中古車購入
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2017.09.20
クルマ、まるごと。
中古車はすぐ壊れる、メーターを巻き戻している、事故車を無事故車として売っている・・・そんな悪い噂もいまや過去の話。最近のクルマは昔に比べてだいぶ壊れにくくなったし、中古車業界も悪徳どころかサービス満点な中古車販売店が多くなった。さらに、インターネットの普及で買い方は多様化しているし、購入後の保証やサービスだって充実している。結果、中古車購入の前、中、後において、ユーザーにはクルマ生活を充実化させるさまざまな選択肢があり、それらを選ぶことが必要な時代となっている。そこで今回は、ユーザーが購入に手間取らずスムーズに購入して、納車された後のトラブルも回避できるよう、その流れと選択肢を紹介。中古車購入後の愛車との生活は、購入時の選択、購入後の使い方次第で、もっと楽しくなる。いいクルマを正しく買って、クルマ生活をまるごと楽しもうではないか。
クルマ、まるごと。Carlife Bible 1 購入前 家族構成、使用シーン、予算などの条件から車種を決定し、どんな販売店で買うかまで考える。
中古車購入の前段階として、販売店を訪れる前にユーザーがすべきこととはなにか。基本的には車種を決めて物件を探すことになるが、その際、下記のようなことを考えておくことで、より効果的な物件選びをすることができる。
クルマを購入する目的を見直しながら車種を絞る
中古車を購入するにあたって、まずは自分の立ち位置の確認が必要だ。今回クルマを買う一番の目的はいったいなんなのか。家族が増えたからか、それとも生活環境の変化にともなうものか、いったいどんなクルマが必要なのか。なぜならそれが車種選びに大きく影響するからである。
言うまでもないが、世の中にはさまざまな形状、サイズ、乗車人数のクルマが存在する。その膨大な種類のクルマから、まずは自分の購入条件に適したカテゴリーを決め、次にそのカテゴリーのなかから自分好みの車種を選ぶというのが基本パターンだ。もちろん、購入にあたって特に制約がないようであれば、いきなり車種決めから入ってもいいだろう。
車種がある程度絞れれば、情報収集もしておきたい。燃費やボディサイズなど車種のスペック情報はもちろん、各車の相場を知ることが重要である。この時、グーネットが必需品となる。車種ごとの価格帯や相場などを、グレードや地域ごとに調べることができるだろう。
さらに、購入前に予算を決めておくことも忘れてはならない。中古車は新車のように価格が決められておらず、その価格帯はコンディションや年式ごとに広く設定されている。つまり、予算を決めておかないことには物件を決められないのである。
最後に、どんな販売店で購入するかも考えておきたい要素だ。車種ごとの専門店やディーラー系販売店、整備工場系の販売店など、販売店にもさまざまな種類があり、ニーズや車種に合わせた販売店を選ぶことが購入成功への第一歩となる。
考えておきたい 家族構成
主に乗る人数は何人なのか?
家族にとって最適な定員数を考える
家族にとって最適な定員数を考える
いざという時に多く乗れればいいということでミニバンを選びがちだが、ミニバンは燃費やサイズなどに無駄も多い。自分にとって適切な乗車定員は何人なのかを考慮したい。
子どもや幼児はいるか?
子どもを乗せやすい車種という選択
子どもを乗せやすい車種という選択
スライドドアやウォークスルーなど子ども向け装備を備えた車種もたくさんある。チャイルドシートが必要であれば、装着位置や使用シーンなども考慮に入れておいたほうがいいだろう。
主に運転する人は誰か?
運転する機会が多い人に合わせる
運転する機会が多い人に合わせる
休日に自分が乗るのか、奥さんが子どもの送り迎えで乗るのか、誰が主体で運転するかによっても選ぶ車種は変わってくる。それぞれの運転のしやすさや好みのデザインで選ぶのが効率的だ。
考えておきたい 使用シーン
走行量は多いか少ないか?
渋滞時に燃費のいいクルマを選ぶ
渋滞時に燃費のいいクルマを選ぶ
走行量が多く渋滞が多発するような地域に住んでいるようなら、渋滞時に優れた燃費を発揮するハイブリッドカーや、アイドリングストップ機能付きの車種を選ぶのもおすすめだ。
高速道路を頻繁に使用するか?
疲れや安定性を考慮して大型車を選択
疲れや安定性を考慮して大型車を選択
通勤や休日のドライブなどで高速道路を使う機会が多いようなら、排気量やボディの大きいクルマを選ぶにこしたことはない。ドライバーの疲労感や走行時の安定感は結構違うものだ。
通勤で使用するか否か?
用途によって異なる重視すべき性能
用途によって異なる重視すべき性能
通勤や通学で使用するのか、休日だけ乗るのかで、クルマの選び方は変わってくる。毎日乗るのであれば疲労感や経済性、レジャー向けなら積載性や悪路走破性を重視すべきだろう。
考えておきたい 予算
ユーザーの平均購入金額は?
