中古車購入チェックポイント
更新日:2019.01.06 / 掲載日:2015.02.27

ジャンル別 グレード比較

中古車人気モデルで比べる ジャンル別 グレード比較

クルマを選ぶ際に多くの人は、「こんなクルマが欲しい」と具体的な車種を絞り出し、その中で予算と照らし合わせて選んで行くと思うのだが、今回の企画では車種ジャンルごとに人気・注目度の高いクルマを選び出した上で、購入の際にヒントとなるグレード別による装備の違いや、市場価格の差というものに迫って行きたい。

グレードの違いを知り完璧なクルマ選びを実践!

各メーカーから多彩なクルマが販売されている中で、ほとんどの人が好みや家族構成、そして予算などを考慮して、車種を絞り込んで行くと思うが、今回は車種を決めた先にある、固有車種それぞれにある「グレードの違い」というものに注目したい。標準タイプと言われるグレードに対して、○○や△△は『ここの装備がこう違う!』ということ、そしてこんなユーザー層にオススメ!ということを、各車種ジャンルごとの人気車を例にしてわかりやすく説明していきたい。

ミニバン代表

icon トヨタ ヴォクシー(現行型・平成26年2月~)

トヨタ ヴォクシー

流通台数:177台(平成26~27年式の相場) 中心価格帯:250~330万円 ※全グレードを含めた場合の価格

人気のミニバンに待望の
ハイブリッドモデルも仲間入り!

2代目より車高が25cm低くなり、乗降性がアップしながらも、車内高は60cmアップして居住性は向上。3列目シートの収納方法が改善され、荷物スペースの使い勝手が向上しているのもポイント。気になるグレードだが、X、V、ZSがベースの7展開。その中でFFと4WD、7人・8人乗りと仕様違いもあるので、用途に合わせて選びたい。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
X200~270万円15台
X Cパッケージ310万円2台
ZS245~320万円98台
ZS 煌250~330万円18台
V265万円1台
ハイブリッドX280~320万円7台
ハイブリッドV280~340万円36台

人気No.1のワイルドボディ グレード ZS

グレード ZS

ワイド&ワイルドで人気車種の中でも差を付けろ!
一番人気のZSグレード。迫力のあるフロントマスクと、低重心のワイドボディ専用フロントフェンダーパーツを装備したエアロ仕様が一番の特徴となっている。そして車内のカラーもこのグレードだけの特別仕様。クルマにワイルドさを求める人にピッタリなグレードだ。

ミニバンなのに低燃費! グレード ハイブリッドV

グレード ハイブリッドV

HVモデル導入でクラス初の20km/L超えを実現
装備自体もグレードの中でも高級指向であるが、さらにハイブリッドシステムを導入し、このモデルの弱点でもあった燃費数値を大きく改善。過去のモデルが平均14km/Lだったのに対し、ハイブリッド化により23.8km/Lという、ミニバン全体を見てもトップクラスの低燃費を実現。

標準タイプ グレード X

グレード X

ベーシックモデルでソツなく乗りこなしたい!
グレード全体の中で標準モデルとなるXグレード。2.0Lタイプで最高出力は152ps、7人乗りと8人乗り仕様を個別に用意。ワンタッチスイッチ付助手席側パワースライドドアが標準装備だ。

エアロパーツで存在感アップ! グレード ZS 煌

グレード ZS 煌

ミニバンをよりクールに個性的に乗りこなしたい人に
ZSグレードに、メッキ+ブラックメタリック塗装を施したフロントグリルに、インフォメーションディスプレイフードにシルバー加飾を施したインテリアで煌びやかな印象を強めている。

ミニバン グレードの特徴

ミニバン全般のグレード展開を見渡すと、他の車種ジャンルに比べて展開が多いのが特徴であり、よりユーザーの趣味指向、そして使用用途に合わせてグレードがきめ細かに準備されており、オプション装備も充実しているのがポイント。また、グローバルな視点よりも国内ユーザーの視点に合わせて開発されていることもあり、グレードによって気の利いた収納スペースや充電機器などといった、便利グッズが準備されているのも嬉しいところである。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●広さ重視ならハイスペックは不要!
●車体重量が重いのでエンジン性能も要チェック
●MT/AT/CVTの違いで燃費、価格が違う

