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更新日:2021.07.31 / 掲載日:2021.07.31

CLSクラス シューティングブレークの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツ CLSクラス シューティングブレーク

CLSクラスシリーズ初のステーションワゴンとして、2012年6月に独特なプロモーションを引っ提げて登場したメルセデス・ベンツ CLSクラス シューティングブレークの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

CLSクラス シューティングブレークについて

メルセデス・ベンツ CLSクラス シューティングブレークは、スポーツ クーペツアラーをベースとしたシリーズ初のステーションワゴンモデルです。セダンながらクーペのような流麗なエクステリアを特徴としているCLSクラス シューティングブレークは、2010年8月に登場したCLSクラスの2代目から遅れること2年、2012年10月に誕生します。

車名の一部である「シューティングブレーク」とは、スポーツクーペの要素があるステーションワゴンに対して使用されている名称で、乗用車のボディ形状のひとつです。もともと、イギリスの貴族が狩猟用のキャリッジというオープン馬車のことを「シューティングブレーク」と呼んでいたことが由来だといわれています。

このモデルは、ベースとなったCLSクラスのクーペの薄さや丸さをいかにステーションワゴンというボディで生かすかをコンセプトに開発が進められていました。その結果、メルセデス・ベンツのチーフデザイナー、ゴードン・ワグナー氏は「100%デザイン優先で作り上げた」と自信を持って言い切るほどでした。

ラインアップは以下の4つが設定されました。
・最高出力306馬力を誇る最新世代の3.5L V型6気筒直噴ガソリンエンジンを搭載した「CLS350 ブルーエフィシェンシー」
・AMGスポーツパッケージを搭載した「CLS 350 ブルーエフィシェンシー」
・CLSクラス初のフルタイム四輪駆動システム「4MATIC」を搭載した「CLS 550 4MATIC ブルーエフィシェンシー」
・メルセデスAMG社の開発による最高出力524馬力を発生する最新鋭の5.5L V型8気筒直噴ツインターボエンジンが搭載された、圧倒的な走行性能が持ち味の「CLS 63 AMG」

2018年には、ベースとなるCLSクラスが3代目に移行。しかし、CLSクラス シューティングブレークはフルモデルチェンジが行われず、1世代限りおよそ6年の販売期間で幕を閉じました。

CLSクラス シューティングブレークのボディサイズ

では、各グレードのボディサイズを比較してみましょう。なお、CLSクラス シューティングブレークはフルモデルチェンジが行われていない1代限りのモデルなので世代別ではなくグレード別で比較しています。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
CLS220d スポーツ
全長4996mm×全幅1896mm×全高1436mm

初代
CLS450 4マチック
全長5000mm×全幅1895mm×全高1425mm

初代
CLS400
全長4955mm×全幅1880mm×全高1415mm

初代
CLS550
全長4955mm×全幅1880mm×全高1415mm

日本の多くのコインパーキングや立体駐車場では、駐車できる車両のサイズを「車体全長3300mm以上5000mm以下」「車両全幅1400mm以上1900mm以下」「最高車両高1200mm以上2100mm以下」「最低地上高15cm以上」「車両総重量2.5t以下」と設定しています。そのため、いずれのグレードでも取り回しは、あまりよろしくはないでしょう。

上記でご紹介したグレードの中でも、CLS450 4マチックの全長は5000mmジャストとなっています。そのため、駐車場を探すのは非常に困難でしょう。また、首都圏や都市部の駐車場であれば、一般的な駐車場のサイズよりさらに小さく細い路地に隣接している可能性が高いです。そのため、駐車場選びは慎重に行いましょう。

他にも、都市部にあるマンションの立体駐車場は地下3段ピット式が多く、2段目は少し高さが狭めで、1段目と3段目は高さに余裕がある構造になっています。この場合も駐車できる車両のサイズは、全長5000mm×全幅1950mmが目安です。