顕著に多いのは「100万円~200万円」
※グラフデータは『カーユーザーレポート2017』より
顕著に多いのは「100万円~200万円」
多くの人はすでに予算が決まっているかと思うが、ある程度予算に余裕があるといくらまで出すか迷ってしまいがち。ちなみに支払い総額の全国平均は118万6000円となっている。
維持費をイメージしているか?
維持費を払いきれず手放すなんてことも
維持費を払いきれず手放すなんてことも
購入時に支払う金額だけでなく、購入後もクルマには維持費がかかる。各種税金や保険代、燃料代、メンテナンス代など、毎月どれくらいかかるか、購入前にシミュレーションしておこう。
考えておきたい 販売店
自分に合った販売店とは?
目的ごとに最適なタイプを選びたい
目的ごとに最適なタイプを選びたい
購入するカテゴリーや車種によって、最適な販売店がある。マニアックな車種を買うのなら専門店がいいし、安心を求めたいのなら少々高めでもディーラー系販売店を選ぶべきだろう。
クルマ、まるごと。Carlife Bible
2 購入中
見るべきものはクルマだけじゃない 時代は「物件重視」から「販売店重視」へ。
販売店を訪れて実際に物件を確認することは楽しい。ただし、そこで浮かれてチェックを曖昧にしてしまい、低品質な物件を買ってしまうのは避けたいところ。楽しみつつ、しかし確実に、物件と販売店を見極めよう。
物件の状況を確認しながら販売店の印象もチェック
グーネットなどをチェックしてある程度物件が絞れたら、実際に販売店を訪れてみよう。もちろん、物件を見ずに買うこともできるが、新車と違い1台ごとにコンディションが異なるものなので、可能なかぎり見ておくにこしたことはない。
ただし、情報が掲載されてから見つけるまでの間に、その物件が売れてしまう可能性もある。まずは、目当ての物件がまだ店に置いてあるかどうか販売店に電話かメールで確認してから出かけたい。
販売店についたら、まずは店員に声をかけて物件を見にきた旨を伝えよう。物件の見方としては、じっくり細かく見るにこしたことはないが、時間がかぎられているようなら、下記で挙げるポイントを中心にチェックするといいだろう。状況が許すようなら、エンジンをかけたり、試乗してみるのも忘れずに。同時に、修復歴の有無や車検の残年月についても確認しておきたいところだ。
さらに、物件の状態だけでなく、販売店の雰囲気も確認しておきたい。店全体はある程度キレイに保たれているか、物件は乱雑に扱われていないか、店員の態度にいい加減さは感じられないか。販売店の良し悪しが扱う物件の品質に影響することもある。これらを総合的に判断して購入を決めるべきだ。
販売店の雰囲気を確かめる
物件の並び方
きっちり整頓されているか
販売店の敷地内に物件はどんな風に並んでいるだろうか。あまりに乱雑に並んでいるような店は、物件を雑に扱っている可能性も高い。
店構え
販売スタッフの仕事ぶりが伺える
建物の古さや新しさはともかく、掃除されているかどうかはそれなりに判別できる。そういったところにも店員の心配りが見て取れるはずだ。
店員の服装
キチッとしているにこしたことはない
洋服のセンスや趣味はともかく、清潔感があってパリッとしているかどうかは重要。“売る気”が感じられるスタッフは優秀なはずである。
店員とはどのようになにを話す?
物件の状態、価格、見積書の内容など、まず最低限必要なことは確実に確認すること。こちらの質問に対して誠実に答えられるかどうかもチェックしたい。そのうえで、話が盛り上がるようなら仲良くなっておいて損はない。
物件コンディションを見極める
外装
パネルのすき間
左右の間隔を比べて違っていたら要注意
フェンダーなどのパネルが修理や交換されている物件は多い。同箇所の左右でパネル間のすき間の幅が違っていないかどうか確認してみよう。
フロントまわり
キズをつけやすい見逃せないゾーン
飛び石はもちろん、左右の角はキズをつけやすい。正面からブツけてキズは付かなくてもバンパーの付け根などにヒビが入るケースもある。
ホイール
前オーナーの運転の腕前が想像できる
幅寄せなどの時に縁石で擦ってしまう人は多い。特にアルミホイールだと簡単にキズがついてしまい、修復不可能なことも多いので注意したい。
内装
シート
破れや強いニオイは元に戻すのが難しい
シートの破れは修復が難しいのでその度合いを確認しておきたい。また、車内に強いニオイがついてしまっていると完全に消臭するのは難しい。
オプション装備
事前情報に間違いはないか確認したい
運転席に座ってみるとさまざまなスイッチやボタンが見られる。どれがどんな装備か、その内容は事前情報通りかなども確認しておこう。
荷室
意外と痛みがちな荷室の床表面
車内に荷物を載せっぱなしという人は意外と多いので、床の表面が痛んでいないかどうかなど確認したい。スペアタイヤの有無も要チェック。
機関
エンジン
店員に確認してかけさせてもらう
店員に了解をもらったうえでエンジンをかけてみよう。異音や大きな振動、がたつきはないだろうか。かかり具合のスムーズさもみておこう。
ライトまわり
しっかり点灯するか実際に点けてみる
時間があるなら、ライトなどは実際に点灯してみてもいいだろう。切れている場合は納車整備の際に交換してくれることもあるので要確認。
エアコンなど
正常に作動するか動かしてチェック
エアコンの冷房は効くか、カーナビやオーディオは使えるか、後で修理すると高くつく部分なので、忘れずに動作確認をしておきたいところ。
試乗は絶対に必要か?