  • ワンタッチでエンジン起動が出来る便利オプション装備などもある。

    ワンタッチでエンジン起動が出来る便利オプション装備などもある。

  • 7人乗り8人乗りとあるが広さ自体は変わらない
    今度はグレードではなく仕様の話になるが、7人、8人乗りと仕様違いが見受けられるが、乗車スペースの広さ自体に違いは無い。2列目3列目のシートが3人用のベンチ式か、2列目がセパレート方式の2人用かという感じである。また、メーカーによってはシフトがCVT、AT、MTと別れている場合もあるので、グレード展開との組み合わせによっては構成具合が複雑になるので、その点は注意して選んで欲しい。

軽自動車代表

icon スズキ ワゴンR(現行型・平成24年9月~)

スズキ ワゴンR

流通台数:4700台(平成24~27年式の相場) 中心価格帯:60~102万円 ※全グレードを含めた場合の価格

最先端モーター技術を始めとした
充実装備で軽No.1の座をアピール

軽自動車界を牽引する存在であるワゴンRの5代目モデル。複雑なグレード構成ではなく、3つだけというシンプルな構成になっているが、圧倒的な人気を誇るのは「松・竹・梅」に例えた場合で「竹」にあたるFXグレード。そしてこの他の2つは高級感を高めたFZ、そして価格面でのアドバンテージが高いFAという構成になっている。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
FA60~95万円約100台
FX80~110万円約4300台
FZ95~125万円約300台

圧倒的なシェア率を誇る グレード FX

グレード FX

そつなくツボを抑えた万能型グレード
現行型の中で実に9割以上を占めているFX。エネチャージやレーダーブレーキサポートといった最新技術に、エアロパーツなどの外観要素こそ未装備だが、それ以外の標準的な部分はしっかりカバー。寒い時に重宝するシートヒーターが、運転席側は標準装備な点も嬉しいところだ。

充実度の高い装備が自慢 グレード FZ

グレード FZ

充実装備で満足度も高い最高級グレード
発電のために使われるガソリン消費を抑える役割を持つ「エネチャージシステム」搭載のこのモデル。この他にもほとんどの装備を標準で用意するなど、高い充実感を与えてくれる。

価格重視の人にオススメ グレード FA

グレード FA

価格は安いが装備面での期待は・・・
良くも悪くも「クルマ自体の基本性能のみ」という感じのFAグレード。オーディオ以外のほとんどの部分でメーカーオプション設定もないので、中古で探す場合は装備での期待はしない方が良いだろう。

icon ワゴンRスティングレー (現行型・平成24年9月~ 台数:約1100台 88~114万円)

ワゴンRスティングレー

より個性的でよりアグレッシブさを好む人へ!
厳密に言うとグレード違いではなく、別モデルとなるスティングレーだが、ここではあえて番外編として紹介。ワゴンRの上級クラスの性能や装備はそのままに、独自の美意識を強調したエアロパーツを身にまとい、艶やかな大人のクルマに変貌している。

軽自動車 グレードの特徴

軽自動車ジャンルと言えば、スズキダイハツという2大メーカー+ホンダという3社の争いがメインになるが、「松・竹・梅プラン」とも言うようなわかりやすいグレード設定を打ち出すスズキに対して、細かい設定を用意し、いろいろなユーザー層に魅力をアピールするダイハツ、ホンダ勢。前者はグレード別で15~20万程度差があるが、後者は本当に装備1個の値段とも言える5万円程度の差ごとに新車時価格設定がされているのは特徴の一つと言えよう。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●流通台数の多いスタンダードタイプを狙え
●多彩な収納スペースのあるものが人気
●個性重視ならカスタムタイプがオススメ

