新型　ルノー「トラフィック」スイスで10月発売

　1980年に発売され世界50カ国で販売されてきたこのモデルは、フロントエンドに加え、インテリアも抜本的に見直された。快適性や質感は乗用車に近いものがあり、機能性や実用性も向上。新しいユーロ6dフルディーゼルエンジンの範囲を拡大し、パワーとトルクを向上させた。新しいアシスタンスシステム（ADAS）は、安全で運転のしやすくなっている。

　新型「トラフィック」は、フロントエンドを一新し、ダイナミックさを強化。より水平に配置されたボンネットと縦型グリルにより、無骨で表情豊かなスタイルを実現。フルLEDヘッドライトやデザインを一新したバンパーによって強調されている。発売時のボディカラーは、初登場の新色「クムルス・ブルー」を含む8色を用意。また、ラジオアンテナ、17インチホイール、ハブキャップも新しくなった。

　新しいダッシュボードからドアパネルに至るまで、水平方向のラインで構成されており、より広々とした車内空間を実現。また、インストルメントパネル、ドアトリム、ギアノブのデザインを変更し、新たにクロームパーツを採用している。

　新型トラフィックに搭載されたコントロールセンターは、ナビゲーション機能を統合したルノー イージーリンク マルチメディアシステムだ。Android AutoとApple CarPlayに対応し、8インチのタッチスクリーンディスプレイを備え、スマートフォン用の15ワットのIH充電器が付属。また、4.2インチのカラースクリーンを備えたデジタルスピードディスプレイや、3つのUSBスロットも用意されている。

　10種類の新しいアシスタンスシステム（ADAS）は、運転をより安全に、駐車をより簡単にする。アダプティブ・クルーズ・コントロール、オートマチック・ハイ＆ロー・ビーム、車線逸脱警告、ブラインド・スポット警告、アクティブ・エマージェンシー・ブレーキ・アシスタンス、速度検知機能付き交通標識認識、眠気警告、フロント、リア、サイド・パーキング・センサー、リバーシング・カメラなどが含まれている。

　新型トラフィックのエンジンレンジはより大きく、また改善された。4種類の高トルクの2.0リッターBlue dCiディーゼルエンジンは、110～170psの出力を持ち、高いパワーリザーブを実現。標準のマニュアルトランスミッションに加えて、EDCデュアルクラッチオートマチックトランスミッションをBlue dCi 150と170のバージョンに用意している。

　新型ルノー トラフィックは、豊富なオプション、アクセサリー、またはカスタマイズによって、そのバリエーションは最大275種類にもなる。

　まず2種類の長さと2種類の高さがあり、積載量は5.8～8.9立方メートルで、キャブの形状、グレージング、パーティション、ドアなどを幅広く選択可能。プラットフォームシャーシとしてあらゆる用途に対応し、コンテナボディ、冷蔵室、食品コンテナ、ティッパーなどを搭載することができるという。