マツダ プレマシー
●後席両側スライドドアを採用し、7人乗車も可能なコンパクトミニバン。初代モデルの5ナンバーサイズから3ナンバーへとサイズアップして05年にフルモデルチェンジした。エンジンは2.0Lと2.3Lを設定。海外でもマツダ5(ファイブ)という名で販売され人気を博す。中古車市場では、05年式ならアンダー100万円で物件が豊富に揃っている。今年7月に3代目がデビューしたので、この秋は相場下落の可能性もあり。
中古車マニアでもある清水草一が各著名人と対談し、
クルマ談議に花を咲かせるトークコラム!
- 今号のゲスト
- 自動車評論家 岡本幸一郎さん
- 富山県出身。自動車映像、出版業界を渡り歩き、96年よりモータージャーナリストとして活躍。08年以降、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を歴任している。
重すぎるローンに注意!の巻
「夢はカー・オブ・ザ・イヤー選考委員」を胸に自動車評論家になり、先年ついにそれを実現した岡本幸一郎氏。しかし氏は現在、大きな大きな重荷を背負っている。それは、重すぎる住宅ローンである。
清水 岡本君、すごいねこの家! 世田谷の一等地のオシャレな一戸建てで、しかも車庫が3台分! クルマ好きの夢だね、これは!!
岡本 はい。がんばりすぎちゃいました。
清水 建てたのはいつ頃?
岡本 契約したのは2007年で、完成は翌年の夏でした。
清水 その直後にリーマンショックが来たんだね!
岡本 そうなんです〜。あれ以来収入が激減してしまいまして(笑)、現在は笑ってられない状況です。
清水 収入、どれくらい減ったの?
岡本 ざっと半減でしょうか。
清水 半減!? それじゃ今、月収のうち月々のローン支払いの割合はどれくらい?
岡本 だいたい半分くらいです。
清水 うおー半分!住宅ローンは月収の3割までが目安って言われてるから、それはキツイねぇ。
岡本 リーマンショック前の収入があれば大丈夫なはずだったんですけど……。それで、5台あった自家用車も次々手放して、今は1台だけになってしまいました。
清水 車庫が3台分ある家を建てておきながら、ローンが重くてクルマが消えたのって、シャレになんないね!
岡本 えぇ、けど背に腹は代えられませんでした……。
清水 クルマの場合は、購入価格は年収の3分の1が目安ってよく言われてるけど?
岡本 僕、これまでクルマを25台買ったんですけど、新車はたった3台だけなんです。3台ともすごく無理して買いました。なんせ年収250万円くらいだった新卒時に、総額300万円の日産180SX買ったのを皮切りに、600万円のキャデラックセビルと、1100万のベンツSクラスですから。
清水 そうか〜、背伸びを繰り返して、それを糧にこれまで頑張ってきたんだね!
岡本 収入が伸びてるうちはなんとかなったんですけど。
清水 今残ってる最後の1台はベンツSクラスかぁ。もっと燃費のいいクルマに買い換えたらどう?
岡本 実は先代プレマシーの中古なんかいいかも……とは思ってます。安くて万能、走りもいいですから。近所に住んでる親戚家族とも一緒に出かけられますし。
清水 それはいい選択かもね!
岡本 複数台所有だったら選ばないクルマなんですけど、今の僕の状況にはピッタリなんです。買い換える資金もないですけど……(泣笑)。