徹底分析中古車相場
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2016.04.15
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回はGWレジャーにぴったりのクルマ特集!
今週の研究テーマ ゴールデンウィークがやってくる!ロングドライブに最適のモデル特集
長距離でも快適に走れる1台はどれ?
ここ最近はすっかり気温が上がって、ぽかぽかの毎日が続いている。週末や大型連休にはロングドライブに行く機会も増えそうだ。そこで今回、クルマのジャンル別に快適なツーリングモデルを選んでみた。
まずはセダン。車高が低く、運動性能の高い4ドアボディは、ロングドライブとの相性は抜群。大人4人が快適に乗れるスペースと独立したトランクルームを持つので、走りはもちろん実用性も十分なものだ。また、このジャンル自体がパーソナルカーのような特別な存在感を持つ。レジャーだけでなく、所有する喜びが得られるのも大きな魅力である。
そんなセダンに広いラゲッジルームを与えたのがステーションワゴン。セダンとほぼ同じ運動性能を持ちながら、大きくてかさばる荷物もしっかりと積めるのが特徴。最後のミニバンは、普段から5人以上乗る機会が多い人にはマストのモデル。とくにここでは、乗員全員が快適に過ごせるフルサイズモデルを選んだ。デイリーユースやランニングコストも考慮に入れて、最適な1台を選ぼう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | セダン |
CHOICE-2 | ステーションワゴン |
CHOICE-3 | ミニバン |
CHOICE-1 スポーティな走りと実用性を両立できる セダン
ここ最近のセダンは運動性能が大きく向上。ステアリングを握る楽しさがあるクルマは、ロングドライブの疲れも心地よいものにしてくれる。ここではリーズナブルな価格でねらえる3台を紹介。
レクサス IS 先代
中古車参考価格帯:100万円~300万円(05年~13年・IS Fとコンバーチブルを除く) Goo-net登録台数:620台(IS Fとコンバーチブルを除く・16年3月現在)
手頃なサイズのプレミアムモデル
レクサスが導入された2005年、ブランドのローンチモデルとしてお目見えしたのがミドルクラスのIS。扱いやすいボディサイズながらも、従来のトヨタ車とは一線を画した質感や走りを持っており発売以来大ヒット。スポーティなバージョンS、豪華仕様のバージョンLを設定。
総合評価:4.3
(2)100点満点で95点はつけられる。いまだに、これを超えるセダンがない。欠点を挙げるなら燃費の悪さ。
総合評価:4.3
(3)小型サイズにもかかわらず、デザインはレクサスのなかでもっとも斬新かつ美しい。装備充実なのも◎。
過去1年の平均相場動向

登場から10年経つが、市場からの高いニーズによって値崩れは見られない。昨年11月まで190万円前後の相場が続いていたが、12月以降は上昇傾向に。しばらく様子を見たい。
日産 スカイライン 先代
中古車参考価格帯:70万円~230万円(06年~14年・セダンのみ) Goo-net登録台数:416台(セダンのみ・16年3月現在)
半世紀以上にわたる伝統的スポーツセダン
V35型からプレミアム志向に生まれ変わったスカイライン。その方向性で正常進化した先代(V36型)は、走りの質感をさらにレベルアップ。欧州スポーツセダンに太刀打ちできる魅力を獲得している。経済性を重視するなら2.5L、走りを楽しみたいなら3.5L/3.7Lを選ぼう。
口コミレビュー
総合評価:3.4
(1)いちど乗ってみる価値はあると思います。このパワーは病みつきに。ただしアクセルが敏感すぎます。
総合評価:4.5
(2)燃費の悪さは、さすがにこの時代にはちょっと疑問。それでも走りのよさはそれを補う価値がある。
総合評価:3.3
(3)通常での使用なら2.5Lでも十分パワフル。やや演出は過剰だがキビキビとしたハンドリングが楽しい。
過去1年の平均相場動向

