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更新日:2019.06.14 / 掲載日:2018.01.16

トヨタiQの概要と歴史をまとめてみた

トヨタiQの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

トヨタiQは、全長3m未満のワイド&ショートの斬新なプロポーションのコンパクトボディを持つ革新的なシティコミューターとして2008年11月に発売されました。

4人乗車可能な超高効率パッケージを特徴とし、主に都市部を中心に通勤や買い物など近場の移動手段を想定した、新しい価値観を提案するマイクロプレミアムカーとして開発されました。

世界最小クラスの最小半径を誇る専有スペースに小さなマイクロボディながら、自然界の造形美を生かした個性的で存在感のある内外装デザイン、クラストップレベルの低燃費を実現する1.0L 3気筒エンジンとスムーズな加速フィールときびきびした運動性能を提供するSuper CVT‐iを採用するパワートレインなど、従来の概念にとらわれることなく自由発想のもと、新時代の小型車の在り方を提案したパッケージデザインが特徴です。

2008年11月には、「グッドデザイン大賞」、「2008-2009日本カー・オブ・ザ・イヤー」をいずれも日本国内外未発売でありながら受賞しています。

正式発売後1ヶ月間で月間販売目標台数2,500台に対し、約8,000台を受注するなど、優れた環境性能・走行性能の両立や9つのSRSエアバッグを搭載するなど高い安全性能が高く評価され、順調な立ち上がりをみせました。
発売翌年より欧州でも販売を開始され、最小クラスのAセグメントに属する高品質の超小型車として欧州市場でも親しまれました。

車名の「iQ」の由来は、「個性:individuality」「革新:innovation」「知性:intelligence」を意味する頭文字の「i」と、「品質:quality」を表す「Q」とともに、「立体的な:cubic」という言葉の音、そして新たな価値観とライフスタイルへの、「きっかけ:cue」という言葉に由来しており、従来にない新しいプレミアムマイクロカーの先駆けになることを目指し命名されました。
まさに革新的な上質なシティコミューターに相応しいネーミングと言えるでしょう。

派生モデルとして2012年12月にはEV(電気自動車)の「eQ」がラインナップされました。
また、英国のプレミアムスポーツカーブランド「アストンマーティン」へOEM供給され、アストンマーティンを象徴する特徴的なフロントグリル、フロントフェンダー部のサイド・ストレーキ、本革とアルカンターラをふんだんに使用した豪華なインテリアを持つ「シグネット」として発売されています。

トヨタ iQ GJ10系(2008年~2016年)

トヨタ iQ GJ10系(2008年~2016年)

グーネット編集チーム

トヨタiQは、従来にない軽乗用車より小さな超小型ボディ、コンパクトカーを超える動力性能と質感、燃費性能を併せ持つ、5ナンバー登録の3ドアマイクロプレミアムカーとして開発され、2008年11月に発売されました。

欧州の最小クラスのAセグメントに属する、新開発のプラットフォームを採用し、全長3mに満たないワイド&ショートの超小型ボディを採用し、世界最小レベルの最小回転半径3.9mを実現しています。

自然界の造形美をいかした線や面を室内外のデザインに採用し、大人3人と子ども1人が乗車可能な上質な室内空間を確保するなど個性的で存在感のあるユニークなパッケージデザインが特徴です。

コンパクトなボディサイズながら、前後のオーバーハングを切り詰め、15インチタイヤを収めるワイドトレッドを可能にした張り出した前後のフェンダー、滑らかで躍動感のある力強いボディフォルムなど、斬新なボディデザインを採用し、相反する「小さくて広い」というテーマを融合したパッケージングです。

室内に目を向けると、ディファレンシャルを反転させフロントのオーバーハングを縮小した効率的なエンジンルームセクション、燃料タンクをフラット化して床下に搭載することで実現したリヤオーバーハングのミニマム化をはじめ、通常は助手席側インストルメントパネル内部に搭載されるエアコンユニットの一部を大幅に小型化しています。