  • ムダを極力省き、さらには工夫を重ねて広い荷物スペースを実現。

    ムダを極力省き、さらには工夫を重ねて広い荷物スペースを実現。

  • 個性や装備を重視であれば迷わずカスタムタイプを!
    そしてメーカーごとに表現の違いはあるものの、フル装備と言える「カスタム」タイプのグレードはやはり人気が高い。エアロパーツも装着し、「逞しさ」や「色っぽさ」を出しているところも人気の秘訣。また、この車種ジャンルは主婦層からの支持も高く、だからこそ使い勝手の良い便利グッズや、気の利いた収納スペースが数多く用意されているのも特徴であり、その内容の違いで選んでみるのも悪くないだろう。

※すべての価格は参考価格です
※相場、台数についてはGoo-net 1月調べ

中古車人気モデルで比べる ジャンル別 グレード比較

コンパクトカー代表

icon ホンダ フィット(現行型・平成25年9月~)

ホンダ フィット

流通台数:約1000台(平成25~27年式の相場) 中心価格帯:100~150万円 ※全グレードを含めた場合の価格

より洗練されたデザインに
進化した人気のコンパクトカー

軽自動車に負けじと技術の進化が進むコンパクトカーの中で、スタイル感もアップさせ高い人気をキープし続けているフィット。グレード設定に関しては細かな分類はあるものの、大まかに見てベースとなる13Gに、各種装備を装着したL、F、S、そして上級グレードとなる15X、さらには走りを追求するRSというラインナップを準備。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
13G90~130万円約90台
13G
Lパッケージ
118~140万円約140台
13G
Fパッケージ
90~130万円約400台
13G
Sパッケージ
100~135万円約90台
15X110~170万円約90台
15XL105~165万円約100台
RS110~180万円約90台

人気No.1グレード グレード 13G Fパッケージ

グレード 13G Fパッケージ

お手頃価格ながら装備もしっかり充実
細かな装備ではL、Sグレードよりも少し劣る部分はあるものの、あったらいいなという装備はしっかり抑えつつ、上級グレードよりも10~20万円程度安いという良心設定で一番人気となっている。USB充電やDC12Vのアクセサリーソケットが付いている点もとてもありがたいところである。

魅惑のRSグレード グレード RS

グレード RS

足回りの装備を充実させ走りの部分を徹底強化
RS限定のエクステリアをボディに装備し、さらには足回りを16インチタイプに強化。また、6MT仕様も用意するなど、走りと操作感を求めるユーザー層の期待にしっかり応えている。

満足度NO.1の充実装備 グレード 15XL

グレード 15XL

装備重視ならこのグレードを選べ!
RS限定機能を除いたフル装備で、充実度No.1を誇る15XL。高速道路運転時などで、アクセルを踏まずに定速走行が出来るクルーズコントロールも標準装備であり、ロングドライブでは力を発揮してくれる。

icon フィットハイブリッド (現行型・平成25年9月~ 台数:約400台 161~201万円)

フィットハイブリッド

さらに低燃費を求める人に「フィット」する
こちらも厳密には別モデルとなるハイブリッドバージョン。グレード展開もノーマルバージョンとほぼ同一だが、価格面では「+40万円増し程度」という設定。しかし内装面では最先端をイメージしたパネルや装備の数々が目を楽しませてくれるはずだ。

コンパクトカー グレードの特徴

ミニバンと並んで自動車市場のシェア率が高いコンパクトカー。だからこそ、各メーカーは力を入れて商品展開しているため、グレード展開も多種多様。また車種ジャンルの特徴として、装備の充実度は低いが、その分価格は抑えているというものは少なく、しっかり装備を抑えた上で、さらにオプション装備を備えた上位グレードを展開するという流れが一般的。細かな装備がグレードの差になるので、選ぶ際は必要かそうでないかをしっかり見極めたい。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●装備重視なら迷わず上位グレードへ
●グレードによっては軽自動車より安いものもある
●走り重視の層に嬉しい本格走行グレードも豊富

