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更新日:2020.11.05 / 掲載日:2020.11.05

ホンダ フリードの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ホンダ フリード

ホンダが販売するミニバン型の小型乗用車「フリード」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ホンダ フリードの歴史

フリードは、ホンダのコンパクトミニバンであった「モビリオ」の後継車として登場しました。

コンセプトは「フリーライフ・クリエイション」で、コンパクトカーであってもボディサイズの制限を感じることなく、自由度の高い使い勝手を重視しています。

それらを実現させるため、シートレイアウトや空間活用の手法、走りの質感など1から見直して開発されました。

初代は2008年の5月に販売されます。3列シートを備えた6人乗りまたは7人乗り仕様と、2列シートで5人乗りとし、ラゲッジスペースに重点を置いた仕様がラインナップされました。

エクステリアでは、三角と四角を組み合わせ、それらを曲線でつないだ躍動的なデザインとなります。

インテリアでは、2段階式のインストルメントパネルで開放感を表現し、運転席・助手席はミドルクラスに用いられるサイズのシートを採用。これにより、長時間運転の疲労を軽減しています。また、7人乗り仕様では、車内からすべての座席にアクセス可能となっており、2列目シートは前席と同等サイズのキャプテンシートで、快適な乗車空間となりました。

エンジンは、全車共通で1.5L i-VTECを搭載します。このエンジンはコンパクトな設計で室内空間の確保にも貢献しつつ、十分なトルクと省燃費性能を発揮しているのが特徴です。

2代目は2016年9月に発売が開始され、「いつでも」「どこでも」「誰でも」“ちょうどいい”コンパクトミニバンをコンセプトに、初代の正常進化版として登場しました。

エクステリアデザインでは、デザインコンセプトは先代を踏襲しながらも全長を50mm伸ばし、シートの前後間隔、左右間隔共に拡大したことで居住性を向上。

インテリアデザインも先代とコンセプトを共通としながらも、細部にわたり修正が加えられ、より完成度の高いものにアップデートされました。

エンジンは先代同様の1.5L i-VTECに加え、1.5L+ハイブリッドも登場し、力強い走りとクラストップの燃費性能を実現しています。組み合わされるトランスミッションは、ガソリン車にはCVT、ハイブリッド車には7速DCTを搭載させました。

また、2代目には予防安全装備であるHonda SENSING搭載車も設定されています。

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フリード G

シンプルな装備で価格を抑えた「フリード G」

フリード Gはフリード発売開始の2008年5月より設定されたベーシックグレードです。

ベーシックグレードということで装備はシンプルなものとなりますが、その分価格は抑えられており、手に入れやすい車両価格となっています。そして、UVカットガラスやエアコンなど基本的な装備は標準装備されているのが特徴です。

インテリアは多少コストを抑えていますが、シートやラゲッジスペースなどは上級グレートと比較して遜色ないものとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

フリード Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2008年式:15万円~49万円
2009年式:15万円~89万円
2010年式:7万円~60万円
2011年式:9万円~73万円
2012年式:42万円~107万円
2013年式:29万円~93万円
2014年式:83万円~148万円
2015年式:69万円~129万円
2016年式:109万円~199万円

フリード Gの流通量は決して多いわけではありませんが、年式で見ると安定して流通しているため、じっくりと比較検討することができるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2008年~2016年
フリード Gは、フリードが発売された当初より設定されるベーシックグレードです。

フリードの特徴として、取り回しのよいコンパクトなボディに加え、すべてのシートに大人が余裕を持って座れる居住性があります。この居住空間を確保するため、ボディ形状やパーツの配置はもちろん、パワートレインやサスペンションなどのコンパクト化を含めた工夫が凝らされた結果、短い全長に対して室内長は同社のストリームより長いものとなりました。

また、フラット化されたフロアにも特徴があり、車両後端に行くに従ってフロア高を上げることで、3列目でも開けた視界となっています。

流通量も多く、相場も手ごろなものが多いです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力118ps。ボディサイズは全長4215mm×全幅1695mm×全高1715mmです。

