車のエンタメ
更新日:2022.12.28 / 掲載日:2022.12.28
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『180SX 中期&後期型』2
「そうそう、昔はこんな装備があったよね」「これ一体何に使うんだろう?」 いわゆる販売店用オプション(ディーラーオプション)の、ちょっとレトロで懐かしさが詰まったカタログに注目し、世の中の迷車&名車を振り返ってみようという、なかなかにマニアックな当コーナー。今回は、流麗なシルエットで人気を博したS13シルビアの兄弟モデルにスポットを当ててみたい。 ●文:澤田真弘
スポーツ色がより強くなった後期型
それでは次に後期型のカタログを見てみよう。こちらは後期型が登場した1996年8月当初のものだ。
全体の印象として、スポーティ路線がより強くなっているのは明らか。
エアロ、アルミホイールなどの装着車と標準車を比較しているのも面白い。カタログというよりも、クルマ雑誌的なページ構成とも言える。
「スポーティパッケージ」「ファインチューニングパッケージ」といったように、アイテム類をセットにして販売するようになってきた点にも最近っぽさを感じる。
押しの強いデザインの大型フロントプロテクターとマイクロツインフォグランプの組み合わせは個性的でなかなか強烈な見た目である。
また後期カタログはニスモブランドを強調していることも注目点。
ショックアブソーバーやスポーツマフラーなどの定番に加え、SRSエアバッグ付きのMOMOスポーツステアリングも登場している。時代とともに、安全意識の高まりを感じるアイテムだ。
さらにニスモスポーツホーン、ドアミラー自動格納装置も新設定されている。エンブレムキットは相変わらずラインナップされているが、やはり電動格納式ネオンコントロールはラインナップ落ちした。
シートカバーやフロアーマットもデザイン変更や整理が行われたが、どういう理由かシート半カバーは存続……不思議だ。室内もスポーティさを強調するべくカーボン調パネルやカーボンシフトノブが新設定された。
この頃になると、急激に需要が高まったナビ関連を大きく扱っているが、後期はソニーブランドのナビが掲載されていない。それでもまだ2DINサイズのオーディオを中心に人気が高い時代。
ケンウッド、カロッツェリア、アルパイン、アゼストの各メーカーを掲載。もちろん1DIN単品などの掲載もされている。やはりこれだけ品数があると、選べる自由がありとても楽しい。
思い返せば、やはりいい時代だったんだな、当時は……。