この1年間の推移を見ると、多少の波はあるものの昨年12月までは横ばいと言えるだろう。今年に入って相場がさらに下がり、現在は145万円が平均価格。物件も豊富で買いやすい1台。
フォルクスワーゲン パサート 先々代
中古車参考価格帯:70万円~120万円(06年~10年・セダンのみ)
ゆとりあるキャビンでリラックスドライブ
ゴルフよりもひとまわり大きいミドルセダンのパサート。この世代から高級感が大きくアップして、プレミアムカーに乗っている気分。駆動方式がFFなのでキャビンがかなり広いのも魅力。リヤシートでも快適である。
過去1年の平均相場動向

高価な輸入車も中古車になると価格が大きく下がる好例。昨年2月には100万円だったが1年後には20万円もダウン。物件は少ないがお買い得。
CHOICE-2 セダンの走りと、使い勝手に優れた荷室のコンビネーション ステーションワゴン
ロングツーリングであれこれ荷物を積みたいならセダンよりもワゴンのほうが圧倒的に便利。新車価格はセダンよりも高値のことが多いが、中古車ならその差は縮まる。いま買い時のモデル3台はこれだ!
スバル レガシィツーリングワゴン

中古車参考価格帯:110万円~310万円(09年~14年・全グレード)
高速道路でも安定感あるスバルの4WD
現行型レガシィにはワゴンの設定がないので、先代が最終モデルとなる。それゆえスバルファンからの注目は依然高い。エンジンは2.5Lの自然吸気とターボ、そして途中から2L直噴ターボ「FA20」ユニットも追加。全車4WDとなるので、高速道路や雨などの路面でも心強い。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)アイサイトなどの安全装備が充実している。足まわりがしっかりしていてロール感が少ないので安心。
総合評価:4.6
(2)室内空間は圧倒的に広く、とくに後席は感動もの。アイサイトの前車追従機能がとても優秀です。
総合評価:3.6
(3)スノボに行くときに乗りますが、雪が積もっている坂道でも滑ることなくどんどん登っていけます。
過去1年の平均相場動向

最終型レガシィワゴンは、昨年6月に180万円まで相場がダウン。その後はやや上昇したが、今年に入って再び下降傾向を示している。物件が豊富なので買いやすいモデルだろう。
マツダ アテンザスポーツワゴン 先代
中古車参考価格帯:100万円~180万円(08年~12年・全グレード)
スタイリッシュなフォルムに注目
2代目アテンザのワゴンは、ミドルクラスに相応しい上質な室内空間とエレガントなエクステリアが特徴。ヨーロピアンな走りのよさと相まって、ハンドリングと実用性を高い次元でバランスしている。エンジンは2Lと2.5Lの4気筒を設定。6速MTを選べることも注目したい。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)走りの性能は文句なく、外観も素晴らしい。荷物もたくさん積めて汎用性の高いクルマだと思います。
総合評価:3.9
(2)やはりスタイリングが魅力。現行型よりもシャープでかっこいい。横幅もワイドなので車格もあります。
総合評価:4.3
(3)釣りなどアウトドアで出かけるときに、後部座席を倒せば相当な荷物が積載可能で重宝しています。
過去1年の平均相場動向

昨年7月には130万円まで下がり、その後は横ばいが続く先代アテンザワゴン。手が出しやすい価格帯なのでオススメ度は高い。しかし、ここ最近は物件数が減っているので注意したい。
BMW 3シリーズツーリング 先代
中古車参考価格帯:80万円~310万円(05年~12年・全グレード)
手頃な価格で買えるプレミアムワゴン
先代3シリーズツーリングは、頑強なボディと精緻なハンドリングが高評価。スポーティな走りを楽しみたい人にはMスポーツパッケージも用意。ロングツーリングの本場である欧州生まれのクルマは走りも秀逸だ。
過去1年の平均相場動向

