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更新日:2019.06.20 / 掲載日:2018.10.15

トヨタエスティマハイブリッドの概要と歴史をまとめてみた

トヨタエスティマハイブリッドの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

エスティマハイブリッドは、1990年に「天才タマゴ」をキャッチコピーに掲げ、卵をイメージさせる斬新で未来的なフォルムとミッドシップレイアウトを採用しています。

従来のワンボックスの概念を著しく進化させた初代「エスティマ」の流れをくみ、時代に求められる環境性能・燃費性能を達成するために開発されたハイブリッドモデルです。

2000年1月にフルモデルチェンジを受け、販売系列ごとの独立した車種となった、実質的な2代目モデルにあたる「エスティマT」と「エスティマL」の派生モデルとして、2001年6月に誕生しました。

Super CVTとトヨタ独自のハイブリッドシステムを組み合わせた「THS-C(Toyota Hybrid System-CVT)」、ハイブリッドシステムならではディファレンシャルギアを持たないユニークな電気式4WD機構「E-Four」、回生ブレーキと油圧ブレーキの2種類のブレーキを走行状況に応じてさまざまな安全デバイスと統合制御し、スタビリティの高いブレーキングを実現するECB「電子制御ブレーキシステム」を搭載し、世界初のハイブリッドミニバンとして華々しいデビューを飾りました。

通常は高効率2.4直列4気筒ガソリンエンジンでFF走行を行い、走行状況に応じて大容量モーターが力強くエンジンをアシストします。
減速時に効率良く回生エネルギーから発電・充電することで、優れた燃費性能とストレスのない快適な走行性能を実現しました。

その先進的なパッケージデザインが評価され、「2001-2002 日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞」をはじめ、「2002 RJC テクノロジーオブザイヤー」や「平成13年度 省エネ大賞 経済産業大臣賞」など、輝かしい賞を受賞しています。

2006年のフルモデルチェンジでは、既にプリウスに搭載され評価の高いハイブリッドシステム「THS II」へ置き換えられ、さらに優れた動力性能と世界トップレベルの低燃費を両立しています。

車名の「エスティマハイブリッド」は、「Estimable:尊敬すべき」の意味を持つ英語に由来し、「エスティマ」とハイブリッドシステムを搭載することから命名されています。
世界をリードする革新的なミニバンの特徴がわかりやすい優れたネーミングと言えるでしょう。

初代 トヨタ エスティマハイブリッド AHR10W系(2001年~2006年)

初代 トヨタ エスティマハイブリッド AHR10W系(2001年~2006年)

グーネット編集チーム

初代エスティマハイブリッド 10系は、2001年6月に世界初のハイブリッドシステムを搭載するミニバンとして誕生しました。

既に2000年1月にフルモデルチェンジを受けていた2代目エスティマとデザインを共有にしながら、「次の100年のためのテクノロジー」をキャッチコピーとして掲げています。

伝達効率に優れるスーパーCVTにハイブリッドシステムを組み合わせた「THS-C(Toyota Hybrid System-CVT)」、駆動方式も後輪をリヤトランスアクスル部のモーターで駆動するユニークな電気式4WDシステム「E-Four」を採用するフルタイム4WDのみの設定とするなど、先進的なスペックを持った意欲的なモデルです。

高効率2.4L直列4気筒エンジンに大容量モーターを組み合わせ、基本的にエンジンのみで走行し、さらに追い越し加速時などアクセルを大きく踏み込む高負荷状態でモーターが力強くアシストする特性が特徴です。

通常、停止から発進時はモーターのみで静かに加速をし、路面状態に応じ後輪へも動力を伝え走行安定性を高めます。走行状況に合わせて、最も効率を良い走り方とエネルギー回生を行い、コンパクトカー並みの省燃費性能と反応の良い爽快な走りを提供します。

クラストップレベルのホイールベース長を確保した、初代モデルからのイメージを継承する卵型の空力特性に優れた先進的なボディデザインが特徴です。

フロントフェンダー中央に焦点を合わせた力強く未来的なフロントマスクをはじめ、サイドを走る大胆なキャラクターライン、ブラックアウト処理されたリヤクォーターピラーなど、躍動感あふれるワンモーションの未来的なボディデザインの中にも、両側スライドドアを備え、実用性も兼ね備えています。

運転席正面からセンターにややオフセットされた視認性の高いブルー照明のオプティトロンメーターや6.5インチのさまざまな情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイをはじめ、ドライバー側へ傾けたセンタークラスターなど、ドライバーがクルマと背極的にコミュニケーションを取るための、機能性を重視した未来的な丸みを帯びたコックピットデザインが特徴です。

シートは素材やタッチにこだわり、身体を優しく包む、厚みのある上質なモケットやニットを使用するなど、3列目シートまで見晴らしが良く、のびやかでラグジュアリーな室内空間を提供しています。

