新車試乗レポート
更新日:2018.11.22 / 掲載日:2007.06.29
トヨタ アイシス 試乗レポート(2007.06.29)
トヨタ アイシス 試乗レポート
試乗
発表/2004年9月28日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■新鮮かつ実用性の高さが光る新感覚ミニバン。全体の仕上がりに納得
■ドライビング/ユーティリティ
乗降性、ユーティリティにうれしい気分になりながらの試乗スタート。走りがダメだとそのギャップがかえって印象を悪くする。それを危惧しながら、まずはスポーティ仕様の1.8Lプラタナで郊外路、山道にトライ。これが、なかなかの手ごたえで好印象。Dレンジフル加速では6000回転でシフト。高回転までスムーズに回るエンジンのおかげで、スポーティ気分が味わえる。3.5回転のパワステは、反力により手ごたえ感を意識させる。おかげで一体感もあって、軽快な走行フィールに心地よさがあった。
乗り心地も標準以上で、トータル的になかなかの仕上がりだ。手もとの4ATのシフトレバーは操作感が小気味よく、変速も全般的にスムーズだ。100km/hは4速で約2400回転と、けっしてノイジーではない一面と併せて、高速走行時にも快適フィールを保つ。
上級グレードのG・Uセレクションは、さらに魅力アップ。まず2L直噴のもたらす加速性が力感十分。山道を走ってもスムーズで、十分な実力を感じた。CVTとのマッチングは上々といえる。2Lプラタナ4WDでは、7速CVTのシフトフィールに加え、3.2回転のパワステのもたらすクイック感と、重厚とさえいえる安定感に魅力を感じた。FFの2L G・Uセレクションでも、全体のバランスは悪くない。
トヨタの2L直噴のなかでは、このアイシスが最良といえよう。シリーズ全般にわたる仕上がりのよさに、感心させられた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
2Lプラタナのステアリングは本革巻き3本スポークでチルト機構付き。メーターは、デザインがクリアで視認性がよい。各スイッチ、操作類のレイアウトも機能的で質感も高い。インパネシフトは小気味よいが、硬いコンソールは左足にハード。
G・Uセレクションのシートはハイグレードファブリック。ソフトタッチで快適だ。
助手席側はセンターピラーレス。スライドドアとのコンビで開口幅1890mmという抜群の乗降性を生む。2、3列シートも広さ十分。
■インテリア/エクステリア写真[2]
シートアレンジは多彩。助手席はタンブル式で、2列目はチップアップ。どんなアレンジもOKで、使い勝手は最高。
ベーシックな1.8L BEAMS・1ZZ-FEは、VVT-iを採用、10.0という高圧縮比で高効率。平成17年基準排ガス50%低減レベルをクリアする。
機能性だけでなく、見た目もスタイリッシュで魅力的。2Lプラタナは、6.5Jアルミと205/55R16タイヤが、足もとを引き立てる。
アイシス1.8プラタナ(4AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4610×1710×1640mm |
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ホイールベース | 2785mm |
トレッド前/後 | 1480/1465mm |
車両重量 | 1400kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1794ccc |
最高出力 | 132ps/6000rpm |
最大トルク | 17.3kg m/4200rpm |
10・15モード燃費 | 14.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 195/65R15 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ アイシス | 178万5000~273万円 |
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※北海道地区のみ一部価格が異なります。