中古車購入
更新日:2020.12.01 / 掲載日:2020.12.01

日産 キューブの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

日産 キューブ

かつて日産が製造販売していたトールワゴンである「キューブ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

日産 キューブの歴史

キューブは、ミニバンよりもボンネットが目立つユニークなシルエットが特徴で、ルノーと共同開発したプラットフォームを使用しました。車名の通り、車内スペース重視をコンセプトに車体設計が行われています。

1998年に初代が登場しました。バックドアはガラスハッチになっており、当時日産が積極採用していた衝突安全ボディのゾーンボディを採用しています。ハンドルは前期型4スポーク、後期型3スポークです。生産開始から10ヶ月ほどで、累計生産台数10万台を突破します。2000年にマイナーチェンジを行い、後期型になりました。

2002年にフルモデルチェンジをして、2代目が登場します。マーチと同じ、CR14DE型エンジンを使用しました。バックドアは、左右非対称の個性的なデザインが特徴です。この世代では、初期、中期、後期と3回のマイナーチェンジが行われました。2003年にキューブの派生モデルである7人乗りキューブキュービックが発売されています。

2008年には、キューブ最後の世代である3代目が登場しました。2代目をキーコンセプトとしながらも、使い勝手向上や広い室内空間を目的に、従来のプラットフォームの改良版を採用します。ホイールベースが100mm拡大したので、一回り大きくなりました。

この世代は国内のみならず、海外でも発売されるようになります。2009年春には北米、同年秋には欧州、そして2011年夏には韓国と発売を開始。

しかし、発売から10年以上経った2019年の12月末で、キューブは生産終了することがアナウンスされました。2020年3月に発売が終了し、同時に日産のホームページへの掲載も終了。キューブは、22年の歴史に幕を閉じました。

販売終了にともない、日産が製造販売するトールワゴンは消え、市場からも撤退します。キューブは国内ではコラムシフト車として、最後の車種でした。

日産 キューブの中古車を探す

キューブ X

初代のみに設定されていたグレード「キューブ X」

キューブ Xは、初代で設定されていたグレードです。

初代にあるグレードの中では、装備を充実させたグレードとして誕生しました。そのため、下記の内容が標準装備されています。
・運転席や助手席のエアバッグ
・後部座席3点式シートベルト
・UVカットガラス
・マニュアルエアコン など

また、下記はオプションで装備することが可能です。
・フロントフォグランプ
・ナビゲーション
・サイドエアバッグ など

発売時は82馬力のエンジンでしたが、マイナーチェンジで85馬力になりました。

中古で購入する際の目安となる予算

キューブ Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1998年式:3万円

キューブ Xは初代に設定されていたグレードであり、すでに発売から20年以上が経過しています。そのため、現時点で流通していたのはたった1台だけでした。年式もかなり古いので、中古車価格はかなり安くなっています。

先代モデルとの比較

第1世代:1998年~2002年
キューブ Xは、1998年に装備を充実させたグレードとして発売されました。

2代目のマーチがベースだったので、フロアパネルは2重の上げ底となっています。ドアハンドルは、6代目のローレルのものを流用しました。

キューブという車名の通り、マーチよりも全高を200m高くして、室内空間を広く確保しています。設定当初は4人乗りでしたが、のちに5人乗りに定員を変更しました。

初代の中でも装備が充実していたグレードなので、下記の内容は標準で装備されています。
・運転席や助手席のエアバッグ
・ABS
・パワーウィンドウ
・ステアリングチルト機構
・UVカットガラス
・プライバシーガラス
また、アルミホイールは14インチ、エアコンはマニュアルです。そして、サイドエアバッグやサンルーフはオプションで装備することが可能です。

発売から20年以上経過していることもあり、中古車の流通はとても少なく、確認できたのは1台だけでした。そのため、このグレードの中古車が今後中古車市場に増える可能性は少ないので、他のグレードを探したほうが賢明でしょう。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3750mm×全幅1610mm×全高1625mmです。

人気のあるカラー

キューブ Xのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・スーパーブラック
・ホワイト
・クランベリーピンク
・ソニックシルバー
・シャーベットシルバー
・ブリリアントブルー

