【@Goo】日産 ブルーバードシルフィ 華やかさをまとったミディアム・サルーン! |
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世界でも類を見ない画期的な安全システム!? 7代目ブルーバード(U11型)に搭載された世界初のセーフティ運転システム。運転時間やドライブ中の操舵パターンなどから、マイクロコンピュータがドライバーの疲れ具合を判断して、休憩を促す。走行時間約30分ごとに積算運転表示が点灯していき、約2時間以降は、絵表示と同時にブザーで警告する。 |
肉食系の若者たちが運転の疲れを根性と性欲で克服した時代も、今は昔───。
クルマはモノ。人間は動物。パンダは白黒。というわけで今週から始まる新連載は、クルマにまつわるさまざまなアイテムについて語るエッセイ「クルマMONOがたり」です!
記念すべき第1回登場のクルマモノは、現在でもクルマ装備界の“歴史的名作”と言われる、日産ブルーバードの「セーフティ ドライブ・アドバイザー」です。
時は1983年。当時の日本は、第二次オイルショックからも軽く立ち直り、ジャパン・アズ・ナンバー1のひとり勝ち状態で、世界中からバッシングを受けていました。今の中国みたいなもんですね。
自動車業界もイケイケで、やたらと“世界初”にこだわっていました。「世界初、○○搭載!」と聞くだけで、われわれ庶民も「あぁ日本は世界をリードしてるんだ。ジャパン・アズ・ナンバー1なんだ」と今の中国人のようなゴーマンなる陶酔感に浸っていたものです。
そんな中、7代目ブルーバードに搭載されたのがこの装備。これも世界初でしたが、これには陶酔じゃなく爆笑したものです。
だって、2時間くらい走ると、「そろそろ休憩しましょうね!」ってことで、ブザーが鳴ってコーヒーカップが光るんですよ!? マヌケすぎるだろそれ! いやね、さすがにそれだけじゃなくて、操舵パターンから「コイツ、疲れてるな〜」ってマイコン(!)が判断すれば、2時間以内でも光るけど、そんなもん自分で分かるし余計なお世話! だいたいちょっと疲れたくらいで休憩なんざできるか!!
なにせ、あの頃は今と違ってヤングが肉食な時代です。野郎どもは女子に「すご〜い!」などと言われたくて18時間くらいブッ続けで運転してた時代ですから、「なにジジ臭いこと言ってんねん! たった2時間ぽっちで休憩なんざしてられっか!」と、真剣に怒ったものでした。しかもこのマーク、参考書の「コーヒーブレイク」みたいでマヌケ過ぎ!!
しかし、あれから27年……。なんと天下のメルセデス・ベンツが、新型Eクラスに、これを発展させたシステムを搭載したのです!しかもマークは、やっぱりコーヒーカップ!?
……負けた。オレは27年前のブルーバードに負けたのです。今では、この「セーフティ・ドライブ・アドバイザー」の先見の明に、ひたすら恥じ入るばかりです。
【清水草一】
物書き兼大乗フェラーリ教開祖。中古車を16台連続購入中という大の中古好き。最近の購入車種は、なんとランボルギーニ・カウンタック!! 新境地を開拓します。
http://www.shimizusouichi.com/














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