  • 高速点滅することで、後続からの視覚性を高めたハザードランプ。

    高速点滅することで、後続からの視覚性を高めたハザードランプ。

  • 多彩なグレード展開で幅広い層に魅力をアピール
    軽自動車同様に「取り扱いやすい」という印象が強いコンパクトカー。だからこそ、女性やお年寄りからも人気が高いが、走りやスタイル性を重視したい男性層のニーズに応えるグレードを用意するなど、性別、年齢層に関係なく多くの人が選べるグレードが充実している点は見逃せない。さらに最近では、低燃費化の進化だけではなく停止技術などの最新技術を導入するグレードも増加しているところは注目したい。

ワゴン代表

icon トヨタ カローラフィールダー(現行型・平成24年5月~)

トヨタ カローラフィールダー

流通台数:約250台(平成25~27年式の相場) 中心価格帯:117~211万円 ※全グレードを含めた場合の価格

スタイルも機能性もさらに向上
遠くに行きたくなる実力派ワゴン

「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」というカローラの原点に戻って開発されたカローラフィールダー。この名称になってから3代目となる現行型も1.5LサイズのXを標準タイプとし、G、Gエアロツアラー、1.8S、1.8Sエアロツアラーを上位グレードとして用意。さらに今回からハイブリッド版も登場だ。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
1.5X120~160万円約90台
1.5G120~160万円約50台
1.5G
エアロツアラー
130~165万円約30台
ハイブリッド180~200万円約40台
1.8S140~160万円約20台
1.8S
エアロツアラー
140~190万円約20台

堅実派にオススメ グレード 1.5X

グレード 1.5X

トヨタ製らしく標準タイプでも重要装備群はしっかりカバー
エアロバージョンのような外見の派手さは無いものの、標準グレードでも安全性能部分はほとんどカバーしており、コインポケットなどの便利収納が用意されているところも◎。エンジンも直列4気筒DOHC 1.5Lの「1NZ-FE」を搭載し、最高出力も109psとまずまずの数値。なお、新車時はオーディオレスが基本なので、中古購入の際はその点もしっかり考慮しておこう。

特別仕様車で差を付けろ! グレード 1.8S エアロツアラー

グレード 1.8S エアロツアラー

エアロパーツと特別装備で魅力をさらにアップ
1.5Xの装備をベースにエアロパーツを装着し、エンジン性能も140psと大幅アップ。さらに専用のファブリック&合成皮革にホワイトステッチを施したシート表皮などを特別装備。

ついに登場のハイブリットモデル グレード ハイブリッド

グレード ハイブリッド

のんびりとしたロングドライブに最適なバージョン
最高出力こそガソリン車の109psより劣る74ps(モーターは45ps)だが、JC08モード数値で33.0km/Lという低燃費を実現。メーター部分にも現状のガソリン消費率などが一目で分かるエネルギーモーター表示を装備。エクステリア関連ではルーフスポイラーも標準装備し、前席シートヒーターを装備したタイプも用意している。

ワゴン グレードの特徴

人気車種ジャンルに比べて、各メーカーとも車種の絶対数が少ないワゴン。しかし、グレード展開においては十分用意されており、選ぶ際の選択肢が少ないことは決してない。また、他ジャンル同様にエンジンのサイズ違い展開もあるので、のんびりドライブ派、そして本格的な走りを求めるタイプの両方とも満足できるはずだが、エンジン性能の差は装備オプション以上にあるので、そこは購入前にしっかり検討したい。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●走行安定性を選ぶならサイズの大きい方を選べ!
●サスペンションなどを強化したグレードもあり
●アルミホイール標準装備が狙い目

  • ハイブリット車の特別仕様車。シフトノブにもこだわりを見せる。

    ハイブリット車の特別仕様車。シフトノブにもこだわりを見せる。

  • 高級セダンの影響を受け上質感にも磨きがかかる
    また、どの車種でもグレード展開上、標準グレードではアルミホイール、ルーフスポイラーなどの外見的要素は未設定かオプションとなるので、スタイル重視のユーザー層は上位を選ぶことになる。そしてワゴンタイプでは高級セダンと同様に、上位グレードでは座り心地の良い革製シートを用意するなど、顧客満足度の高い装備を数多く用意しているので、居住性と上質感の両方を求める人に最適な選択肢となってくる。

