故障・修理
更新日:2024.04.30 / 掲載日:2022.08.24

SUBARUサンバーを快走仕様!「2022年版 サンバー用富士重工製造廃止部品情報」1

よく通うスバルディーラーに部品発注に行ったら、いつもの担当から「かなり部品がなくなってきてます」といきなりの宣告。日頃からサンバーを整備しているわけだから、部品発注も頻繁。そこでディーラー経由で今どのくらい部品が手に入るのかを徹底調査してみた。ただし、所有車の車体番号から個別に聞き出した情報なので、完全網羅というわけではないかもしれないが、それでも相当マズイ状況になってきているのは事実だ!

■ Photo&Text Masahiro Kan  ■取材協力 神奈川スバル平塚店

SUBARU サンバー 2007年式LE-TV1
SUBARU サンバー 1995年式V-KV3

昨日まであった部品がトツゼンなくなるという現実をかみしめる

 我が家からほど近い神奈川スバル平塚店で部品発注を行なっているが、まぁ新車は買わない、整備は頼まない(TV1は買ったけど……)ディーラーにとっては酷い客なのだが、サービスフロントと仲良くさせてもらっていることから、時々情報をもらったりしている。

 確か春先あたりだったか「サンバーの部品がかなり無くなってます」という情報を得たのだ。その時はTV系のヘッドライトとワイパーアームの部品が製造廃止だという。

 えええええ!びっくりしたのはいうまでもない。まだ現役バリバリで街中で見かけるTV/TW系である。このカタチを街中で見かけない日はないだろうというクルマだ。それのヘッドライトだと!

 それがきっかけとなって、こりゃ連載しているこちらにも影響が出てしまうことは間違いない。

 とにかく徹底調査をしなければ、2台のサンバーくんを維持することができなくなってしまう。もしやEV化のための倉庫整理ということも考えられる。

 
 別情報でもスバルの部品が大量に破棄されたという情報があったので、昨日までメーカー在庫があったものが今日は無いという事態が現実に起きている。連載を始めた当初に部品番号を記載していたものは、いまや製造廃止になっている可能性が非常に高いのだ。

 今回の調査でディーラーでは簡単に部品在庫が調べられるのだが、そのためには車体番号を入れなければならない。そこで2台の車体番号からまず検索して、そこから派生して検索をしていく方法をとったので、漏れは多分にあることをご承知いただきたい。

エンジン関連部品の最新情報

 エンジン本体に関してはOHができるくらいで問題はないのだが、KV3に関しては補器類がほぼ全滅になっている。

 特に高温に晒される排気関係は全て製造廃止なので、現状で何とか維持していく方法か、TV系をうまく流用していかなければならないだろう。

 ディストリビューターもアセンブリーでは製造廃止だが、カバーやローターはまだ出てくるようだ。SCモデルもエンジンに関してはインジェクターを含めほぼ大丈夫なので、まだまだお気楽に乗り続けることができるだろう。

 タイベルやウォーターポンプ、テンショナーに関しては社外OEMなどが豊富にあり、定期交換は十分に可能なのでEN07を今まで通りに維持できる。

エンジン内部構成部品はK系T系問わず、まだほとんどの部品が入手できる状況。OHも問題なくできるので心配は無用。ひと安心だわ。
T系はマフラーまでのパーツも今ならすべて入手可能だ。割れてしまう蛇腹パイプも問題ない。長距離走行が多い人はスペアを持つと安心。
K系はIGコイルは大丈夫だが、消耗品とも言えるデスビASSYは入手不可。カバーやローターはまだ発注可能。早めにオーダーか!?
K系はエキマニと遮熱板がなくなっている。これも熱で割れることが多い部品なので、T系から流用加工か?外すと車検不可になる。
T系では発注可能な蛇腹パイプもK系は製造廃止の状況。何とか流用加工を視野に入れておかないと。排気漏れは車検不可になるので注意だ。
K系のマフラーと遮熱板は製造廃止になっている。マフラー本体は意外と丈夫で破損は少ないが、遮熱板は割れてしまうことがある。
K系のエンジンマウントはまだOKだが、CVT系のミッションマウントは製造廃止なので、ゴム系加工リペアしか手がなくなった。
過走行が多いサンバーのフューエルポンプとフィルターはどちらもOKなので、燃圧確保のために早期交換を勧めておきたい。
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