新車試乗レポート
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2015.04.03
三菱 ミラージュ 1.2G 試乗レポート
三菱 ミラージュ 1.2G 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2014年12月25日
三菱自動車 お客様相談センター
0120-324-860
文●森野恭行 写真●編集部
■パワーの余裕に加えて足まわりも強化 快活な走りを提供する1.2Lモデル
ミラージュの仲間に加わったのは、ゆとりの走りをアピールする1.2Lモデル。生産国のタイなどでは当初から設定があったが、シリーズの幅を広げるため日本にも投入された。3気筒MIVECの心臓は、193ccの増量で9馬力/1.4kg mの性能を加えている。1.2Gの外観上の識別点は、15インチのアルミホイールとフォグランプだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
1Lモデルの性能はコンパクトカーの合格レベルにあるが、正直言って追い越し加速や高速走行のゆとりはかぎられている。その点、実用域のトルクがひとまわり太い1.2Lモデルの走りは、ずっと活気のあるものだ。レスポンスも1Lより鋭く、性格は全体にスポーティ方向にシフトしている。
それはフットワークにも共通し、操舵の応答性やハンドリングの正確性の向上が図られた。14インチ65のエコタイヤから、15インチ55の高性能タイヤに履き替えたことに加えて、フロントスタビライザーを装着した効果が大きい。ハイペース走行における安心感や、スポーティな走り味を求める人には、間違いなく1.2Gが向いている。軽快な走りのカギを握るのは、車重を800kg台に収めた軽量設計。これでステアリングの戻りが自然になれば、もっと走り味が洗練されるはずだ。
もちろんアイドリングストップ機構は標準で、JC08モード燃費は25.0km/Lと十分に優秀な値。加えて、遮音対策の強化により、エンジン透過音やロードノイズも低減されている。1.2Lユニットの音質は、1Lと比べるとややゴロゴロ音が耳につくが、全体の騒音レベルが下がっていることは確か。乗り心地も不快な硬さは伝えず、しっかり感が高まったと好意的に捉えることができそう。芯がしっかりしているのが1.2Gの魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ピアノブラック調パネル(Sを除く)を採用し、Gには本革巻きのステアリングとシフトノブを標準化。質感の向上を図った。運転席インパネアンダートレイの採用も注目点だ。
全長約3.7mの小柄な全長を考えれば、キャビンは納得できる広さを備える。ただし、後席頭上高の余裕は大きくない。後席の上下調整式ヘッドレストはオプション設定となる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ストローク量を75.4から90mmに拡大して総排気量を193cc増やした。電制インジェクションはLジェトロからDジェトロに変更。
足元がたくましく見えるのは175/55R15サイズのタイヤを履くから。フロントスタビライザーも採用。
可倒式ショートアンテナを新採用。Gはサイドターンランプ付きドアミラーを採用し、1.2Lモデルにはフォグランプも標準化している。でも、シンプル&クリーンな基本デザインはそのまま。
三菱 ミラージュ 1.2G(CVT)
全長×全幅×全高 | 3710×1665×1505mm |
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ホイールベース | 2450mm |
トレッド前/後 | 1430/1415mm |
車両重量 | 890kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 1192cc |
最高出力 | 78ps/6000rpm |
最大トルク | 10.2kg m/4000rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 175/55R15 |
価格
三菱 ミラージュ 1.2G | 144万5040円 |
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