操作系が正常に作動しなかったり、まっすぐ走らなかったり、試乗をすることで、物件の不具合がみつかることは多い。しかし物件や販売店側の事情で試乗できない場合も当然ある。試乗は、“しなければいけない”わけではないが“したほうがいい”のは確かだ。少なくともエンジンをかけるくらいはしておきたい。
クルマ、まるごと。Carlife Bible
3 購入後
メンテナンスや車検・整備を上手にこなしつつドライブだけじゃないクルマ趣味の世界を楽しむ。
納車されたその日から、愛車はさまざまな楽しみや喜びをオーナーに与えてくれるだろう。しかし、来たるべき故障やトラブルに備えて、それなりに気を使う必要もある。万全の準備をしてクルマ生活を充実させよう。
車両状態を気にかけつつドライブで思い出をつくる
購入したクルマが納車されたら、まずはじっくり運転をしてみたいと誰もが思うはずだ。選ぶ段階から手間と時間をかけ、細心の注意を払って契約を結び、ついに念願の愛車を手にしたのであれば、その思いはひとしおだろう。
ドライブの楽しみ方だってさまざまだ。家族や仲間とワイワイ遠出をするもよし、荷物を積み込んで趣味を楽しむための相棒としてもよし、サーキットで走行性能を存分に味わうのもまた一興である。さらに、思い思いのパーツを装着して自分好みの一台に仕上げるカスタマイズの喜びや、チューニングによって性能を向上させる楽しみだってある。世界に一台だけの愛車が完成した時、ドライブはさらに楽しくなるに違いない。
ただ忘れてはいけないのは、工業製品であるクルマには故障がつきものだということ。それは、新車であろうと中古車であろうと同じである。とはいえ、車検を含むメンテナンスや整備をしっかりとこなせていれば、故障やトラブルに見舞われる機会は減らすことができる。楽しいカーライフを問題なく平穏に過ごすため、日々、愛車を気にかけることを忘れないようにしたい。最善の準備と対策を施しながら、存分にカーライフを楽しみ、いつか愛車を手放す時を迎えたいものである。
コンディション維持のためのメンテナンスや整備は大切!
新車だろうが中古車だろうがクルマに故障はつきもの。また、運転していてキズやヘコミができてしまうこともあるだろう。大切なのは、そういった時に信頼して預けられる業者を知っていること。愛車のコンディション維持のためのメンテナンス情報に関しても相談できる整備工場を見つけておこう。
車検の時期を把握しておこう!
車検はクルマにとって(基本的には)“最も費用のかかる”イベントだけに、購入後も必然的にその存在は大きなものとなる。2年(または3年)に一度ということでうっかり忘れてしまわないよう、車検に備えて愛車の調子やお財布の中身を確認して備えておきたい。
カスタマイズで自分だけのクルマに!
愛車をカスタマイズして世界に一台だけのクルマにするというのは、中古車購入後の楽しみのひとつ。ピカピカの新車では躊躇してしまうような改造も遠慮なく手を入れやすいし、買う時にすでに自分好みの改造が施されているものを選び、さらに手を加えるというのもおすすめだ。
タイヤ交換で走りは一変する!
タイヤほどクルマの走りに影響を与える要素はないくらいで、スポーツ、低燃費、コンフォートなどタイヤごとの性格もさまざま。新車ではもったいなくてしばらくそのまま乗ることになりがちだが、すでに減っている中古車のタイヤなら、交換してタイヤを選ぶ楽しみも味わえる。
いつか手放す時に向けた対策は?
買う前の段階からなにを言い出すと思うかもしれないが、実はクルマは維持の仕方次第で売却価格が大きく変わってくる。運転操作をすこしだけ丁寧にしたり、保管場所・方法に気を使うなど、日頃から大切に扱うだけで、キズはもちろん、経年劣化の程度だって違ってくる。先のことを考えるなら大切に乗るべきだ。
グー関連サービスを使えばカーライフはさらに充実!
「クルマ、まるごと。」のグーでは、物件情報を紹介するグーネットだけでなく、カーライフの総合的なパートナーとして各種クルマ関連サイトを開設している。購入時に助かるグー鑑定やグー保証のほか、購入後にもグー車検、グーパーツ、グーネットピット、グー買取などが役に立つ。ぜひ覗いてみてほしい。カーライフがさらに充実するはずだ。
購入中気になる
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購入後気になる
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