新車試乗レポート
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2014.10.17
BMW 4シリーズ グラン クーペ 試乗レポート
BMW 4シリーズ グラン クーペ 試乗レポート
試乗
ニューモデル
発表/平成26年6月21日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●九島辰也 写真●澤田和久 (2014年6月)
■上品な佇まいと軽快な走りはまぎれもなくBMWの血統
新しくラインアップされたBMW 4シリーズ。これまで3シリーズのクーペだったものが、新たにこう呼ばれるようになったのはご承知のとおり。なので、4つのドアがあってもクーペボディとなる“グランクーペ”はその一員となる。
興味深いのは、4ドアであってもホイールベースは2ドアクーペと変わらないこと。ムダに長くして運動性能を下げたりはしない。前後重量配分を含め、そこにはしっかり彼らのこだわりがある。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
エンジンは3種類で、ほかのボディ形状と基本ラインアップは変わらない。320/328/335、といった見慣れた数字が並ぶ。スタイリングもMスポーツをはじめいつもといっしょだ。
ということもあってか、走り出してもこれといった特徴はない。相変わらずのキビキビしたハンドリングとスッキリした足さばきをみせる。パワステのセッティングも2ドアクーペと同じと思われる。最近は切りはじめが軽いのが特徴だ。
気になっていたボディ剛性も問題はない。というか、あるはずもない。リヤのバルクヘッドがなくてもボディが変によれることはない。ピラーがフロントからリヤエンドまでしっかりと堅牢ボディを司っている。
で、評価したいのはそこ。こいつにはセダンよりも自由なユーティリティがある。言ってしまえば、3シリーズのGT風。ただ、それよりもボディ全体が小さいのでなんとなく儲けた気になる。こいつの利便性は相当だ。
一点惜しいのは6シリーズのグランクーペと比べると、そこま でスタイリッシュではないこと。サイズの大きなあちらの方が美しく伸びやか。まぁ、そこは運動性能とのせめぎ合いだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ドライバーオリエンテッドなレイアウトはいつものとおり。視線レベルを変えずに操作できるのがいい。特徴はセンターコンソールのデザイン。6シリーズグランクーペ風となる。
フロントシートのスペースはまんま2ドアと変わらないが、リヤシートはどうしても狭くなる。とくに3シリーズのGTと比べるとその差は歴然。全長を伸ばさなかったのが理由。
■インテリア/エクステリア写真[2]
相変わらずのBMWエンジン。レスポンスがよく気持ちのいい走りができるのは言わずもがなである。
リヤのバルクヘッドがないためリヤシートを畳むととんでもない空間が広がる。スタイリッシュながら利便性は高そうだ。
2ドアクーペとほとんど変わらない寸法で仕上げた4ドアのクーペ。そのため街中での扱いやすさは見た目以上。爽快な走りを含め、新たな選択肢が増えたことは間違いない。
■BMW 435i グラン クーペ Mスポーツ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4670×1825×1395mm |
---|---|
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前/後 | 1545/1575mm |
車両重量 | 1575kg |
エンジン | 直6DOHCターボ |
総排気量 | 2979cc |
最高出力 | 306ps/5800rpm |
最大トルク | 40.8kg m/1200-5000rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 5リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 225/40R19・255/35R19 |