日本独自のカテゴリーである軽自動車。扱いやすいボディサイズと優れた経済性により、幅広い層のユーザーから支持され、現代のクルマ社会においてなくてはならない存在となっている。そんな軽自動車のなかで、もっとも人気なのがハイトワゴンである。
軽自動車はボディサイズに制限があるため、室内空間を拡大しようとしても、縦横の寸法を大きくすることができない。そこで、平成3年に登場したワゴンRは、全高を高くして室内空間を拡大。そして、その背高パッケージが見事にヒットし、軽ハイトワゴンというジャンルを確立。その後は、各メーカーから同様のハイトワゴンが登場したのは言うまでもない。
そして、さらなる室内空間の広さを求めて開発されたのが、平成15年に登場したタントである。1.7mを超える全高の革新的なパッケージングにより、圧倒的な室内空間を実現。さらに、利便性の高い装備や軽快な走り、優れた燃費性能などにより、絶大な支持を獲得。瞬く間にトールワゴンというジャンルを打ち立て、現在では軽自動車の新車販売台数トップ3を争う、ダイハツの主力車種にまで成長したのだ。
今回は、そんな軽自動車の中心的な存在であるタントを徹底解剖しよう。標準モデルのほか、カスタムやエグゼなど、現在のラインアップは多彩で、なおかつ中古車市場にもさまざまな物件が流通している。アナタも、このなかからお気に入りの一台を見つけようじゃないか。
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