この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、カタログやCMにも登場した明るいシルバー色の「ソニックシルバー」が人気です。

キューブ ライダー

キューブ ライダー

全世代で設定されていたスポーティーグレード「キューブ ライダー」

キューブ ライダーは、キューブの全世代で設定されていたスポーティーグレードです。「キューブ 15X Vセレクション」をベースに、オーテックジャパンが手を加えました。

このグレードには、上下2段の専用メッキグリルを備え、座席のシートも専用デザインを採用しています。また、16インチアルミホイールやスポーツマフラーなどの専用装備もあり、これらによりスポーティーな見た目を作り出しました。

快適装備は、基本的にキューブ 15X Vセレクションの装備とほとんど変わりありません。

中古で購入する際の目安となる予算

キューブ ライダーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2002年式:8万円~29万円
2003年式:11万円~35万円
2004年式:29万円
2005年式:29万円
2006年式:15万円~35万円
2007年式:12万円~34万円
2008年式:15万円~65万円
2009年式:16万円~59万円
2010年式:19万円~59万円
2011年式:28万円~85万円
2012年式:28万円~67万円
2013年式:35万円~69万円
2014年式:38万円~78万円
2015年式:46万円~118万円
2016年式:82万円~100万円
2017年式:125万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可

キューブ ライダーは設定されていた期間が長いので、ある程度の台数は流通しています。しかし、高年式のものの流通数は少ないです。

先代モデルとの比較

第1世代:1998年~2002年
初代では、ドレスアップモデルとして登場しました。専用のエクステリアや専用デザインのインパネを備えています。マイナーチェンジによって、インテリア・エクステリアの一部が変更されました。

この世代の中古車は、現時点では1台も流通していません。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3750mm×全幅1610mm×全高1625mmです。

第2世代:2002年~2008年
この世代では、エンジンはマーチと同じものを使用しました。バックドアは、左右非対称の個性的なデザインです。駆動方式は、FFとフルタイム4WDが設定されました。

中古車の流通量こそ増えてきたものの、年数が経過していることもあり、安い価格で取引されています。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力98ps。ボディサイズは全長3785mm×全幅1670mm×全高1640mmです。

第3世代:2008年~2020年
この世代でも専用の装備を備えており、フォグランプや4スピーカーが装備されました。マイナーチェンジで、アイドリングストップ機能を搭載します。さらに可変バルブ機構を採用し、インジェクターはデュアルインジェクターになりました。

初期年式はある程度流通していますが、高年式のものは流通量が少ないです。また、価格も高めとなっています。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4010mm×全幅1695mm×全高1660mmです。

人気のあるカラー

キューブ ライダーのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・スーパーブラック
・ブリリアントシルバー
・ブリリアントホワイトパール

この中では、漆黒の「スーパーブラック」が人気です。

日産 キューブ ライダーの中古車を探す

キューブ 15X

キューブ 15X ブリリアントホワイトパール

スタンダードグレードとして装備が簡素化された「キューブ 15X」

キューブ 15Xは3代目で設定されたグレードであり、スタンダードグレードとして位置づけられています。インテリア・エクステリアの質感を抑えて、標準装備を少なくし、新車販売価格を安価にしました。

ホイールはスチールホイールであり、アルミホイールはオプションで装備ができます。オートライトやナビゲーション、サイドエアバッグなどは装備されておらず、2スピーカーやダイアル式のマニュアルエアコンを装備するなど、全体的に装備の質が低いです。

中古で購入する際の目安となる予算

キューブ 15Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2008年式:10万円~41万円
2009年式:5万円~59万円
2010年式:8万円~39万円
2011年式:9万円~59万円
2012年式:13万円~65万円
2013年式:14万円~88万円
2014年式:20万円~79万円
2015年式:37万円~104万円
2016年式:34万円~121万円
2017年式:47万円~98万円
2018年式:35万円~139万円
2019年式:104万円~143万円

キューブ 15Xはスタンダードグレードであり、新車販売価格が安いために、それに比例して中古車価格も安いようです。

先代モデルとの比較

第3世代:2008年~2020年
キューブ 15Xは、3代目のスタンダードグレードです。そのため、インテリアを質素にして販売価格を抑えています。

装備は必要最低限であり、スピーカーは2スピーカー、エアコンはマニュアル、ホイールはスチールホイール、ヘッドランプはハロゲンとなっています。また、運転席と助手席のエアバッグはありますが、側面のカーテンエアバッグは装備されていません。

