点要因。
外観の変更点は、一部をピアノブラック仕上げにして高級感を高めたフロントグリルのみ。リヤビューに変更はない。XVの最大の特徴は、17インチ55にインチアップされているタイヤだ。
日産 ティアナ XV(CVT)
全長×全幅×全高 | 4880×1830×1470mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1585/1585mm |
車両重量 | 1470kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 2488cc |
最高出力 | 173ps/6000rpm |
最大トルク | 23.9kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 14.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
価格
日産 ティアナ | 249万9120円~319万6800円(全グレード) |
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