また、インストルメントパネル中央部に収めるなど、2000mmのホイールベース長を確保するための数々の技術がいかされています。
さらに、余裕のできた助手席側インストルメントパネルを左右非対称にデザインし、助手席のスライド量を大きく取ることで、大人3人と子ども1人が快適に移動できる優れた室内空間を実現しました。
また、後席シート下の収納スペースや5:5分割可倒式リヤシートの採用など、外観からは想像できない収納性と利便性を提供しています。

ドライブトレインには小気味の良い余裕のある走りを提供する1.0L 3気筒自然吸気エンジン、伝達効率に優れストレスのない加速性能と低燃費を両立したSuper CVT-iを搭載しています。
エアボリュームのある15インチの装着と伴って、機敏なシティコミューターに相応しいきびきびとしたフットワークの良い運動性能とダンピングの効きた快適な乗り心地を両立しています。

また、2009年8月のマイナーチェンジでは、静かでパワフルなDual VVT-i(連続可変バルブタイミング機構)を採用しました。
中低速のドライバビリティに優れるトルクフルな走りと、高回転域まで切れのあるパワフルな走りを両立する1.3L 4気筒自然吸気エンジンを搭載するモデルがラインナップに追加されました。
駆動方式は軽量で経済性に優れ、スペース効率にも大きく寄与する2WD/FFモデルのみの設定となります。

超コンパクトなボディサイズを持つモデルながら、プレミアムマイクロカーに相応しい、最新の衝突安全ボディGOAをはじめ、合計9個のエアバッグや車両の挙動を安定させるS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)、ABS&ブレーキアシストなど高級車並みの安全装備が採用されています。

中でも後方車からの追突の被害を軽減する「SRSリヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」は世界初の搭載となります。

また、バリエーションとして、乗車人数よりも積載量を重視した2シーターモデル、豪華な本革シートやダイレクトな操作感とスポーティな走りが楽しめる6MTを搭載したモデルなどがラインナップされています。

2016年4月に惜しまれつつ販売を終了しています。

トヨタ iQ(iQ)100X(2008年11月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:2985×1680×1500mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1560×1515×1145mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/65R15(後)175/65R15
エンジンタイプ:1KR-FE型 直列3気筒DOHC
排気量:996cc
最高出力:68ps(50kW)/6000rpm
最大トルク:9.2kg・m(90N・m)/4800rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:23.0km/リットル
車両重量:890kg
価格:1,400,000円
自動車税:年間29,500円 ※

※自動車税は2017年9月時点で参照したものとなります。

参考:
http://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/IQ/10051364/index.html

・主なグレード
「100X」「100G」「100G レザーパッケージ」。
(特別モデルを除く)

・主なオプション
ディスチャージヘッドランプ(スモーク/オートレベリング機能付)+コンライト(ライト自動点灯/消灯システム)、フロントフォグランプ、リムーバブルシェルフ(グローブボックス)、シークレットトレイ、15インチタイヤ&アルミホール(175/65R15+5.0J)、15インチタイヤ&アルミホール(175/65R15+5.0J、スーパークロームメタリック塗装)、ナビゲーションシステムなど。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ジェイドグリーンメタリック、ブロンズマイカメタリック、ディープアメジストマイカメタリック、シルバーメタリック、スーパーレッドV、グレイッシュブルーメタリック、シルキーゴールドマイカメタリック、ディープアメジストマイカメタリック、シルバーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャインなど。
(発売時期・グレードにより異なります)


iQは今までにない3000mmを切るコンパクトな全長ながら4人乗りを可能にした優れたユーティリティスペースと余裕のある走りと高い経済性を両立したマイクロプレミアムカーとして2008年11月に発売されました。

1.0L/1.3Lのパワフルなエンジンを搭載し、SRSエアバッグをはじめとする高い安全性能、上質なパッケージングから、発売当初より高い人気を得た存在感のあるモデルです。

ボディーサイズや排気量のダウンサイジングの可能性を示したエポックメイキングな車種として、今後も記憶に残るモデルと言えるでしょう。

トヨタ iQの中古車一覧:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-IQ/index.html

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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