車のエンタメ
更新日:2022.03.22 / 掲載日:2021.10.08
ディーラーOPチラシで見る“名車・迷車の魅力”『チェイサー/クレスタ』
「そうそう、昔はこんな装備があったよね」「なんだこのアクセサリーは!?」 いわゆる販売店用オプション(ディーラーオプション)のカタログから、 世の中の迷車&名車を振り返ってみようという、マニアックなこの企画。 今回はバブル時代を代表するクルマたちに迫ってみよう!
●文:澤田真弘
金満バブル時代ならでは!魂消るオプションの大連発
今回はバブル期のハイソカーの代表格、トヨタ80系チェイサー&クレスタ。そして後半では超高級車で当時のセルシオのライバルの日産インフィニティQ45に注目してみよう。 まずはチェイサーとクレスタ。ここでは前期・後期モデルのオプションカタログを見ていきたい。「マークⅡは無いの?」と言われると思うけどここは敢えて3兄弟で一番売れていたところを外すのがここのページのいいところと思ってください。まぁ、ひねくれているだけなのかもしれませんが(笑)。販売店違いの3兄弟。見た目は変わっても装着できるオプションはほぼほぼ同じ。でも、性格の違いからカタログでのキャッチコピーの付け方が違っていたりするので、見ているだけでも楽しいのです。 チェイサーのキャッチコピーは「パッセンジャーシートの女性から快適な空間と思われたい」という印象を受ける。一方クレスタは前期・後期通して「パーソナル&ダンディズム」。写真を見ても男性をターゲットに一人の空間を楽しむための車という印象付けが強い。80系までは山崎努さんがCMキャラクターだったということもあるとは思うが「男」と「渋い」というイメージがクレスタにはある。 先述通りオプション内容はほぼ同じ。個別写真も外回りのオプション品は別撮りだが室内に装着するオプションなどは同じ写真だ。 注目は両車とも前期からあるシャイニングエンブレム。フロントグリル中心のエンブレムを光らせるアイテムだ。今も人気があり、オークションサイトでは高値で取引されている珍しい物である。 電動カーテンは運転席から開閉ができ、これも前期から両車に設定。チェイサーは前期・後期とも4色、クレスタの前期は4色、後期は2色から選べた。なお、リヤワイパー装備車には装着できない。恐らく下側カーテンレールが室内側ワイパーの突起物と干渉してしまうからだろう。 後期型ではさらにバブリーなオプションが新設定される。前期には無かった自動車用FAXが2種類。多機能型はシートに置いて使うタイプ。超コンパクト型はヘッドレストに吊り下げて使用する。価格もなんと24万8000円と25万8000円! 後期で設定されたBBSホイール4本セットの価格とほとんど同じ金額だけに驚く。 また、CDチェンジャーも両車後期からオプション設定された。今のような音楽配信はない時代。カセットがまだまだメジャーな存在でCDがやっと一般化してきた頃だけにとても先進的でスマートな装備だった。
TOYOTA チェイサー
TOYOTA クレスタ
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