7人乗りモデルでは2列目シートにオットマンを備えるロングスライド機構付リラックスキャプテンシートを装備し、3列シートとのアクセスも可能なロングドライブでも快適な座り心地と優れたコンフォート性能を提供しています。

8人乗りモデルでは6:4分割可倒式2列目シートや7人乗りモデルと同様にタンブルベンチシートの採用により、多彩なシートアレンジが可能な利便性の高さも大きな魅力です。

トヨタ独自のクラス世界トップレベルの衝突安全性能を達成した衝突安全ボディ「GOA」の採用をはじめ、乗員の保護性能を高めるデュアルSRSエアバッグシステム、超音波センサーにより車庫入れや縦列駐車時の安全確認をアシストする「クリアランスソナー&バックソナー」の採用など、高い安全性能を誇ります。

トヨタ エスティマハイブリッド(ESTIMA_HYBRID)ベースグレード(2001年6月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:フルタイム4WD
ボディサイズ:4770×1790×1780mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:3030×1560×1265mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/65R15 94H(後)205/65R15 94H
エンジンタイプ:2AZ-FXE型 直列4気筒DOHC+モーター
排気量:2362cc
最高出力:131ps(96kW)/5600rpm
最大トルク:19.4kg・m(190N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.0km/リットル
車両重量:1850kg
価格:3,350,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年1月時点で参照したものとなります。

参考:

エスティマハイブリッド ベースグレード(2001年6月) のカタログ情報(1009972)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 トヨタ エスティマハイブリッド AHR10W系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「ベースグレード」「Gセレクション」など。
(特別モデルを除く)

・主なオプション
15インチタイヤ&アルミホイール、ツインムーンルーフ(濃色ガラス)、ルーフレール、リヤフォグランプ、クリアランスソナー&バックソナー、パワーアシストドア(助手席側スライドドア)、エスティマハイブリッド・ライブサウンドシステム(DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーション、寒冷地仕様(リヤヒーター付))など。

・カラーバリエーション
ダークブルーマイカ、ライトグリーンメタリック、ローズメタリックオパール、ペールブルーマイカメタリック、シルバーメタリック、ブルーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン、ホワイトパールマイカなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ エスティマハイブリッド AHR10W系の中古車一覧

2代目 トヨタ エスティマハイブリッド AHR20W系(2006年~)

2代目 トヨタ エスティマハイブリッド AHR20W系(2006年~)

グーネット編集チーム

2代目エスティマハイブリッド 20系は、搭載するハイブリッドシステムをプリウスで採用する評価の高い「THS II(Toyota Hybrid System II)」へ置き換えています。
初代モデルから大きく出力を高め、市街地走行から高速道路の追い越し加速まで、ダイナミックな走行性能を備え、2006年6月に誕生しました。

ベースとなるガソリンエンジンを搭載する3代目エスティマから約5ヶ月遅れてのデビューとなります。

搭載するハイブリッドシステム「THS II(Toyota Hybrid System II)」は、「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」の考えのもと、「低エミッション・低燃費・静粛性・優れた走行性能」をテーマに開発されました。
走行性能の向上に加えて、環境性能に配慮した世界トップクラスの省燃費性能を実現しています。

バッテリーからモーターへの供給電圧を650Vへ高めることでモーターの高出力化を図り、冷却性能を向上させた高密度・高出力ニッケル水素バッテリーの採用をしています。

ベースとなる2.4L直列4気筒エンジンの低フリクション化、モーターのみのEV走行などと相まって、コンパクトカークラス並みの燃費性能を実現しつつ、レスポンスの良い静粛性の高い走行性能が魅力を高めています。

駆動方式は先代モデルと同様に電気式4WDシステム「E-Four」のみの設定となり、ミニバン初となる S-VSC (ステアリング協調車両安定性制御システム)・TRC(トラクションコントロール)・ABS(アンチロックブレーキ)・EPS(電動パワーステアリング)などを統合制御するVDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)を搭載しています。

ECB(電子制御ブレーキシステム)、足回りの最適化やフロントパフォーマンスダンパーの採用とともに、スタビリティの高い走行安全性能としなやかで快適な乗り心地を提供しています。

ボディスタイルフロントバンパーやフロントグリル、ヘッドランプやリヤコンビネーションランプなど、ガソリンエンジン搭載モデルとは意匠の異なる先進性を強調したモダンなボディデザインを採用し、ハイブリッドカーならではの空力特性を重視したなめらかなボディフォルムが特徴です。

2016年6月に実施された3度目のマイナーチェンジでは、スポーティグレード「アエラス」にグレードは集約され、フロントマスクデザインを大幅に改良しました。

サイドまで回り込んだLEDクリアランスランプと一体となった薄型のBi-Beam LEDヘッドランプ、大開口アンダーグリルやブリスター形状のフロントフェンダーへと続く大胆なバンパーコーナーのアグレッシブな意匠により、躍動感あふれる若々しいデザインへと変更されています。

