【@Goo】トヨタ ランドクルーザー 走破性の高さだけでなく快適性も兼ね備えたSUV |
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高級路線を推し進める旗印となった近未来装備 ドライブコンピューター、マイコン式オートエアコンなどの先進装備とともに初代ソアラに採用されたデジタル表示式のメーター。キャッチコピーは「インパネから針が消えた」で、スピード/タコメーターはもちろん、燃料計や水温計までもデジタル表示された。その後、マークUやクラウンなどにも搭載された。 |
未来のシステムとも言われ栄華を誇ったデジタルメーターの現在の立場とは?───
その昔、「デジタル」とは、未来的で凄いものだった。たとえば『ウルトラマン』の科学特捜隊は、送られてきた情報を、紙テープにパンチ穴を開けたものに出力して読んでいた。このパンチ穴は、なにかのデジタル信号を表すものだったらしく、科学特捜隊の隊員はそれを読んで、「大変だ、怪獣が現れた!」とか言って出動していたのである。当時私は、「あんな穴を読み解ける科学特捜隊員はスゴイ!」と尊敬していた。
国産車で初めてデジタルメーターを採用したのは、81年の初代ソアラである。正確には「エレクトロニック・ディスプレイメーター」と呼ばれ、スピードメーターはデジタル数字、タコメーターはバーグラフ式。当時はこれが猛烈にカッコよかった。
まずなによりも、スピードが1km/h単位で正確にわかる。当時は私もイケイケの肉食ヤング。スピードをたくさん出すことに燃えていたものの、それを「だいたい○キロくらい出した!」としか自慢できないことに大いなる苛立ちを覚えていた。しかし、ソアラなら1km/h単位で正確にわかるから、自慢を正確化できる。それは、息子の大きさを正確に測定する機器の登場のように、男にとって非常に画期的なシステムだった。
タコメーターは、4000回転くらいまで右肩上がり、その後高原状に真横に伸びるバーグラフで、バックライトで美しく光る様は、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードに匹敵するとまで言われた。
ソアラのデジタルメーターに比べたら、針を回すだけのアナログメーターなんてカッペ。好景気もあって、「ナウなヤングはデジタルメーター!」「大宮ナンバーで六本木に来るな!」「貧乏人は麦を食え!」という風潮が日本中に蔓延し、その後小型車にまで増殖。バブル期には我が世の春を謳歌したのである。
これだけもてはやされたデジタルメーターだったが、バブル崩壊後は廃れ、現在はハイブリッドカーやファミリーカーなどで細々と使われている。
そういうクルマがなぜデジタルメーターを使うかというと、主な理由は「スペースを節約できるから」。デジタルメーターは、ナウなヤングから転じて、節約のためのものに成り下がったのであった。涙。
【清水草一】
物書き兼大乗フェラーリ教開祖。中古車を17台連続購入中という大の中古好き。8万円で購入し、オールペン&ワンオフサスを装着したサーブ900をついに手放した。次は!?
http://www.shimizusouichi.com/













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