ドライブ
更新日:2021.02.10 / 掲載日:2016.03.14
車をフルフラットにして走行する時の違反項目とマナーについて

goo-net編集チーム
最近のオートキャンプ場や道の駅、サービスエリアは非常に施設が充実しています。
それに伴い、車の中で寝泊まりする人が増えているようです。
車で寝泊まり出来れば宿泊代を浮かせることも出来ますし、時間を気にせず自由に旅行も出来ます。
そんな消費者のニーズに応えるかのように、
最近では全てのシートを倒して平らに出来る車種が増えているようです。
では、フルフラット車を利用する際に気をつけておくことはあるのでしょうか。
フルフラットの守るべきマナー
フルフラットはシートが平らな状態になるので、寝転がって体を休めることが出来るのが魅力的です。
しかし、フルフラット機能がついた車に乗る前に、必ず理解しておいてもらいたい事があります。
それはフルフラットの状態にしても良いのは車の停車中だけという事です。
走行中は決してフルフラットにして人を乗せてはいけません。
なぜなら、フルフラットの状態ではシートベルトを締めることが出来ないからです。
シートベルトが出来ないという事は、道路交通法に違反していることになります。
フルフラットで違反になる場合とは?
例えば家族で旅行へ出掛ける際、
夜中の高速道路が空いている時間に出発しようと考える人も多いかもしれません。
では、その時にお子さん達はどうしますか?
後部座席をフルフラットにして寝かせますか?
高速道路では、後部座席でもシートベルトの着用が法律で義務化されています。
もちろん、チャイルドシートの着用もです。
もし後部座席で子供を寝かせた状態で高速道路を走行した場合、それは交通違反になります。
違反した場合の罰則は?
前述した通り、フルフラットで走行するとシートベルトがつけられないため、
「シートベルト装着義務違反」に当たると言えます。
高速道路では罰則は1点加点になり、罰金はなしです。
一般道の場合は、現在のところは「注意指導」のみになりそうです。
確かに、後部座席をフルフラットにして子供を寝かせてあげたら、
子供もリラックスして寝られるでしょう。
しかし、シートベルトを着用していない状態で事故に遭ったらどうなると思いますか?
体の軽い子供は、間違いなく一番に車の外に放り出されてしまいます。
便利な機能を優先させたくなる気持ちも分かりますが、
一番大切なことは走行中の万が一の事故から身を守ることです。
フルフラットはマナーやルールをしっかり守った上で、使用するようにしましょう。