国産コンパクトクラスは、まさに激戦区である。フィットやマーチ、ヴィッツにデミオと、日本国内だけでなく、世界でも活躍しているコンパクトカーたちが、ズラリと勢ぞろい。さらに、ユーザーの多様なニーズにこたえるべく、各自動車メーカーはさまざまなモデルをリリースしている。そんな強豪がひしめくなかで、確実に販売台数を伸ばし、人気を獲得しているのがスズキのスイフトだ。
初代スイフトは、軽自動車のプラットフォームを利用したコンパクトカーだったが、まじめなクルマ造りと細かな気配りが評価され、多くのファンを獲得。そして平成16年に登場した先代(2代目)では、すべてにおいてレベルアップ。大変革を遂げ、世界戦略車というポジションを担うことになった。そして、その完成度の高さや優れた基本性能により、「2006年次RJCカー・オブ・ザ・イヤー」、「2005ー2006日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞『Most Fun』」という2つの賞を受賞。これによりスズキ=軽自動車≠ニいうイメージも払拭したのである。
そんな先代の基本コンセプトを受け継いだのが現行。デビューしてまだ半年足らずだが、先代を凌駕するほどの高い評価を受けている。
今回はそんなスイフトを、先代を中心に徹底解剖。現行のデビューから約半年が経ち、先代は中古車的にいまが旬。これを読めば、スイフトのすべて、スイフトの中古車市場での現状がわかるはずだ。
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