中古車購入基礎知識
3.クルマのお金にくわしくなれ!
クルマの購入に必要なお金は車両本体価格だけではない! クルマに関する税金や購入時の手続きに必要な費用は多く、購入時のチェックポイントとしてもっとも重要なところだ。
クルマに関するお金の話その1
見積書の確認は絶対必要
チェックシートで確実に行う
 クルマ購入に必要な費用の明細は見積書を見ればわかるが、どんな項目が見積書に記載されているか、本誌の「クルマ購入サポートキット」の「チェックシート」でキチンと確認しておこう。わからない点は納得できるまで販売店のスタッフに質問しよう!
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税金&保険料
自動車税
 排気量に応じて税率が変わる都道府県税。年度途中に購入した場合は、登録した翌月から年度末までの金額を納税する(下表参照)。中古車は、新ユーザーに納税の必要はないが、販売店に年度末までの未経過相当分を支払うのが一般的だ。
自動車取得税
 乗用車は取得価格の5%、軽自動車、営業用自動車は3%の納税額。取得価格50万円以下のクルマは免税。取得価格とは販売表示価格ではなく課税標準基準に基づいて算出された価格。車両価格に5%がのせられるというわけではないので注意。
自動車重量税
 クルマの車両重量に対して課税される。下記表のように500kg刻みで課税額が変わる。ちなみに新車登録時や車検時に車検期間分を前払いする税金なので、車検残がある中古車は支払う必要はない。
自賠責保険
 法律で定められた強制保険で被害者の対人賠償のみの保険なので、十分な補償内容とはいえない。自賠責保険は継続して乗る場合、1カ月分余分に支払うことになっている。
自動車任意保険
 販売店にクルマ購入と合わせて任意保険の加入もしてもらうときに記入される欄。補償内容について必要なものがついているかを必ず確認すること。
消費税等
消費税
 説明は不用だと思うが税率は5%、車両本体価格などに応じて決まる。クルマ購入時の消費税は車両本体価格のみだけでなく、取得税や重量税などを除き、オプション品や整備費用や登録代行手数料など販売店の収入になる費用は課税対象となる。
下取車
下取価格
 クルマを購入する販売店で、それまでの愛車を引き取ってもらうことを下取りという。その場合にクルマを査定して算出される愛車の値段のこと。
販売価格
車両本体価格
 クルマの価格(消費税込み)が表示される。実際の購入時には、このページで紹介しているような諸費用や税金(除く消費税)などが必要になる。現金で一括払いでもこの価格で購入できるわけではない。
諸費用
車庫証明
 クルマを駐車する場所を証明するのが車庫証明書。手続は所轄の警察署に申請すればだれでも取得可能。販売店に代行してもらうと、申請代以外にも代行手数料がかかるので、自分ですれば節約になる。
登録代行
 販売店に陸運局でのクルマの名義変更を代わりにしてもらう場合に発生する印紙代などの法定費用とその代行費用。陸運局までの交通費や代行する人件費が実費で計上されるが、高すぎる場合は要チェック。
下取車諸手続
 下取車があった場合に、もとのオーナーから販売店に変更するための手続に必要な諸費用のこと。場合によっては解体処理する費用も含むことも。名義変更だけなら請求されない場合も多い。
納車費用
 購入したクルマを、ユーザーの指定した場所(主に自宅など)まで搬送してもらう費用。もちろん、いうまでもなく自分で引き取りに行けば、費用は発生しません。
公正証書作成費用
 かなり高額のクルマを購入する場合に、ローン及びクレジット会社が公正証書(クルマの支払ができなくなったときに差し押さえするために必要な書類)を作成する場合に必要な費用。
点検・整備代
 中古車の場合、整備内容が異なるので要注意。納車前に販売車両を整備するためにかかる費用。定期点検整備にあたる費用なのか、販売店の判断による整備の費用なのか、確認する必要あり。
クルマに関するお金の話その2
カーライフの節目ごとに必要な税金。要チェックです
 カーライフに必要な維持費はガソリン代や駐車場代だけではなく、毎年5月に納める自動車税や車検ごとに必要になる自賠責保険料・自動車重量税がある。購入時も自動車税は月割りで支払うので、このあたりも見積書できちんと確認しておきたい。
自動車税月割税額表(単位:円)
  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 参考年税額
1000cc以下 27,000 24,500 22,100 19,600 17,200 14,700 12,200 9,800 7,300 4,900 2,400 29,500
1001cc〜1500cc 31,600 28,700 25,800 23,000 20,100 17,200 14,300 11,500 8,600 5,700 2,800 34,500
1501cc〜2000cc 36,200 32,900 29,600 26,300 23,000 19,700 16,400 13,100 9,800 6,500 3,200 39,500
2001cc〜2500cc 41,200 37,500 33,700 30,000 26,200 22,500 18,700 15,000 11,200 7,500 3,700 45,000
2501cc〜3000cc 46,700 42,500 38,200 34,000 29,700 25,500 21,200 17,000 12,700 8,500 4,200 51,000
3001cc〜3500cc 53,100 48,300 43,500 38,600 33,800 29,000 24,100 19,300 14,500 9,600 4,800 58,000
3501cc〜4000cc 60,900 55,400 49,800 44,300 38,700 33,200 27,700 22,100 16,600 11,000 5,500 66,500
4001cc〜4500cc 70,100 63,700 57,300 51,000 44,600 38,200 31,800 25,500 19,100 12,700 6,300 76,500
4501cc〜6000cc 80,600 73,300 66,000 58,600 51,300 44,000 36,600 29,300 22,000 14,600 7,300 88,000
6001cc〜 101,700 92,500 83,200 74,000 64,700 55,500 46,200 37,000 27,700 18,500 9,200 111,000
軽四乗用車 7,200
軽四貨物車 4,000
●自動車税は4月1日現在の所有者に対し上表右端の年税額が課税される。●上の表は購入した月(登録された月)ごとの負担額を示した。●年度の途中で中古車を購入したときは、上表の月割を負担するのが一般的だ。●3月に購入した場合は、購入時には負担の必要がない。●軽自動車税には月割制度がないため、購入した年度内は払わなくてよい。●地域によっては、積雪軽減地域にされるところもある。●12A、13Bロータリーは1501〜2000cc、20Bは2501〜3000ccの欄を参照
自賠責保険料金表(単位:円)
  1カ月 3カ月 12カ月 13カ月 24カ月 25カ月 36カ月 37カ月
自家用乗用車 6,040 8,210 17,940 19,010 30,680 31,720 43,170 44,190
自家用小型貨物車 5,830 7,590 15,490 16,360 25,820 26,670
軽自動車 5,800 7,470 15,010 15,840 24,880 25,680 34,550 35,340
小型二輪車 5,590 6,870 12,630 13,250 20,150 20,770
※本土用(沖縄県、その他離島は別料率)。小型貨物車は、排気量が500ccを超え2000cc以下で積載量が2トン以下のもの
自動車重量税税額表(単位:円)
車検期間 1年 2年 3年
〜1t 12,600 25,200 37,800
1〜1.5t 18,900 37,800 56,700
1.5〜2t 25,200 50,400 75,600
2〜2.5t 31,500 63,000 94,500
軽自動車 4,400 8,800 13,200
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