※すべての価格は参考価格です
※相場、台数についてはGoo-net 1月調べ

中古車人気モデルで比べる ジャンル別 グレード比較

SUV代表

icon トヨタ ハリアー(現行型・平成25年12月~)

トヨタ ハリアー

流通台数:約120台(平成25~27年式の相場) 中心価格帯:268~381万円 ※全グレードを含めた場合の価格

シーンを選ばず使いこなせる
上質感のハイグレードSUV

ニューモデルとなって1年が経過したが、前モデルよりもシャープな印象になり高評価を受けている高級SUVのハリアー。ベースとなるグレードはグランド、エレガンス、プレミアムの3展開だが、エレガンスにはスポーツモデルのG’s、プレミアムには最上級の「Advanced」も用意。またハイブリッド展開もあるので、選択肢は豊富である。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
グランド290~350万円10台
エレガンス300~360万円60台
プレミアム320~380万円40台
プレミアム
アドバンスド
330~380万円9台
エレガンス G’s320万円1台

圧倒的なシェア率を誇る上質SUVの入門編カー グレード エレガンス

グレード エレガンス

SUVでエレガントなカーライフを満喫
オーディオ関連はメーカーオプションだが、ステアリングやシートは革製品を標準装備。また足元やフロントインサイドドアハンドルなどのイルミネーション照明がエレガンスさを表現してくれる。

文句ナシの最上級空間 グレード プレミアム

グレード プレミアム

プレミアムの名が示す最上級装備が勢ぞろい
クラス最上級の装備を備えたモデル。内装はエボニーストライプで統一し、Advancedパッケージでは一部のスマートフォンで置くだけ充電が可能なワイヤレスチャージャーを、コンソールボックスに設置。

高級感+スポーティー グレード エレガンス G’s

グレード エレガンス G’s

上質空間で走る喜びを感じたい!
専用サスペンションで全高を約35mm下げ、床下剛性アップパーツなどを追加してボディ剛性も向上。専用エアロパーツも魅力的だ。

価格面では最安値モデル グレード グランド

グレード グランド

ベーシックモデルで上質SUVの極意を体感
ベーシックモデルのグランド。ドアメッキモールやルーフスポイラーなどのエクステリアが標準装備なのは嬉しいポイント。

icon ハリアーハイブリッド (現行型・平成26年1月~ 台数:約30台 350~380万円)

ハリアーハイブリッド

パワーを維持しながらも低燃費化を実現
基本グレード構成はガソリン車と同じだが、2.0Lエンジン搭載の4WDガソリン車燃費が15.2km/Lに対し、こちらは2.5Lサイズでパワー面を補いながら、21.4km/Lを記録。

SUV グレードの特徴

アウトドア&オフロードというイメージが強いSUVだが、最近では高級指向の流れがこのジャンルにも波及し、走りだけではなく、上質感も求めるユーザー層も増加している。そして走破性を重視することは今も昔も変わりはないが、最近のグレード構成では高級シートを用意して、乗り心地にこだわるものも少なくはない。また、標準装備だけではなく、オプション装備のものも増えており、中古で探す場合はこれの「アリ」「ナシ」をしっかりチェックしよう。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●オプション装備のある/なしは要チェック
●シートアレンジ、スペース活用法を重視しよう
●エンジン性能の違いもよく見極めよう

シートアレンジや装備でスペースの有効活用度を高めたい。

シートアレンジや装備でスペースの有効活用度を高めたい。

ボディの大きいSUVだからパワーの高い物を選びたい
また、グレードを選ぶ際にはエンジン性能の違いも大きくなるが、そもそもの車両重量が重いこともあり、パワーという面を重視するのは悪くない選択になってくる。また、車内の広さという面に目を移せば、ミニバン同様にアドバンテージが大きいSUVなので、シートアレンジの豊富さや、収納に関する装備充実度をグレード選びのポイントの一つとしてみると、使い方の幅が購入後に大きく広がって行くことになる。