昨年2月から6月までのあいだに20万円近くも相場がダウン。その後横ばいが続き、今年に入ってさらに下がった。現在の相場は140万円。
CHOICE-3 快適な多人数乗車モデルのベストチョイス ミニバン
ロングツーリングに使うミニバンは、排気量と室内空間にゆとりがあるモデルがオススメ。そう考えると、選択肢はやはりフルサイズミニバン。ここでは、快適な旅を演出する3モデルを紹介する
日産 エルグランド
中古車参考価格帯:170万円~450万円(10年~16年・全グレード)
FFプラットフォームで広大な室内を実現
現行型より従来のFRからFFプラットフォームに変更。その恩恵でライバルのアルファードにも負けないほど広いキャビンを実現している。2.5L、3.5Lのパワフルなエンジンを積み、ミニバンながらも力強い走行性能を獲得。また看板モデル「ハイウェイスター」の設定も注目点。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)重い車体を感じさせない走りと高級感あふれる内外装。ファミリーカーのひとつのベンチマークである。
総合評価:3.5
(2)燃費はよくないが、見た目がかっこいいので優越感に浸れる。フラットシートで寝られるのも便利。
総合評価:4.5
(3)見た目のデザインと内装の高級感がマッチしている。ヴェルファイアよりもさらに上質さを感じます。
過去1年の平均相場動向

現行モデルゆえ全体的にはまだまだ高値の印象があるエルグランド。昨年7月に280万円近くまで下がったものの、その後は横ばいが続いている。Goo-net登録台数は豊富だが、いまは待ち。
トヨタ アルファード 先代
中古車参考価格帯:190万円~460万円(08年~15年・ハイブリッドを除く)
ゆったりリラックスできる上質空間
トヨタのフラッグシップミニバンがアルファード。新世代プラットフォームを採用した先代は、3列目までしっかり使えるゆとりの室内空間を生み出している。2列目のエグゼクティブパワーシート、LED室内間接照明など高級車顔負けのおもてなしぶりを発揮した傑作モデルだ。
口コミレビュー
総合評価:3.6
(1)車両価格はそれなりに高いですが、装備のクオリティが高く、買って失敗と感じる部分は少ない。
総合評価:4.1
(2)外観の大きさほど運転しにくさは感じません。長時間のドライブでもストレスが少なく疲れにくい。
総合評価:4.4
(3)広々かつゆったりした室内空間は、大人数での移動に最適。荷物の積載能力が高く旅行でも重宝します。
過去1年の平均相場動向

昨年夏にかけて相場が大きく下がったものの、それ以降は緩やかに上昇している。需要が高いモデルゆえ、新型登場後も値下がりしにくい。物件は豊富にあるが、決してお買い得ではない。
クライスラー グランドボイジャー
中古車参考価格帯:150万円~250万円(08年~ 11年・全グレード)
国産よりもさらに広々のアメリカンミニバン
ミニバン大国のアメリカ発ゆえ、室内は国産フルサイズよりもさらに広々している。注目なのは2列目と3列目シートを床下収納できる「ストウンゴー」機能。多彩なアレンジで、ロングドライブが楽しくなる1台だ。
過去1年の平均相場動向

昨年10月まではほぼ横ばいが続いていたが、1カ月間で20万円も相場が下がった。ただし今年に入って物件数が大きく減少している。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。
一部改良
ホンダ ヴェゼル
新車価格:192万円~288万6000円(全グレード)
スポーティモデルの「RS」グレードを追加
パフォーマンスダンパー、可変ステアリングギヤレシオを採用した「RS」が登場。専用フロントグリル、RS専用18インチアルミホイールも装備される。また全グレードで安全運転支援システム「ホンダ・センシング」が選べるようになった。
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まだまだ中古車が高値のヴェゼル
2013年12月に登場したコンパクトSUV。1.5Lガソリンのほか、モーターを組み合わせたハイブリッドを設定。スタイルと走りのよさが評価され、登場以来人気モデルに。
過去1年の平均相場動向
人気のコンパクトSUVゆえ、相場は非常に強気。昨年8月から下降しているが、その幅はほんのわずかである。

RSには「ウルトラスエード」と呼ばれる専用表皮を設定。ボディカラーには「プレミアムクリスタルレッド」ほか3色が追加された。
ニューモデル
スズキ バレーノ

新車価格:141万4800円~161万7840円(全グレード)
デザインにこだわった新型コンパクトが登場
スズキの新型コンパクトカー「バレーノ」が発売された。新世代プラットフォームに液体金属のような優雅なデザインを組み合わせる。エンジンは新開発1L直噴ターボと1.2Lデュアルジェットの2機種をラインアップする。
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スズキスイフトの相場に影響はある?
2010年9月に登場した現行型スイフト。アイドリングストップやデュアルジェット、エネチャージなど積極的にエコ技術を導入。バレーノとはひと味違う魅力を持つ1台。
過去1年の平均相場動向
現行型スイフトの相場はこの1年間ほとんど動きがない。バレーノの登場で、今後安くなる可能性は十分考えられる。

