新車試乗レポート
更新日:2018.10.25 / 掲載日:2016.08.19
ミニ クーパー D 試乗レポート
ミニ クーパー D 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2016年4月19日
MINIカスタマー・インタラクション・センター
0120-3298-14
文と写真●編集部
■クーパー以上、クーパーS未満 新しいディーゼルは絶妙なポジション
クラブマンやコンバーチブルなど多彩なボディバリエーションを取り揃え、コンパクトカーであってもユーザーが選べる自由を用意しているMINI。そんなMINIがさらなるラインアップの充実の一手として提案するのが、ディーゼルエンジン。今回導入されたのは、最新のコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムや可変ジオメトリー・ターボ、DPF(粒子状物質除去フィルター)、NOx吸蔵還元触媒を投入した最新スペックだ。
■ドライビング/ユーティリティ
ディーゼルエンジンが再び日本で注目され始めた際に、車重の重いクルマや大型車にメリットがあると言われていた。では、それが小型車のMINIに搭載されるメリットは?
そのもっとも大きなものは、走りに余裕が生まれるということ。クーパーのガソリン仕様(1.5L直3)もターボ化によって22.4kgmとトルクフルになったが、ディーゼルのそれは27.5kgmとさらに上。先代クーパーSの24.5kgmをも上まわる数値だ。それでいて車重は1230kgなのだから、その速さはちょっとしたもの。坂道でも、高速で流れをリードするような走りだって余裕綽々だ。
気になる「音」については、アイドリングでは室内でもわずかに聞こえてくるが、走り出してしまえばまったく気にならない。それにアイドリングストップが備わるため、アイドリングの機会自体が大幅に少なくなった。
なお、クーパーSにもディーゼル仕様のSDを追加。こちらは4気筒の2Lで、性能的にも価格的にもトップモデルとなる。つまり、エンジンだけでも、ワンからクーパーSDまで5段階もの選択肢が用意されたわけで、ファンにとっては、ますますチョイスに頭を悩ませることになりそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ヘッドアップディスプレイや自動ブレーキがセットになる「アドバンスドセーフティパッケージ」などを用意。豊富に用意されたオプションを選ぶのもMINIを買う喜び。
オプションのレザー表皮となったスポーツシート。サテライト・グレーの色合いも非常におしゃれで、「小さな高級車」といった雰囲気。3ドアではあっても、後席の快適性は十分。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ディーゼル+ツインパワーターボの高度なメカニズムにより、23.9km/L(JC08モード)という優れた燃費性能と走りを両立。
標準状態でラゲッジ容量は211L(3ドア)。6対4で分割可倒する後席を展開すれば長尺物にも対応する。
ガソリン車とのデザイン上の違いは、フロントバンパーの開口部が横長となっていること。17インチのアルミホイールやディープブルーメタリックのボディカラーはオプション。
MINI クーパーD・3ドア(6速AT)
全長×全幅×全高 | 3835×1725×1430mm |
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ホイールベース | 2495mm |
トレッド前/後 | 1500/1500mm |
車両重量 | 1230kg |
エンジン | 直3DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 116ps/4000rpm |
最大トルク | 27.5kg m/1750-2250rpm |
JC08モード燃費 | 23.9km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 175/65R15 |
価格
MINIクーパーD・3ドア | 300万円 |
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