セダン代表

icon 日産 フーガ(現行型・平成21年11月~)

日産 フーガ

流通台数:350台(平成21~27年式の相場) 中心価格帯:165~378万円 ※全グレードを含めた場合の価格

高級感だけではなく走行面でも
満足度が高いプレミアムセダン

各社が高級さを競うこのジャンルの中で、セダンの本質的な魅力である「走・美・快」の最高峰を追求するフーガ。グレード展開はエンジンサイズ別にGT、VIPの2系統のみとシンプル構成だが、GTグレードにはパネル類やシートの高級感を高めた「A パッケージ」、4WDで本格走行を楽しめる「FOUR」など、バリエーションを増やしている。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
250GT175~240万円約130台
370GT220~300万円約160台
370GT FOUR230~310万円約30台
370VIP300~370万円約30台

ハイパワー&ハイグレード グレード 370GT

グレード 370GT

ワイドサイズセダンで優雅なドライブを楽しむ
V型6気筒DOHCエンジン搭載で、最大333psを誇るハイグレードセダン。メーカーオプションとなるケースも多い、ナビやオーディオが標準装備なところは嬉しいポイント。この他にもステアリングから手を離さずに、ナビメニューや音量操作ができるステアリングスイッチを備えている点の評価も高い。

装備はそのままにエンジンを小型化 グレード 250GT

グレード 250GT

そこまでのパワーは不要という層に最適なグレード
370GTと同一装備だが、2.5Lエンジンを搭載。パワーこそ225psだが、燃費は11.2km/Lとアップ。また、助手席側の死角をカバーするブラインドモニターが視界性アップに貢献。

VIPの名に恥じぬ上位グレード グレード 370VIP

グレード 370VIP

大切な人を乗せるならこのクルマ!
最新技術の導入も重要だが、後部座席に対しての充実度を高めているのも、VIPグレードならでは。ゆとりある広さに、電動サンシェード、そして読書灯など、細かな部分への気配りも行き届いている。

icon フーガハイブリッド (現行型・平成22年11月~ 台数:約70台 245~520万円)

フーガハイブリッド

静粛性に優れたHVモデルでエコドライブを実践
サイズを3.5Lに設定したハイブリッドモデル。ベースグレードとVIPの2つが基本グレードで、その内容はガソリン車タイプと大きな差はないが、ベースグレードから一部装備を削減し、価格を下げたAパッケージモデルも用意。燃費面では18.0km/Lを記録。

セダン グレードの特徴

高級化がどんどん加速するセダンジャンルでは、グレード展開、そしてメーカーオプション装備というものに関しては、常に「最先端」の技術が飛び交っている。最近では停止技術に始まって、自動運転の技術もどんどん進化し、その装備が当然のように装備されている。しかし、どのグレードにもこれらが標準装備という訳ではないし、エンジンサイズ違いという要素も加わることもあり、グレード展開のバリエーションが充実する方向性になっている。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●グレードによりシート材質が大きく変わる
●高級指向、スポーツ指向など用途によって選べる
●グレード別だけではなくHVなど豊富な展開がある

  • 冷暖房を装備したシートも数多く用いられるようになった。

    冷暖房を装備したシートも数多く用いられるようになった。

  • 大人のクルマだからこそこだわりたい乗り心地
    グレード展開では、本革シートなどの高級材質を採用することが、差別化するための重要ポイントになっているが、シートだけ良くても他の部分がお粗末であれば、それは本末転倒。だからこそ、シートに付随する肘掛けや小物入れ、さらには快適に過ごすための便利グッズなども、日々改善されていることも注目したい。そしてこれらの装備がハーモニーを奏でることで、素晴らしい乗り心地に結びついて行くのである。

クーペ代表

icon 日産 フェアレディZ(現行型・平成20年12月~)

日産 フェアレディZ

流通台数:約200台(平成20~27年式の相場) 中心価格帯:204~419万円 ※全グレードを含めた場合の価格

クーペジャンルを牽引し
続けている「Z」の現在形!