インテリアにはシルキータッチのアルカンターラを使用した上質なシートやシルバー木目調加飾の施されたインストルメントパネルの採用をはじめ、世界初のエネルギーメーターなどといったあらゆる情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイ付オプティトロンメーターをなどを装備してます。

また、インストルメントパネルやセンタークラスターパネルは先代モデルの丸みを帯びたものから、左右に広がりを持たせ、機能性を向上させた、高級感のあるインテリアデザインへ変更されています。

1列目の大型センターコンソールの後部には、最大1500Wの電力供給が可能なAC100Vアウトレットが装備され、万一の際の電源供給に大変便利な機能です。

7人乗りモデルの2列目シートにはシート一体型のオットマンを備えるリラックスキャプテンシートを装備し、最大800mmのロングスライドと併せて、ファーストクラス並みの大きなくつろぎを提供します。

8人乗りモデルはチップアップ機構を備える6:4分割チップアップ2列目シートや7人乗りモデルと共有の6:4分割・床下格納機能付3列目シートの採用により、乗員数や積載数する荷物、用途によって多彩なシートアレンジが可能な、使い勝手の良さが大きな魅力です。

また、デュアルパワースライドドアやパワーバックドア(イージークローザー)など、利便性の高い快適装備が設定されています。

高速道路などを走行中の車線逸脱を電動パワーステアリングの制御によりアシストする「レーンキーピング」やミリ波を使用した万一の際の制動力を高める「プリクラッシュセーフティシステム」、先行車と一定の車間距離を維持しながら追従する「レーダークルーズコントロール」をはじめ、夜間走行の視認性を高める「インテリジェントAFS」が装備されています。

2016年6月のマイナーチェンジでは、新たにオートマチックハイビームなどを統合した先進の衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備するなど、高い安全性能を備えています。

トヨタ エスティマハイブリッド(ESTIMA_HYBRID)X(2006年6月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:フルタイム4WD
ボディサイズ:4800×1800×1760mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:3010×1580×1255mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/60R17(後)215/60R17
エンジンタイプ:2AZ-FXE型 直列4気筒DOHC+モーター
排気量:2362cc
最高出力:150ps(110kW)/6000rpm
最大トルク:19.4kg・m(190N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:20.0km/リットル
車両重量:1930kg
価格:3,633,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年1月時点で参照したものとなります。

参考:

エスティマハイブリッド X(2006年6月) のカタログ情報(10034442)|中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 トヨタ エスティマハイブリッド AHR20W系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「X」「X サイドリフトアップシート装着車」「G」「Gサイドリフトアップシート装着車」など。
(特別モデルを除く)

・主なオプション
大型ムーンルーフ(フロント:チルトルーフガラス、リヤ:固定ガラス)&サンシェード(フロント:手動、リヤ:電動)、音声案内クリアランスソナー、電動6:4分割・床下格納機能付サードシート、リヤELR付3点式シートベルト(セカンドシート:左右席、チャイルドシート固定機構付/サードシート:左右席)、運転席&助手席SRSサイドエアバッグ&運転席SRSニーエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ(1~3列目シート対応)、リヤオートエアコン、デュアルパワースライドドア、パワーバックドア(イージークローザー、挟み込み防止機能付)、レーダークルーズコントロール、レーンキーピングアシスト(LKA)、プリクラッシュセーフティシステム、HDDナビゲーションシステム+エスティマハイブリッド・パノラミックスーパーライブサウンド・システム&後席9インチワイドディスプレイなど。

・カラーバリエーション
ブラック、ダークシェリーマイカメタリック、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、ライトパープルマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリック、アイスチタニウムマイカメタリック、シルバーメタリック、レッドマイカメタリック、ブラック×ダークシェリーマイカメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラック×アイスチタニウムマイカメタリック、ブラック×レッドマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ エスティマハイブリッド AHR20W系の中古車一覧

トヨタエスティマハイブリッドは、未来的な洗練されたエスクテリアデザインを採用し、先進のハイブリッドシステムを搭載する世界初のミニバンとして、2001年6月に誕生しました。

2006年6月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、プリウスに搭載される評価の高いハイブリッドシステムを採用し、より高い動力性能と省燃費性能を実現するなど、常に安定した人気を誇るモデルです。

また、2.4L直列4気筒エンジンに独自の高出力モーターを組み合わせ、モーターだけのEV走行を可能にし、中低速域からダイナミックな走行性能と優れた燃費性能を両立しています。

初代エスティマから続く、先進的なパッケージデザインを踏襲し、今後もより一層の進化が期待されるモデルです。

トヨタ エスティマハイブリッドの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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