もし、このタイプの駐車場の契約を検討しているのであれば、CLSクラス シューティングブレークを含む外車は車両を載せるパレット次第でホイールを傷つけてしまい、駐車できない可能性があります。そのため、必ず事前に駐車場のサイズを確認するようにしましょう。

CLSクラス シューティングブレークの安全装備

先進の安全運転支援システムが備わっているのも、CLSクラス シューティングブレークの強みです。

もともとベース車両のCLSクラスが全てのグレードでステレオカメラやミリ波レーダーを用いる安全装備「レーダーセーフティパッケージ」を標準で装備しました。

このパッケージには、レーダーで前方を監視して衝突回避を支援する自動ブレーキ「BAS(ブレーキ・アシスト・システム)プラス」「PRE-SAFEブレーキ」、自動的に車間距離を維持し、先行車が停止すれば自動停止する「ディストロニック・プラス」などを含んでいました。2012年に登場したCLSクラス シューティングブレークにも、これらの装備は引き継がれています。

登場後、さらに新たな安全装備が採用されるようになりました。それは主に以下の4つです。
・自動的にロービームとハイビームを切り替える「アダプティブハイビームアシスト」
・70以上のパラメーターを用いて運転特性を監視し、注意力の低下を検知してドライバーに知らせる「アテンションアシスト」
・歩行者検知機能を備えた「ナイトビューアシストプラス」
・車線逸脱を知らせる「レーンキーピングアシスト」

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

CLSクラス シューティングブレークのトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:容量>
初代:590L

CLSクラス シューティングブレークは、流麗なエクステリアのスタイルを維持しつつ居住性やラゲッジスペースも重視したモデルでした。4ドアクーペであれば少し室内が狭いと感じる方もいるかもしれませんが、CLSシューティングブレークに関しては、大人が5人でも十分乗れる居住性を確保しています。

ラゲッジスペースに関しては通常時で590L、後席を倒せば最大1550Lまで拡大。そのため、ゴルフバックであれば、最大4個まで積むことが可能です。十分な容量が確保されているため、日常の買い物程度であれば、ラゲッジスペースの容量が足りないということは考えにくいでしょう。

尻下がりのテールエンドが特徴的な滑らかなボディラインからは想像できないほど、ラゲッジスペースのクリアランスは確保されています。

CLSクラス シューティングブレークの燃費

CLSシューティングブレークの燃費性能ですが、このモデルは1代しか設定されていないため、世代による比較ができません。そのため、今回は最終モデルとして設定された4グレードを比較してみます。

測定モードは時代が下がるごと実走行に近い走行条件になるものの、実際には同じ条件は皆無です。そのため、カタログデータと実燃費には必ず乖離があります。あくまでも参考値として見ておきましょう。

<世代:グレード:燃費>
初代
CLS220d シューティングブレーク
18.3km/L(JC08モード)

初代
CLS220d シューティングブレーク AMGライン
18.3km/L(JC08モード)

初代
CLS400 シューティングブレーク
11.8km/L(JC08モード)

初代
CLS550 4マチック シューティングブレーク
9.2km/L(JC08モード)

やはり燃費性能では、ディーゼルモデルである「CLS220d シューティングブレーク」と「CLS220d シューティングブレーク AMGライン」が頭ひとつ抜けています。2.2L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、車重1920kgの重量級のボディながらも、カタログ値で18km/L(JC08モード燃費)を超える実用性を兼ねたポテンシャルです。

一方で、3.5L V6直噴ツインターボエンジン搭載の「CLS400 シューティングブレーク」、CLSクラスで初めてとなるフルタイム四輪駆動システム「4MATIC」を搭載した「CLS550 4マチック シューティングブレーク」は、動力性能の向上や排気量の引き上げが実施されています。そのため、街乗りではギリギリ10km/Lに届かないようです。

CLSクラス シューティングブレークの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

CLSクラス シューティングブレークの自動車税は、各グレードで以下の価格となるようです。

<世代:グレード:金額>
初代
CLS220d シューティングブレーク
45,000円(2,142cc)

初代
CLS220d シューティングブレーク AMGライン
45,000円(2,142cc)