3.7L V型6気筒DOHCエンジン搭載で、世界トップレベルの走行性能を持ち、さらには魅力的なデザインでファンも多いフェアレディZ。「ベースグレード」を基本とした4展開を用意し、この他にもオープンカータイプのロードスター(個別グレード展開あり)、スポーツ性能に特化した「ニスモ」など魅力のラインナップが揃う。

グレード別流通台数比

グレード別流通台数比

グレードグレード別中心価格流通台数
ベースグレード220~300万円約40台
T220~300万円約25台
S240~310万円約25台
ST260~350万円約65台
ロードスター
シリーズ
260~300万円約20台
ニスモ340~400万円約25台

ハイスペックNo.1 グレード ST

グレード ST

最高級だけで構成された贅沢スポーツカー
ユーロチューンドサスペンション、ヒーター付き本革スエード調シートや運転席・助手席パワーシートに、レイズ製19インチアルミホイールなど、走りにもインテリアにも最上級なものだけを揃えたSTグレード。最高の走りとともに、ドライブを心から楽しみたい人にぜひとも選んでもらいたいグレードだ。

スタイリッシュオープンカー グレード ロードスターシリーズ

グレード ロードスターシリーズ

スタイリッシュカーで風を切る喜びを体感
2014年4月で残念ながら生産中止となってしまったオープンカータイプのロードスターシリーズ。ノーマル、S、STと、ロードスターの中でも3グレード展開されているが、装備部分では大きな差はない。しかし、ロードスターモデルのみ、リアフォグランプが標準装備されているのは特徴。

スポーツモデルの超本格派 グレード ニスモ

グレード ニスモ

本格装備の数々が奏でる確かな走りを心の奥から存分に実感したい!
性能、機能まで考え抜かれたNISMO専用のデザインを導入した「ニスモ」グレード。専用チューニングのRECARO製スポーツシートや、レッド加飾を施したスターターボタンフィニッシャーなどを装備し、本格的な走りを強力サポート。

クーペ グレードの特徴

クルマ自体の人気がミニバン、コンパクトカーに移り行く中で、規模が縮小しているスポーツカー、クーペジャンルだからこそ、メーカー側も危機感を抱き、最近は新型の投入や人気モデルの後継を登場させるなど、動きが活発化している。そしてグレード展開自体を一見すると、他ジャンル同様な平均的展開に見えるが、大きな違いとしてオープンカーモデルや、本格的なスポーツチューンナップタイプなど、趣味指向に特化したグレードが多いのが特徴だ。

グレード選びのワンポイントアドバイス

●車内装備以上に外観にこだわるグレードが豊富
●レーシングパーツなどを採用し走りに特化した展開を用意
●アルミホイールの特別仕様とタイヤサイズ違いを要チェック

魅力あるグレード展開が産まれることに期待

確かに装備の高級化で差別化するグレード展開も悪くはないが、このジャンルに興味を抱くユーザー層は、「力強い走りをするクルマへの憧れ」を持っている人が多いのだからこそ、前記にもあるとおり、足回りやエンジン性能で、より特別感を感じさせてくれるグレード展開に期待したいところ。そして現にマニアックにサスペンションにこだわったグレードもあるので、ぜひ自分のニーズにあうタイプを探し求めて欲しい。

まとめ

優先順位を決めて最良の一台を探す
車種ジャンルの違いはあれど、大半は標準、上位、最上位、走行性特化、エアロバージョンと言った形に分類され、中古市場に流通しているものを見れば、どのグレードに人気が集中しているか容易に推測は立つだろう。しかし、人気があるからと言って、それが万人に必要という訳ではない。しっかり自分の目的、そして欲しい装備を定め、価格と流通台数を見極めることが重要になってくる。

※すべての価格は参考価格です
※相場、台数についてはGoo-net 1月調べ

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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