ピアノブラック塗装やシルバー加飾を施してコンパクトカーながらも質感の高い仕上げ。チルト&テレスコ機能も装備。
6対4分割可倒式のリヤシートと上下2段階に装着できるラゲッジボードより、多彩なアレンジが可能な荷室。
新開発となる1L直噴ターボは20.0 km/Lの低燃費を実現。1.2Lは24.6km/Lの燃費。前者には6速AT、後者にはCVTが組み合わされる。
フルモデルチェンジ
MINI コンバーチブル
新車価格:342万円~483万円(全グレード)
オープンドライブが楽しい新型MINIコンバーチブル
MINIコンバーチブルが全面改良された。室内は大人4人が快適に座れるスペースを確保。時速30km以内なら走行中でもソフトトップの開閉ができる。ラインアップは「クーパー」、「クーパーS」に加えて高性能な「JCW」が用意される。
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リーズナブルになった先代MINIシリーズ
ひとつ前の世代のMINIコンバーチブルが登場したのは2009年4月のこと。リヤシートを畳めば最大660Lものラゲッジ容量を確保できるなど実用性の高いモデルだった。
過去1年の平均相場動向
先代MINI全体の相場は昨年6月に200万円を切った。その後は上昇傾向にあるが、今年に入ってから大幅にダウン。
新型はユニオンジャック模様をソフトトップ生地に織り込むことができるように。リヤシートの居住性もさらに向上。
トランク容量は先代から40Lも拡大。写真のように、小さなケース3つをすっぽりと収めることが可能。
マイナーチェンジ
アバルト 595
新車価格:353万1600円~369万3600円(595コンペティツィオーネ)
エンジンの高出力化でパフォーマンスを向上
アバルト595コンペティツィオーネがマイナーチェンジを受けた。エンジン出力を従来の160馬力から180馬力に増強したほか、ブレンボ製ブレーキキャリパーなどが新たに与えられた。
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中古車は高値安定のアバルト500
2009年に登場したフィアット500のスポーツモデル。より高性能な595、695などの派生モデルも設定する。最上級モデルは新車価格でもおよそ600万円する高額車だ。
過去1年の平均相場動向
昨年6月から8月までに相場が下がったもののその後は上昇傾向。強気の価格が続いている。
追加モデル
プジョー 308
新車価格:385万円~436万円(GTi系のみ)
プジョースポールが手がけたホットモデル
308の高性能モデル「GTi by プジョースポール」が登場。同社のモータースポーツ部門であるプジョースポールが開発を担当。1.6L直噴ターボを搭載し、最高出力が250馬力または270馬力の2仕様を設定。両車は6速MTを組み合わせる。
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価格が下がって身近になった先代
2008年6月に登場した先代308。デビュー当時も「GTi」という名のモデルがあったが、現行型と比べるとかなりマイルド志向。ワゴンのSWやオープンのCCなども設定する。
過去1年の平均相場動向
2月から8月までの間に大きく相場が下がったものの、再び上昇。Goo-net登録台数は130台前後となっている。

270馬力仕様はバケットシート、250馬力仕様はスポーツシート(写真上)を採用。ペダルやシフトノブはアルミ製となるのも特徴。
追加モデル
メルセデス・ベンツ Sクラスクーペ
新車価格:1477万円(S400 4MATICクーペ)
Sクラスクーペに初のV6搭載モデル
S400 4MATICクーペが追加設定された。エンジンは3L V6ツインターボで、最高出力は367馬力を発生。装備面では、「ディストロニック・プラス」など上級モデルと同等の内容となる。
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中古車価格の下落が大きいCLクラス
2006年11月に登場したCLクラス。V8搭載のCL550、V12搭載のCL600のほか、AMGモデルもラインアップ。もっとも安価なCL550でも新車価格は1500万円以上だった。
過去1年の平均相場動向
価格帯を見ると約500万円と高額だが、新車価格を考えると値落ちの幅は非常に大きい。昨年4月から下降傾向。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。