中古車購入
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2015.12.25
シニアになって乗ってみたい初めての輸入車とは?

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
最近「リタイアを機に輸入車に乗ってみよう」というシニア層の声をよく耳にする。現役時代は上司や取り引き先とのしがらみもあって国産車一辺倒で来たけれど、やっぱり輸入車にも乗ってみたいよなぁ、というのである。
そんなとき、なにを勧めるか。正直迷うところだ。メンテナンスに手がかからないクルマという選択肢もあるだろう。扱いやすいコンパクトモデルという選択肢もあるだろう。でも、せっかく初めて乗る輸入車なのだから、思いっきり「外車っぽさ」が味わえるクルマがいいと思う。人生のなかで輸入車に乗る機会は何度か訪れるかもしれないけれど、「初めて」は二度と来ない。何台もの国産車を乗り継いできたからこそわかる輸入車と国産車のちがい、そこをガツンと感じてほしいのだ。
とはいえ、走行中に突然止まるとか、エアコンがないとか、パワステがないとか、苦行みたいな思いをするモデルはぜったいに選ばないこと。あくまでも、快適で落ち着き感があるモデルをチョイスしたい。
先代ランドローバー レンジローバー ねらい目年式 2005-2008 中古車参考価格帯 280万円~400万円

【乗る人の気持ちまで落ち着かせてしまう威厳】
「砂漠のロールスロイス」とも謳われる高級SUV「レンジローバー」の先代モデル。本革シート&ウッドパネルのインテリア(ファブリックシート、合金仕上げの仕様もあり)というラグジュアリーな空間に居ながら、渡河も可能な本格派フルタイム4WDの走りを享受できる稀有なモデルだ。サスペンションは前後電子制御エアサスで車高調整機能が標準で装備される。走行時に制御を行うほか、駐車時に車高を下げることもできるので乗降もしやすい。エクステリアデザインは、丸みを帯びたボディに釣り目ヘッドライトでワイルドさを強調した現行モデルよりも、エッジがはっきりしたボディに角目ヘッドライトを備える先代のほうが「育ちのよさ」が感じられて◎。
英国車らしい規律と調和のとれた内装が清々しい。室内は隅々まで上品な雰囲気に満たされている。
「砂漠のロールス」の異名があるほど悪路走破性に優れ、浅い川もそのまま渡ってしまう頼もしさだ。
【相場の特徴】
よりいっそうの快適性を求めるなら、シートヒーターに加えてシートクーラーも搭載された2007年モデルがベター。中古価格は2007モデルでも350万円~、低年式のモデルなら200万円以下でも手に入る。ちなみに、2008年に「レンジローバー ヴォーグ」と名称が変更され、2013年まで販売された。ただ、中古価格は一気にあがって600万円以上が相場となる。モデルチェンジを受けた2013年以降は、再び「レンジローバー」に戻っている。
フロントグリルのデザインが変更されたほか、エンジン、装備などがブラッシュアップされている。
先々代シボレー コルベット(C5)
ねらい目年式 2000-2005
中古車参考価格帯 200万円~350万円

【長い歴史のなかでもとびきりスタイリッシュなコルベット】
アメリカンスポーツカーの頂点に君臨する「コルベット」。デザインの美しさは、「C5」と呼ばれる先々代が秀逸だ。リトラクタブルヘッドライトを備えた流線的なボディ、オーバルの4連テールライトは唯一無二の存在感を放つ。サスペンションに「マグネティックセレクティブライドコントロール」を採用した最終モデルがベストバイ。セレクトスイッチでショックアブソーバーの硬さを変えることができ、市街地やロングドライブでは「TOUR」モードで上質な乗り心地を、高速道路やサーキットでは「SPORT」モードでロールを抑えた走行を実現する。
アメリカのクルマとしては非常に珍しいタイトなコクピットを持つコルベット。座るだけで本気感が伝わる。
強大なトルクを持つV8エンジンがスリムなノーズに収まり、鋭いパフォーマンスを生み出す。
【相場の特徴】
攻める走りではなくゆったりとしたドライブに向けて、オープンエアが楽しめるコンバーチブルもおすすめしたい。最終モデルでも、250万円前後で入手可能だ。
優雅なスタイリングをさらに華やかに見せてくれるのがコンバーチブル。台数があるので探しやすい。
先代ジャガー XJ ねらい目年式 2006-2010 中古車参考価格帯 120万円~500万円

シニア世代なら一度は憧れたことがあるであろうジャガーのなかでも、伝統の丸目4灯ヘッドライトが優美な先代「XJ」がおすすめ。現行モデルのスポーティーなデザインにくらべて、先代はスマートでエレガントな佇まいが特徴だ。アルミニウム製モノコックボディのためサイズのわりに走りは軽やか。エクステリアは、バンパーモールがある前期モデル(2003-2006)のほうがよりいっそう優美さが際立つが、10年落ちはさすがにちょっと不安……というならマイナーチェンジ後のモデルを。
先代メルセデス・ベンツ Sクラス ねらい目年式 2009-2013 中古車参考価格帯 290万円~700万円

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルも、先代モデルなら300万円台で狙える。インテリアの質の高さ、しっとりとした走り、優れた静粛性で「メルセデス・クォリティ」を実感できる。ATセレクターレバーは、センターコンソールに配置された一般的なフロア式ではなく、ステアリングコラム式の「ダイレクトセレクト」を採用。2011年以降のモデルは、安全装備も充実していて万が一のときにも安心だ。衝突回避・被害軽減ブレーキ、全車速追従機能付きACC、車線逸脱抑制機能など先進の安全運転支援システムをパッケージ化した「レーダーセーフティーパッケージ」が標準で装備されている。