車のエンタメ
更新日:2022.06.06 / 掲載日:2022.06.06

オプションカタログから見る“面白クルマ考”『HONDA プレリュード(3代目)』編

「そうそう、昔はこんな装備があったよね」「なんだこのアクセサリーは!?」いわゆる販売店用オプション(ディーラーオプション)のカタログから、世の中の迷車&名車を振り返ってみようという、マニアックなこの企画。
今回は美しいシルエットで人気を博したプレリュードに注目だ!
●文:澤田真弘
1987年型 3代目 PRELUDE 2.0XX
1987年型 3代目 PRELUDE 2.0XX

メカニズム面でも最先端だった3代目プレリュード

 前回は2代目をじっくりと見てきた。ここではいよいよ3代目プレリュードに行こう。

 よりスリークになったエクステリアは今見てもとてもスマートかつエレガント。いかにもスペシャリティな印象を受ける。


 見た目の流麗さに目を奪われがちだが、実はこの3代目は量産車世界初の機械式4WSを搭載するなどメカニズム面でも最先端。そういった意味でも見どころ満載のクルマだったのだ。

 発売は1987年4月だが、こちらのオプションカタログは1989年4月発行のもの。この年の11月にマイナーチェンジをしているので前期型でも末期のオプション内容というわけだ。

 全体的に2代目よりおとなしい感じのカタログの作りになっているように思える。シートカバーやフロアマットの配色もシックにまとめられている。

 2代目のカタログにはエアコンが最初のページにドーンと出ていたが、3代目ではかなり控えめに「ホンダのカーエアコン“アム”」と書かれているだけで写真すら掲載されていない。

 ちなみに、空気清浄機は無骨な2代目のものからまとまりのあるデザインに進化。これならプレリュードの車内に置いてもなんとか大丈夫そう。それでも大きな物には変わりないのだが。

 時代を感じさせるモノといえば、自動車電話用ポストの設定が見どころだ。設置するためのホルダー的ものなのだがプレリュード辺りだとこのような需要もあったのかもしれない。センターコンソール木目調パネルやアームレストも2代目には無かったアイテム。この辺を見ても先代より明らかに高級志向になっている。

 また、リヤテールガーニッシュも見逃せない。「PRELUDE」の文字が光るようになっている。懐かしくて私自身も思わず食いついてしまった。カリーナEDに設定されていたものと似たようなアイテムなのだが、プレリュードはオプションで全車に装着可能。リヤフォグ付・無の両方の設定もあった。


 そのほかには、4WSステッカーやブランケット&クッションなど、関連グッズの類まで掲載されている。とにかく当時の人気車ならではの豊富なオプション設定が印象的だ。どのくらいの需要があったのか気になるが、ステッカーは万が一残っていたら購入してみたい。

HONDA PRELUDE(3代目)

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