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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04

NEWライフは軽自動車の直球ド真ん中を狙う!! 3つの顔の新型ライフ

ライフが華麗なる変身を遂げて11月6日、デビューした。

女の子向けパステル

女の子向けパステル

【本記事は2008年12月にベストカーに掲載された記事となります。】ライフはホンダ軽自動車の中核車種。ゼストやザッツはあるけれど、やっぱり王道といえばライフである。ライフのネーミングはもともと’71~’74年に販売されていた360cc時代の軽自動車に使われていたのだが、その後一時消滅。’97年、13年ぶりに復活したが、この年は、ちょうど現在の軽自動車規格に変更される1年前。この時登場したライフは、トゥディのコンポーネンツを流用した暫定的なモデルで、’98年10月、軽自動車の規格改正とともに登場したのが先々代のライフ。これが最新ライフに繋がる、現代版ライフの元祖となる。’03年には先代型にモデルチェンジし、今年11月、ライフは新しく生まれ変わった。

新型ライフは3つの顔とキャラクターを持つ

女性向けのパステルは、グリル両端部のメッキ調パーツが手鏡のイメージなんだと。なるほどね。ま、ここで化粧することはないわな

女性向けのパステルは、グリル両端部のメッキ調パーツが手鏡のイメージなんだと。なるほどね。ま、ここで化粧することはないわな

新型ライフは、大胆にも3タイプのキャラクターでアピール。オーソドックスな標準タイプを中心に、男の子仕様ともいえるスポーティな雰囲気を重視した「ディーバ」、対照的にエレガントな雰囲気を醸し出す、女性仕様ともいえる「パステル」を用意。3タイプそれぞれ明確にキャラクターが分けられていて、フロントマスクも3タイプ作り分けられている。パステルは柔らかい印象のフロントマスクで、バンパーラインも曲線を使った優しいデザインで、フロントグリルサイドにメッキ調のパネルがあしらわれている。いっぽうディーバは直線的なラインが特徴的で、シャープでスポーティな雰囲気をアピール。バンパーの開口部は大きく口を開け、両サイドにはドライビングランプをビルトイン。精悍な面構えとなっている。標準タイプはオーソドックスな位置づけだが、グリルレス風のフロントマスクデザインは印象的で、ひと目で新型ライフだと認識できる顔。3タイプも顔を作り分けてコストがかかっているなぁ、と思うけど、それだけ新型ライフに力が入っているということだろう。「でも、実は違うのは樹脂パーツだけで、エンジンフードやフロントフェンダーなどのスチールパネルは全車共通なんですよ。一番お金のかかる金型は共通。上手く作り分けているでしょ」と開発陣。お見事です。搭載されるエンジンは、全シリーズ共通なのが直3SOHCのNAエンジン(52ps/6.1kgm)。64ps/9.5kgmを発揮するターボエンジンは、ディーバとパステルに搭載車が設定されていて、標準タイプにターボ車の設定はない。トランスミッションは全車ともに4速ATとなっている。またサスペンションは全車共通だが、ディーバはタイヤサイズが165/55R14サイズとなっている。

ちょっと背が高くなって室内空間も広々だ!!

リアシートの足元スペースは85mm拡大されてゆったり座れるようになった。室内高は30mm拡大されている

リアシートの足元スペースは85mm拡大されてゆったり座れるようになった。室内高は30mm拡大されている

先代ライフは全高が1575mmで、ちょっと中途半端だった。ワゴンRやムーヴといった現在の軽自動車のメインストリームは全高1630mmから1650mm程度。1600mmを切る全高だと、ちょっと背が低い印象となる。これまでのライフは、アルトやミラといったセダンタイプとハイト系の中間的な位置づけを狙っていたのだ。が、新型ライフは思いきって全高を35mmアップさせ1610mmとなった。わずか35mmと思うなかれ。先代ライフはハイト系というには背が低いな、という印象だったが、新型ライフはパッと見た瞬間、ハイト系だと認識できる。ワゴンRやムーヴと同じ土俵に上がったということだ。全高を高くしたことで得られる最大のメリットは室内高。先代ライフは1285mmで、決して低いわけではなかったが、ムーヴの1310mmを知ってしまうと、「あとひと声!!」と思っちゃう。新型ライフは室内高が30mm拡大して1315mmとなっている。そう、ムーヴよりも5mm高く、実はこれ、全高1635mmのゼストと同じ室内高なのであった。室内高1315mmというのは、エクシーガやオデッセイ、ウィッシュなどの乗用タイプミニバンよりもダンゼン高く、ステップワゴン(1350mm)などのBOXタイプミニバンにも迫るもの。ちなみにエスティマの室内高は1255mmである。室内高が高いと後席乗員の前方視界が開け、開放感がグンと高まる。室内幅や室内長よりも、室内高を拡大することが、室内の「広さ感」に大きく寄与するのだ。

使いやすさ、乗りやすさが新型ライフの自慢なのだ

主要諸元

主要諸元

新型ライフの自慢のポイントは、「360度良好視界」。前方視界はモチロンのこと、サイドガラスラインを下げることで側方視界を向上。助手席側側方に、原付バイクがすり抜けられる約80cmの隙間をあけた状態で、運転席から70cmの高さのガードレールが見えるようにウエストラインを決定しているのだという。バイクや自転車の巻き込みを防止するとともに、駐車時など、安心して幅寄せできる側方視界となっている。また、リアウィンドウ越しの後方視界は、テールゲートウィンドウの下端を下げることで広い面積を確保するとともに、リアシートの背もたれ中央部分を凹型にラウンドさせることでさらに視界を大きく確保。クルマの後方1mの地点に立つ小学校低学年程度の身長の子供を目視できる高さを意識して決定されているという。さらに、最廉価グレードの「C」を除いて全車にバックモニターが標準装備されているのはとってもうれしい。オプションのカーナビは不要だけどバックモニターは欲しい、というユーザーは多い。これはうれしい装備である。ライフの価格は標準タイプの「G」が103万4250円、パステルターボが114万4500円、ディーバターボが147万円となる。先代ライフは最廉価の「C」が98万7000円だったのに対し新型の「C」は94万5000円と4万2000円の値下げとなっている。また標準タイプ売れスジの「G」(103万4250円)に対応する先代モデルは「F」で109万2000円とこれまた値下げ。Gではバックモニターが標準装備なので買い得感がより大きくなっている。ターボモデルではディーバターボが147万円で先代ディーバターボの139万1250円に対して約7万円の価格アップ。パステルターボは130万2000円で先代のFターボの124万9500円に対してこちらも約6万円のアップとなっている。せっかく売れスジ標準グレードが値下げしたのだから、ターボモデルもせめて価格据え置きだったら嬉しかったのに、残念。ただ、先代モデルはオーディオレスが標準だったが、新型はバックモニター+CD付きラジオが標準装備なので、ほぼ据え置きとも考えられる。「G」が特にお買い得ということだ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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