初代
CLS400 シューティングブレーク
58,000円(3,497cc)

初代
CLS550 4マチック シューティングブレーク
88,000円(4,663cc)

次にCLSクラス シューティングブレークの重量税を見ていきましょう。

CLSクラス シューティングブレークの最終モデルとして設定された「CLS220d シューティングブレーク」と「CLS220d シューティングブレーク AMGライン」は、国土交通省による「平成27年度燃費基準+20%達成車」の認定を取得しました。そのため、自動車取得税と自動車重量税がともに100%免税されています。

その一方で、1,501kg以上2,000kg間の車重になる「CLS400 シューティングブレーク」は2年分で32,800円、2,001kg以上2,500kg間の車重になる「CLS550 4マチック シューティングブレーク」は2年分で41,000円かかってしまうのです。

また、購入する際に10%の消費税も課税されます。そのため、中古車を購入する場合は、これらの税金がかかることも理解しておきましょう。

自賠責保険や任意保険料

続いてCLSクラス シューティングブレークの、自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。任意保険についても、契約条件や保険会社、補償内容によって保険料が大きく異なってしまうため、正確な相場を出すことができません。

その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。これは型式ごとの事故実績に基づき決定されるもので、それぞれの数字が低いほどリスクの低さを示し、それに比例して保険料も安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

初代
CLS220d シューティングブレーク
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険13

初代
CLS220d シューティングブレーク AMGライン
対人賠償責任保険7・対物賠償責任保険2・搭乗者傷害保険7・車両保険15

初代
CLS400 シューティングブレーク
対人賠償責任保険14・対物賠償責任保険6・搭乗者傷害保険7・車両保険17

初代
CLS550 4マチック シューティングブレーク
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険8・搭乗者傷害保険7・車両保険17

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

CLSクラス シューティングブレークの車検代

CLSクラス シューティングブレークの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用があります。法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決められているのです。

CLS400 シューティングブレークで見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で36,000円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

輸入車の場合、ブレーキパッドやオイルなどの消耗品やパーツ価格に現地からの輸送費が上乗せされるため、同じクラスの国産車よりもパーツ代が高くなってしまう傾向があります。また、整備自体の技術料が高い場合もあり、国産車の車検費用と比較して割高になるでしょう。

一般的に、多くのユーザーはディーラーや整備工場などに車検整備を依頼します。このとき車検代行手数料もかかることになりますが、金額はディーラーや工場独自に設定されるため、事前に確認しておきましょう。

CLSクラス シューティングブレークの維持費

前述した項目を含め、CLSクラス シューティングブレークの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、CLS400シューティングブレークの年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・58,000円
・重量税・・・16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約70,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約192,000円
・駐車場代・・・約120,000円(全国平均)

この他に、ブレーキパッドやオイルなどの消耗品やパーツの交換費用が加算されるでしょう。

メルセデス・ベンツ正規ディーラーで車両を購入した場合、メルセデス・ケアの保証が終了したあともメンテナンスプラスやメンテナンスプラスライトに加入することができるので、利用してみるのもよいでしょう。法定点検の費用や部品の交換費用を抑えたい方におすすめのプランです。

ディーゼルエンジンの特徴

CLSクラス シューティングブレークが登場してから、3年後の2015年にディーゼルエンジンモデルが設定されました。

ラインナップは、アイドリングストップ機能を備えた最高出力177馬力、最大トルク40.8kgm、2.2L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンと電子制御7速ATを搭載した「CLS220d シューティングブレーク」「CLS220d AMGライン シューティングブレーク」の2つです。

カタログ値はJC08モードで、18.3km/Lの燃費性能を誇ります。

CLS400 シューティングブレークや、CLS550 4マチック シューティングブレークと比べれば、加速力は劣ってしまいますが、それでも低速域からトルクを発揮するパワフルな加速と優れた環境性能を両立しているのが特徴です。そのため、スポーティーかつ実用性が見込めるグレードとなっています。

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※本記事は、2021年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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