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前はフィットで、後ろがステップワゴンというコラボ。トライアングル・スクエア・フォルムとメーカーの言う、いいとこ取りの謳い文句が実車に乗ってよくわかった。見た目もコンパクトで最大8名乗り、パワートレーンは1.5L+CVTとなれば、無理があるのではと最初は感じた。ところが実際に乗ってみると、全体がうまくバランスされているではないか。いちばん気になっていたのは、1.5Lでどこまで走るのか。ボディ剛性は、ハンドリングは、乗り心地は、どうなんだ。そこが犠牲になっていたら話にならないし、ホンダ車ならなおのこと。いつも以上に試乗に集中力が高まった。
加速フィールはそこそこ軽快。市街地から高速を走ったうえでの結論を言えば、1.5Lとは思えないスムーズさを持っている。3名+20sほどの荷物を積んで、不足を感じさせないのだからOKだ。さらに、クセのないハンドリングと乗り心地のマイルド感もグッド。ベストバランスは14インチタイヤで、乗り心地の当たりがよい。最初は軽いパワステに頼りなさを感じるかもしれないが、速度の上昇とともにすぐに手ごたえがよくなり、剛性感も不足なし。扱いやすくて、そこそこ気持よく走れるのが好印象だ。
ユーティリティは、これぞホンダが提唱し続けてきたマンマキシマム・メカニズム(MM思想)の極み。一見、地味ではあっても時代に見合うポリシーと、与えられたテーマのなかでの完成度の高さを知らされた。
(文:横越光廣 写真:柳田由人)
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