第2世代:2016年~2017年
第2世代となるフリード Gは2016年9月のフリードのフルモデルチェンジ時に設定されました。

先代よりキープコンセプトとした今モデルでは、車体サイズを先代と概ね同等としながらも、さらなる居住性の向上を図っています。

ボディ骨格そのものも大きく進化しており、使用する素材を見直して高剛性化。同時にボディ形状も空力的に優れた形状とすることで、燃費性能・直進安定性・静粛性など、ミニバンの中でもトップクラスの空力性能となっています。

この世代は設定されていた期間は短いものの、非常に多くの台数が流通しているため、条件に合った車両も見つけやすいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mmです。

人気のあるカラー

フリード Gのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・ブルーホライゾン・メタリック
・シトロンドロップ
・コバルトブルー・パール
・ホワイトオーキッド・パール
・ルナシルバー・メタリック
・モダンスティール・メタリック
・プレミアムスパークルブラック・パール
・フォレストグリーン・パール
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック

この中では、白色にパール塗装を施した「ホワイトオーキッド・パール」と、黒色にパール塗装を施した「プレミアムスパークルブラック・パール」の2つが人気です。

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フリード G ジャストセレクション

フリード G ジャストセレクション

積載性や居住性に加え、利便性も向上した「フリード G ジャストセレクション」

フリード G ジャストセレクションは、2009年5月に設定された初代のグレードです。

標準タイプであるフリード Gに追加装備を施した「フリード G Lパッケージ」というグレードがありましたが、このグレードにさらにディスチャージヘッドランプとマイクロアンテナを追加で装備したグレードとなります。また、リア左側にはパワースライドドアを装備しています。

これらを装備したことにより、もともとフリードに備えていた積載性や居住性にプラスして、利便性も向上させました。

中古で購入する際の目安となる予算

フリード G ジャストセレクションを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:5万円~88万円
2010年式:9万円~99万円
2011年式:15万円~103万円
2012年式:22万円~139万円
2013年式:24万円~155万円
2014年式:43万円~149万円
2015年式:59万円~149万円
2016年式:109万円~175万円

このグレードの流通数は非常に多く、豊富な中古車の中から自分の条件に合った中古車を探せるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2009年~2016年
フリード G ジャストセレクションは、2009年の5月に設定されたグレードで、人気の高いオプションを標準装備した「フリード G Lパッケージ」にいくつかの装備を追加したグレードです。

追加された装備は、従来の白熱電球に替わって、メタルハライドランプなどのHIDランプを使った前照灯のディスチャージヘッドランプ、ラジオ受信用の棒状の小型アンテナのマイクロアンテナなどが挙げられます。これらを装備したことにより、フリードの持つ居住性や積載性能の高さに加えて、利便性も追加されました。

また、この他の変更点として、2列目シートのスライド量も増加されており、より使いやすいフリードへ進化しています。

車両価格では当時の新車価格ベースで、フリード Gの169万円に対して、179万円という約10万円の価格アップへ留めているため、非常にお買い得感あるグレードとなりました。

中古車の流通量は非常に豊富なため、価格も車両の状態によるため、中古価格の差も幅広いです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力118ps。ボディサイズは全長4215mm×全幅1695mm×全高1715mmです。

人気のあるカラー

フリード G ジャストセレクションのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・プレミアムブラキッシュ・パール
・プレミアムナイトブルー・パール
・ポリッシュドメタル・メタリック
・ルミナスブルー・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・バスクレッド・パール
・プレミアムホワイト・パール

この中では、渋みのあるダークシルバー色が目を引く「ポリッシュドメタル・メタリック」が人気です。

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フリード G ホンダセンシング

フリード G ホンダセンシング

先進安全運転支援システム・Honda SENSINGを搭載した「フリード G ホンダセンシング」

フリード G ホンダセンシングは2016年9月、フリードのフルモデルチェンジのタイミングで設定されたグレードです。

初代で設定されていたフリード Gをベースに、グレード名の通り、ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を装備しています。

また、このグレードから両側パワースライドドアを標準装備しました。これにより、両側のスライドドアを運転席のスイッチひとつで開閉することができるようになっています。

中古で購入する際の目安となる予算

フリード G ホンダセンシングを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:129万円~239万円
2017年式:136万円~250万円
2018年式:139万円~228万円
2019年式:149万円~259万円
2020年式:174万円~263万円

