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更新日:2018.11.12 / 掲載日:2015.10.10
【メルセデス・ベンツ】新型「Vクラス」の日本導入を発表

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
昨年2月にフルモデルチェンジを受けたメルセデス・ベンツのミニバン「Vクラス」の日本導入が発表された。10月10日より受注を開始し、2016年1月に発売する予定。搭載するエンジンは日本専用に開発された2.2Lのクリーンディーゼルターボのみ、駆動方式はFRのみで、全車右ハンドル仕様。3種類のボディタイプが用意される。価格帯は535万円(V 220 d トレンド)~730万円(V 220 d アヴァンギャルド エクストラロング)。
初代Vクラスは、1998年にヨーロッパのミニバンとして初めて日本に導入されたモデル。2003年にフルモデルチェンジを受け、今回のモデルチェンジで3代目となった。ワイドでスクエアなスタイリング、7人乗車の豊富なシートレイアウト、左右両サイドの電動スライドドアなど、先代からのコンセプトを継承しながら走行性能や快適性、安全性、質感などを進化させている。
パワートレインは1種類。日本専用に開発された2.2L 直4 DOHC 直噴ディーゼルターボエンジンと7速AT(7G-トロニック プラス)の組み合わせ。最高出力163ps/3800rpm、最大トルク38.7kg-m/1400~2400rpmを発生させるクリーンディーゼルエンジンは、排出ガスに尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」を噴射して起こる還元作用で有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減するディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」を採用。世界でもっとも厳しいといわれる日本の「ポスト新長期規制」に適合している。アイドリングストップ機能も備わっており、JC08モード燃費は15.3km/L。
サスペンションは、フロントがマクファーソン式、リアがセミトレーリングアーム付独立懸架式。エントリーモデルの「V 220 d トレンド」を除く全車種に、走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を調整し減衰力をコントロールするセレクティブダンピングシステム「AGILITY CONTROL(アジリティ コントロール)サスペンション」を搭載する。
ボディタイプは「標準」、「ロング」、「エクストラロング」の3種類。全幅1930mm、全高1880mmは全車共通で、標準ボディのV 220 d トレンドと「V 220 d」は全長4905mmでホイールベース3200mm、ロングボディの「V 220 d アヴァンギャルド ロング」は全長が5250mmとなり、エクストラロングボディの「V 220 d アヴァンギャルド エクストラロング」は全長を5380mmに、ホイールベースを3430mmに拡大している。VDA方式によるラゲッジルームの容量は、標準ボディが720L~4500L、ロングボディが1030L~5000L、エクストラロングボディは1410L~5500L。小スペースで小さな荷物の積み下ろしができる開閉式リアウィンドウを採用し、V 220 d トレンドを除いて通常シートアレンジ時にラゲッジスペースを上下2段に分割する「ラゲッジルームセパレーター」も備えている。
2列目の独立シート、3列目のベンチシートはいずれも脱着可能で、フラットなフロアに設けられた堅牢なシートレールに自由に設置できる。2列目シートを後ろ向きにして後席の乗員5名が向かい合って座る、後席を独立シート2席にしてショーファードリブン仕様にする、2列目と3列目をすべて取り外して最大限の荷室容量を確保するなど、多彩なアレンジが可能。また、すべての座席にシート一体型の3点式シートベルトを備え安全性も確保している。
先進の安全装備も搭載した。70以上のパラメーターでドライバーの疲労や眠気を検知して注意力が低下していると判断した場合に警告する「アテンションアシスト」、走行中に横風にあおられた場合に左右のブレーキを自動的に制御することで走行安定性を高める「クロスウインドアシスト」を全車に標準で装備。衝突回避・被害軽減ブレーキと全車速追従機能付きACC、車線逸脱警告機能、後方死角警告機能などを含む先進安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」をV 220 d アヴァンギャルド エクストラロングに標準装備、その他グレードにオプション設定している。
快適装備として、車両の全周囲の状況を確認する「360°カメラシステム」や縦列駐車および車庫入れ時のステアリング操作をアシストする「アクティブ バーキングアシスト」なども標準装備。インフォテイメントシステムには、オーディオやナビゲーションなどのあ各種機能や車両設定を、直観的なタッチパッドで操作できる「COMANDシステム」を全車に標準で搭載。
また、日本市場に向けた純正アクセサリーも開発した。後席用のリアエンターテインメントシステム、室内の天井に小物類を収納できる「オーバーヘッドスペースネット」、シートレールを活用してロードバイクをしっかりホールドしながら搬送できる「車内用バイシクルホルダー」、リアゲートに装着可能な「ターフ&カーテンセット(テールゲートテント)」など多彩なラインナップが用意されている。
標準ボディのV 220 dは全長4905mm、ホイールベースは3200mmとなる。
ロングボディの「V 220 d アヴァンギャルド ロング」の全長は余裕の5250mm。
全長は5380mm、ホイールベースも3430mmに拡大される「V 220 d アヴァンギャルド エクストラロング」。
すべてのグレードが、2.2L 直4 DOHC 直噴ディーゼルターボエンジンを搭載する。最高出力163ps/3800rpm、最大トルク38.7kg-m/1400~2400rpmを発生する。
「BlueTEC」は、排出ガスに尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」を噴射して窒素酸化物(NOx)を大幅に削減するディーゼル排出ガス処理システムだ。
進化した駆動系によって、大きなボディながらキビキビとした走りを実現し、ドライビングも楽しめるプレミアムミニバンとなっている。
ダンパーの減衰力をコントロール「AGILITY CONTROL(アジリティ コントロール)サスペンション」。
2列目と3列目を対面させるなど多彩なシートアレンジが楽しめる。
車両の全周囲の状況を確認する「360°カメラシステム」。