車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.09.01 / 掲載日:2016.09.01
車の雨ざらしによる劣化と対策について

車を雨ざらしにして長い間駐車している場合と、屋根付きの駐車場に置いてある場合では、
同じ車であっても明らかに状態に差が見られるようになります。
では、どうして雨ざらしにすると車は劣化してしまうのでしょうか?
どうして車を雨ざらしにすると劣化してしまうのか
車にはボディの色となる塗料が塗られています。
この塗料というのは、車の見た目を良くするためだけに塗られているわけではありません。
塗装をすることによって車自体の耐久性も上がるのです。
しかし、雨ざらしにしているとその塗装が傷ついてしまいます。
一見、雨にあたっても塗装が剥がれるわけではないと感じてしまいますが、
雨には酸性物質が含まれており、酸性雨として降り注いでいます。
雨に含まれている酸が車に付着することで、徐々に塗装を侵食して劣化へとつながっているのです。
また、塗装以外にも、タイヤや車体パーツのゴムやプラスティック類も同様に劣化します。
車の雨ざらしによる劣化対策
車の雨ざらしによる劣化を防ぐためには、いくつか方法があります。
まずはこまめに洗車を行うことです。
どうして雨ざらしと洗車が関わっているのかというと、
洗車することで車にこびりついた雨に含まれる酸を取り除くことができるからです。
次にボディーカバーを被せておく対策方法です。
ボディーカバーは車体を丸々覆ってしまうことで雨ざらしを防ぐことができます。
ただし、カバーの取付け・取外しを慎重に行わないと、
ボディに付着しているホコリや汚れがこすれて、傷を付けてしまう可能性があるので注意しましょう。
その他にも、塗装の上からコーティング剤を塗る方法があります。
コーティング剤を塗っておくだけで塗装の表面を守り、さらに雨も弾いてくれます。
同様にこまめなワックス掛けも同様の効果が得られます。
屋根付き駐車場の利用
雨ざらしによる劣化の進行を遅らせる対策方法は色々とありますが、
手間などを考えると、屋根付きの駐車場が一番有効な対策方法と言えるでしょう。
また、屋根付きによって、雨だけではなく、ホコリや紫外線なども防ぐことができます。
場所があれば屋根付き駐車場が一番良いのですが、そういうわけにも行かないという場合は、
今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。
雨ざらしは車の劣化につながってしまうので、
大切な愛車を長く良い状態をキープしたいという方は、
今回の記事を参考に、対策を実施してみてください。