人気グレードということもあり、中古車の流通量は豊富です。そのため、条件に合った車両を探すのも比較的容易でしょう。

先代モデルとの比較

第2世代(現行モデル):2016年~
フリード G ホンダセンシングは、フリード Gをベースにホンダの先進安全運転システムである「Honda SENSING」を搭載したグレードです。

フリード G ホンダセンシングは快適で装備を充実させたグレードのため、下位グレードである「フリード B ホンダセンシング」には装備されていない両側パワースライドドアを標準で装備しています。

また、オドメーターやトリップメーター、外気温表示、燃費などの情報を表示するマルチインフォメーション・ディスプレイも搭載。

その他、4スピーカー、リアワイドカメラ、ナビ・オーディオリモートコントロールスイッチ、ハンズフリーテレホンスイッチなどの機能を搭載したナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器を標準装備しているのが特徴です。

現行モデルであるため、中古車の流通量は非常に豊富です。また、古い年式のものでも登場から4年ほどしか経過していないこともあり、全年式を通して状態の良いものを確認することができます。特に年式の新しいものに関しては、全体的に高い価格で取引されているようです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mmです。

人気のあるカラー

フリード G ホンダセンシングのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・クリスタルブラック・パール
・マンダリンゴールド・メタリック
・コバルトブルー・パール
・モダンスティール・メタリック
・シトロンドロップ
・ブルーホライゾン・メタリック
・ルナシルバー・メタリック
・プレミアムディープロッソ・パール
・ホワイトオーキッド・パール

この中では、白色にパール塗装を施した「ホワイトオーキッド・パール」と、落ち着いた深みのある青色の「コバルトブルー・パール」の2つが人気です。

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フリード フレックス

積載性を重視した仕様の「フリード フレックス」

フリード フレックスは、2008年5月に設定されていたグレードです。

ミニバンのボディタイプでありながら、2列シート・5人乗りのフリードとなります。本来、3列目のある場所はラゲッジスペースとしたことで、広大な空間を確保しました。背の高いもの、長尺ものなどをそのまま積むことができ、積載性を重視した仕様となっています。

想定される用途は、ファミリーでのキャンプといったレジャー、仕事道具を積む社用車となり、カーペットの素材も汚れや傷に強いものが用いられるなどの配慮がされていました。

中古で購入する際の目安となる予算

フリード フレックスを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2008年式:17万円~19万円
2009年式:26万円~58万円
2010年式:1万円~88万円
2011年式:19万円~39万円

販売期間が短かったグレードのため、それほど流通量は多くありません。そのため、フレックスグレードにこだわるのであればフリード フレックスの上位グレードとして設定されたフレックス エアロやフレックス F パッケージといったグレードも含めて比較したほうがよいでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2008年~2011年
フリードには、コンパクトミニバンとして標準的な7人乗り、クラス唯一の8人乗り、2列シートの5人乗りの3タイプのバリエーションがありました。

フリード フレックスは2列シート・5人乗りのタイプで、3列目シートを無くしたことで広大な空間を確保しているのが特徴です。その容量は5人乗車時で715Lにもなり、積載性を重視したグレードとして設定されます。また、2列目シートを前方に折り畳むことで、容積は1257Lまで拡大することが可能です。

さらに、フロアマットも汚れ・傷に強い樹脂製のワイパブルマットを採用しました。荷物を固定するタイダウンフックも用意されており、荷物を積むということに細かな配慮がなされています。

そんなフリード フレックスですが、コンセプトを発展・強化したフリード スパイクと統合される形で2011年に生産を終了となりました。設定されていた期間が短いこともあって、中古車の流通量はそれほど多くなく、10年くらい前のグレードのため、状態の良いものは少ないです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力118ps。ボディサイズは全長4215mm×全幅1695mm×全高1715mmです。

人気のあるカラー

フリード フレックスのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・プレミアムブラキッシュ・パール
・プレミアムナイトブルー・パール
・ポリッシュドメタル・メタリック
・アラバスターシルバー・メタリック
・プレミアムホワイト・パール

この中では、重厚感漂う黒色の「プレミアムブラキッシュ・パール」と、メタリック塗装が施されたシルバー色の「アラバスターシルバー・メタリック」が人気です。

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※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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