オプション設定の装備はほとんどなく、アルミホイールと盗難防止システムのみオプションで設定することができます。オートライト機能は装備されていません。

2012年にマイナーチェンジを行い、燃費が向上しました。また、ECOモード機能が追加され、発進や加速時におけるエコドライブエコドライブをサポートしてくれます。その後、エンジンの改良やアイドリングストップ機能を装備したことにより、燃費がさらに向上しました。

最近まで発売されていたグレードのため、中古車市場の流通量は多いです。年式によって価格に差はあるものの、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力111ps。ボディサイズは全長3890mm×全幅1695mm×全高1650mmです。

人気のあるカラー

キューブ 15Xのボディカラーは、下記のモノトーン8色、2トーン3色が設定されています。

モノトーン
・ライトジンジャー
・ブリリアントホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・ラディアンレッド
・スオミブルー
・スーパーブラック
・ビターショコラ

2トーン
・アクアミント×ブリリアントホワイトパール
・スオミブルー×ブリリアントホワイトパール
・ビターショコラ×ブリリアントホワイトパール

この中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」が人気です。

日産 キューブ 15Xの中古車を探す

キューブ 15G

キューブ 15G

3代目の上位グレード「キューブ 15G」

キューブ 15G は3代目で設定され、この世代では上位グレードとして位置づけられていました。スタンダードグレードの「キューブ 15X」より標準装備を増やしているため、その分新車販売価格は高くなっています。下記が標準装備されている内容です。
・バイキセノンヘッドランプ
・16インチアルミホイール
・6スピーカー+ツィーター
・カーテンエアバッグ

また、座席シートはキャメルカラーの生地を採用しており、おしゃれな色合いとなっています。後部座席には、アシストグリップが備えました。ただ、日産の先進安全装備は装備されていません。

中古で購入する際の目安となる予算

キューブ 15Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2008年式:14万円~58万円
2009年式:15万円~70万円
2010年式:15万円~83万円
2011年式:36万円
2012年式:18万円
2013年式:33万円~69万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:59万円~99万円
2016年式:95万円
2017年式:99万円~134万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可

キューブ 15Gは、同時期に設定されたキューブ 15Xと比べると流通量がかなり少ないです。

先代モデルとの比較

第3世代:2008年~2020年
キューブ 15Xは、3代目の上級グレードです。標準装備を増やして、装備を充実させました。

インテリアではカーテンエアバッグを装備し、後部座席上部には手すりであるアシストグリップが付けられ、エアコンはプラズマクラスター搭載のフルオートエアコンを搭載しています。

ホイールは、16インチのアルミホイールを採用しました。アルミホイールになっているために、ホイールデザインが他のグレートとは違うのが特徴です。また、ルーフアンテナの形状が他のグレードと違い、バイキセノンヘッドランプを備えています。HDDナビゲーションに関してはオプションで装備することが可能です。

キューブ15GはFFのみ設定されており、4WDは設定されませんでした。

キューブ15G は最近まで現行モデルが販売されていたのに加え、10年以上設定されていたグレードです。しかし、中古車の流通量は全体的に少なめです。世代全体でみると選択肢はありますが、年式ごとにみていくと車両を選ぶ際の選択肢はあまりないでしょう。

1.5L直列4気筒ターボ最高出力111ps。ボディサイズは全長3890mm×全幅1695mm×全高1680mmです。

人気のあるカラー

キューブ 15Gのボディカラーは、下記のモノトーン8色、2トーン3色が設定されています。

モノトーン
・ライトジンジャー
・ブリリアントホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・ラディアンレッド
・スオミブルー
・スーパーブラック
・ビターショコラ

2トーン
・アクアミント×ブリリアントホワイトパール
・スオミブルー×ブリリアントホワイトパール
・ビターショコラ×ブリリアントホワイトパール

この中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」と、焦げ茶色の「ビターショコラ」が人気です。

日産 キューブ 15Gの中古車を探す

※本記事は、2020年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