タイヤ交換
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2023.11.18
タイヤ交換の時期(寿命)の目安と見極め方

goo-net編集チーム
タイヤの交換を適切な時期におこなっている方は、
どれくらいいるのでしょう?
あまり詳しくないと、
“ガソリンスタンドのスタッフに指摘されて…”
“車検の時に店員に勧められて…”
“知り合いとの付き合いで、仕方がなく購入”
など、言われるがままに高い金額で、
まだ使えるタイヤを交換してしまった人は多いはずです。
タイヤ交換の時期の目安や、タイヤの正しい知識を知り、
賢いドライバーになりましょう。
劣化したタイヤを使った場合の安全性やデメリット
古いタイヤを履いたまま走行し続けていると、
タイヤが外部の刺激や内部の圧力に耐え切れなくなり、
走行中いきなりバースト(破裂)してしまう恐れがあります。
高速走行中などにバーストが起こってしまうと、
大事故を招きかねない危険な状態になってしまいます。
また、溝の浅いタイヤで走行していると、雨の日にスリップしやすかったり、
劣化してタイヤのゴムが固くなると、制動力が落ちて、
コーナーがスムーズに曲がれなかったりします。
大事故にならないよう、タイヤの交換をすることは、
公道を走る車のドライバーの大事な責任です。
タイヤ交換時期のサイン
・製造日の確認
タイヤの横に4~6桁の数字で刻印されています。
全く走行していない状態でも、経年でタイヤは劣化します。
一般的には3~4年が交換の目安とされています。
・スリップサイン
タイヤの溝がすり減り、残りの溝が1.6mmを切ると
スリップサインが現れます。
・ひび割れや傷
タイヤの側面に、しわのように見えるひび割れがないか
チェックしましょう。
・ピンチカット
タイヤの横が盛り上がったように見えるのは、
タイヤ内部のコードが切れていて非常に危険な状態です。
バースト(破裂)する危険があるので、早急にタイヤを交換しましょう。
タイヤが早く減る&早く劣化する原因
・急ブレーキ、急発進、急ハンドル
・街乗り(ブレーキとアクセルの頻度が高い)
・車の荷重が重い
・高速走行
・空気圧が適正でない
・ハンドルの据えきり(停車した状態でハンドルをきる)
・タイヤのローテーションをしていない
・洗剤やワックスをよく使う
・直射日光が当たる場所に保管する
タイヤの寿命
前述のとおり、タイヤの溝には「スリップサイン」があり、
溝が1.6mmになるとスリップサインが現れ、溝がそれ以下になると法令違反となるため、
公道を走行することはできませんし、車検ももちろん通りません。
新品のタイヤの溝は約8mmで、個人にもよりますが、
タイヤの溝が1mm減るのにだいたい約5,000kmの走行距離だそうです。
また、タイヤの減りがなくともタイヤは経年劣化します。
タイヤには「ひび割れ劣化剤」という油分が含まれており、
何もしなくてもタイヤから自然と抜けてしまいます。
さらに、紫外線や洗剤の成分も「ひび割れ劣化剤」が抜けやすくなる原因となります。
新品時に弾力があったタイヤも、劣化することにより硬化して弾力がなくなり、
伸びずに割れやすくなるのです。
タイヤの寿命の伸ばし方
FF車だと前輪が摩耗しますし、FR車は後輪が摩耗するなど、
駆動方法によってタイヤが摩耗するスピードが異なります。
そこで、タイヤをローテーションして負担を分散すると、
全体の減りが一定となり寿命が伸びるのです。
ローテーションは、走行が約5,000kmを目安におこなうと良いでしょう。
急ブレーキ・急発進・急カーブは、タイヤの摩擦が大きくタイヤが減る原因となります。
車庫入れや駐車の時など、車が停まった状態でハンドルをきるとタイヤの角が減ってしまいます。
車が停まった状態でハンドルをきるのではなく、
少しでも車が動いた状態でハンドルをきると、タイヤの減りがかなり抑えられます。
まとめ
「タイヤ交換は5年を目安に」ということをよく言いますが、
あくまでも”めやす”ですので、
いろいろな要因でタイヤが減るスピードは変わることをおぼえておくことが重要です。
タイヤは、購入から5年で交換になる方もいれば、
3年で交換の人、5年以上もつ人など、交換の時期はそれぞれ違います。
“他人から指摘されるまま交換する”のではなく、
「定期的にタイヤの点検」を心がけ、
“自分の車のタイヤの状況を常に気に掛ける”ことで、
自分のタイヤの減り方の特徴を把握できます。
タイヤを交換した方が良い時期を見極め、いろんなタイプのタイヤを比較し、
タイヤの安い時期に安い店やアフタサービスの良い店舗で購入するなど、
“賢く”タイヤ交換できるようにしましょう。